(短編集)

さよならは明日の約束



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    初公開日(参考)2015年03月
    分類

    短編集

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    さよならは明日の約束 (光文社文庫 に)

    2017年11月09日 さよならは明日の約束 (光文社文庫 に)

    祖母の蔵書に挟まっていた一通の手紙。宛名はヒッチコック。差出人は祖母の旧姓だが、心当たりはない。誰が何のために挟んだ手紙なのか。開けて読んでみると、祖母のかつてのルームメイトからのメッセージで…。(「恋文」)大食い・本好き美少女エミールと、ジャンク映画フリーク男子のユキサキが、解かれないままになっていた謎を読み解いていく!(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.50pt

    さよならは明日の約束の総合評価:7.86/10点レビュー 7件。Cランク


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    全2件 1~2 1/1ページ
    No.2:
    (6pt)

    さよならは明日の約束の感想

     
     今風の女子高生から隔世した読書家女子高生とジャンク映画マニアの男子高生が過去に置き去られた謎を解いてゆく短編四集。
     舞台は現代なのですが登場人物の古風な趣味と放課後居坐るレトロな喫茶店、提示される謎は過去の出来事の推察ということでオールドな雰囲気も感じさせます。 トリックは物理的な物はほとんどなく過去の人物が何故この行動に至ったかを求める心理的なものが強いです。 魅力ある登場人物と一貫したテーマを持たせた謎解きで短編集としては大変良作でした。 

     
     

    りーり
    9EDFH0HC
    No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (7pt)

    「さよならは明日の約束」の感想

    4編の連作短編ミステリです。
    本(特にミステリ)を読むのが大好きな女子高校生が登場してくる・・・と言うだけで、読む前からわくわくしてしまいます(笑)。しかも、相手役となる男子高校生が、ジャンク映画フリークという設定なので、なおさらです。

    「恋文」
    本好きの祖父母の本棚から、孫娘の日柳(ひさなぎ)永美(えみ)が本を探していたら、ある本の中に、独身時代の祖母が書いた手紙が挟まれているのを見つけ、そこから話が膨らんでいきます。
    しかも、その手紙は封がされたままなので、開いて中の手紙を読んでみると・・・。
    祖母の記憶を頼りに、その手紙に書かれていることの意味を推理していくと、いくつかの事実が明らかになるにつれて、事件性のニオイもしてくると言うことで、いつの間にか、その話に引きつけられてしまいました。最後も驚きの結末で上手くまとめられていて、読後感も良いです。
    また、手紙が挟まっていた本が、都筑道夫の「七十五羽の烏」と言うところも良いですね。
    でも、祖父と祖母の出会いのシーンは、ちょっとベタですけど・・・。

    「男は関係なさすぎる」
    ジャンク映画フリークの高校生・柚木崎(ゆきさき)渓(けい)が、看板メニューのチョコレート・ドーナツにはまって通っているという喫茶店・「ブック・ステアリング」で、店主の梶本と会話しながら、話が進んでいきます。
    この「ブック・ステアリング」は店内に、本棚に並べられたり、飾り棚にディスプレーされた本がたくさん置いていると言う店で、そういう設定にも、心が躍ります(笑)。
    店主の梶本の亡き姉が映画俳優で、かつて彼女が出演していたいくつかのジャンク映画を、柚木崎が知っていたということもがわかり、柚木崎と梶本の話が盛り上がって行きます。
    お店のボードに貼ってあった新聞記事の切り抜きに、店主・梶本の卒業校であり、柚木崎が今現在通っている高校の「校長が替わった」という記事で、その先生の事を思い出しながら、話が進む中で、梶本が当時から少し疑問に思っていたいくつかの事柄が解決されていきます。
    ちょっと話が飛躍しすぎかなという感がしないでも無いですが、一つの仮説としては面白いのじゃ無いでしょうか。

    「パズル韜晦(とうかい)」
    友人の祖父が、書き残したミステリの結末を推理するという話です。
    元刑事だった友人の祖父が、犯人が首を持ち去っていくと言う連続殺人を扱ったミステリを書き始めたのに、最後の結末を書かずに亡くなってしまったということで、その原稿を預かり、日柳と柚木崎の二人で話をしながら推理を進めていきます。
    作中に、ちょっと懐かしい「解体諸因」(西澤保彦の第一作)の話が出てきたりと、興味深く読みましたが、メインの話はイマイチでした。
    最後には、ちょっと笑ってしまうような落ちもありました。

