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彼女が死んだ夜



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彼女が死んだ夜の評価: 8.14/10点 レビュー 7件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.14pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(7pt)

彼女が死んだ夜の感想

 アメリカ留学を前日に控えた箱入り娘のハコちゃん、送別会から自宅に帰ると見知らぬ女性の死体が!? このままでは念願の海外留学がおじゃんになってしまう!! 禁断の死体遺棄計画は思いもよらない結末に。 匠千暁、最初の事件。

後に匠千暁シリーズとなる西澤保彦の看板作の第一長編ですね。タックやタカチの学生時代のお話、同じキャンパスグループ内の箱入り娘のハコちゃんのフロリダ留学前日家に帰ると見知らぬ死体が!そして禁断の死体遺棄、まさかの主人公たち普通に犯罪者である。しかし事件は想像を超える幻惑さを見せ、警察でも捜査は難航。ここに酔いどれ探偵・タックの降臨。
 シリーズ恒例というか、西澤保彦ではよく出てくる酒を回しながらの推理合戦ものです。今回は結構事件の当事者ですから酒飲んでる場合じゃないかもしれないんですけどね。
 

りーり
9EDFH0HC
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

彼女が死んだ夜の感想

「ハコちゃん」こと浜口美緒は超箱入り娘であった。
親に生活を徹底的に管理され、大学生にもなって尚門限六時を厳守させられていた。
そんな生活に嫌気がさしていたハコちゃんは一年越しで両親を説得し、米国留学を勝ち取った。
そんな旅立ち前日、急な訃報で両親は終日出かけることとなった。
それを知った友人知人は壮行会を開き、ハコちゃんは初の飲み会に浮かれながら深夜に帰宅した。
しかし、リビングには見知らぬ女の死体。
一気に酔いが冷めるとともに、ハコちゃんはとあることに気付いた。
ここで警察や救急車を呼ぶと、米国留学できなくなってしまう。
そこでハコちゃんは、自分に気がある男に死体の始末を頼んだ。
しかし、思いがけず居合わせることとなったタックとボアン先輩は乗ってくれない。
思い通りにことが進まず苛立つハコちゃんは「こうなったら死んでやる」と脅迫しだした。
こうしてタックとボアン先輩は事件に巻き込まれてしまった。
はたして死んだ女は誰なのか。
何故ハコちゃん宅で死んでいたのか―・・・

匠千暁シリーズ第二弾のようですが、時系列的には第一弾になります。
そのため、シリーズ物ですが、本作から読んでもあまり問題ないと思います。
前作は西澤氏のデビュー作であり、登場人物が社会人になっています。
本作は前作の登場人物のうち、匠千暁ことタック、辺見祐輔ことボアン先輩、高瀬千帆ことタカチの学生時代になります。
安楽椅子探偵ものは、探偵役が奇人という場合があります。
本作の探偵役であるタックもなかなか浮世離れしていますが、タカチも独特な雰囲気があるし、ボアン先輩に至ってはかなり強烈なキャラクターです。
前作の方がタックはより仙人ぽく、タカチは雰囲気が柔らかく、ボアン先輩は社会人らしいので、その辺りのギャップも面白いです。
探偵役=タックと書きましたが、タカチもボアン先輩もまったく探偵役ではないわけではありません。
というか、推理というより酒飲みがてら推理という名の妄想を繰り広げている感じです。
そのため、どことなくコミカルな雰囲気で、良くも悪くも緊張感にかけます。
しかし、ラストは悪は罰されると言えなくはないものの、結構救われません。
飲みながらなされる会話も、ときに暗く、歪んだものを思わせる箇所があります。
推理自体はある程度論理があり、二転三転もします。
しかし、論理的根拠がない、偶然や咄嗟の思い付きなどもあります。
また、途中あまり必要性がなさそうなエロ妄想があります。

本作は、個人的には面白く読めましたし、続編も読みたいと思います。
しかし、キャラクターの濃さ、論理と偶然、エロ描写のバランスは結構難しく、好みがあると思います。

▼以下、ネタバレ感想

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あんみつ
QVSFG7MB
No.1:
(7pt)

彼女が死んだ夜の感想

他のタック、ボアン先輩らのシリーズを読んで面白かったので本作も読んでみました。序盤~中盤にかけてイマイチ盛り上がりに欠ける部分はありますが、最後には意外性のある結末を準備してあります。
このシリーズの他作品は講談社なのにこれだけ角川なんですね…

BOY
IM7XWAPW

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