    「さよならは明日の約束」
    梶本の高校時代の同級生・屋敷万理子が、たまたま出会った日柳と柚木崎コンビの後をついて「ブック・ステアリング」に入っていき、彼女が「卒業の時に書いた色紙に、確かに書いたはずのコメントが無い」と言う話から始まり、梶本が日柳の祖父母を知っている・・・と言う話に発展していきます。
    最初は、話がどのように進展していくのかよくわかりませんでしたが、なかなか洒落た落ちで終わりました。でも、これって、現実的では無いですね。
    一作目の「恋文」の印象が強かったので、それほど面白くは無かったのですが、私はこういう落ちは嫌いではありません。

    1960年代から80年代の昔話を持ち出してきて、高校生がその当時の謎に切り込んでいくという流れになっているので、当時を生きてきた人には、ちょっと懐かしさもあって楽しめるのでは無いかと思いますが、若い世代の方にはどうなんでしょう。
    主人公も、同世代の人から見たら、それほど魅力的でも無いし、話自体も興味を引く話ではありません。
    読む人の世代によって、意見が大きく分かれるミステリですね。
    私としては、子どもの頃から、こんなコーヒーショップをしたかったので、ちょっと気に入って居ます。

    トラ
    WFY887SY
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.5:
    (5pt)

    いい感じ

    高校1年生の本大好きの日柳永美とB級映画大好きの柚木崎渓の変わり者ペアが、身の周りの謎を安楽椅子的に解いていくミステリー。ケメルマンの「九マイルは遠すぎる」というちょっとした言葉から思いもかけない真相を明らかにするというミステリーのことが出てくるが、この連作短編集もそんな感じ。実際に調査して確認はしていないから、想像だけに終わっているのかもしれないが、登場人物たちはそれで納得してしまう。永美の祖母や喫茶店ブックステアリングの梶本さんたちもいい味を出しているが、エミール(永美)と渓の淡い関係も何だか微笑ましいというか、甘酸っぱいというか、いい感じだ。
    さよならは明日の約束 (光文社文庫 に)Amazon書評・レビュー:さよならは明日の約束 (光文社文庫 に)より
    4334775578
    No.4:
    (5pt)

    濃くはない方の風味の新シリーズ。

    ミステリと言えばミステリの様な...
    タック、タカチシリーズのあとがきでしたか、存在を知ったのは。
    あまさんに在庫があったので、購入。
    ハードブックはかさばるので、文庫本。
    次巻の文庫化はまだか...

    今回は高校生。
    太眉でポニーテール、バタくさい顔のエミールこと日柳永美嬢とマニアックな趣味を持つユッキーこと柚木崎渓のコンビとブックカフェのオーナー梶本さんを中心に展開するストーリー。
    相変わらず独特な名前の登場人物が沢山。
    品治でほしじって...

    4つの短編から構成され、最初の一篇はエミールと祖母ですが、二篇目以降からユッキーと梶本さんが登場。

    食いしん坊のエミール、性格はさっぱりと可愛らしく、マニアックユッキーもさっぱり風味。 キャラ立ては問題なし。
    ストーリーもミステリとしては軽めで、がっつり読みたい人向けではありませんが、雰囲気は良。
    次の作品、夢の迷い路も読んでみたくなりました。
    でも、ハードカバーは持ち運ぶには...
    早く文庫化されないかな? 電子書籍でも良いのか。
    さよならは明日の約束 (光文社文庫 に)Amazon書評・レビュー:さよならは明日の約束 (光文社文庫 に)より
    4334775578
    No.3:
    (3pt)

    どうして高校生が主役なのかいまいち必然性が無い

    年に三回出版される『ジャーロ』というミステリー専門誌に掲載されたシリーズ短編集。「恋文」、「男は 関係なさすぎる」、「パズル韜晦」、「さよならは明日の約束」の四本をまとめた作品。本好きで大食いの美少女・エミールと、普段は目立たないけど、時おり 鋭い推理力を見せるB級カルト映画マニアの柚木崎のふたりの高校生が、身の周りで起きたちょっとした謎や疑問に挑む、所謂「日常の謎系の安楽椅子探偵モノ」です。

    当たり外れの激しい西澤さんの作品群の中ではそれほどクセもなく普通。どの短編も陰惨な殺人事件や不可能犯罪が起きるワケではないものの、何でもないような謎が推理していく過程で急に不穏な意味を持ち始めたり、忘れていた過去の謎が意外な結論で現代に蘇ったりと、真相が分かるまで油断できない緊張感があります。

    ただ、個人的には主役ふたりの青春ミステリーに期待しましたが、そんな側面はほぼ無いので、どうして高校生が主役なのか、いまいち必然性が感じられない内容でしたね。ここが一番のマイナス。そうした学生時代の恋愛や友人関係の悩みを通じて苦悩したり成長するドラマが欲しい。高校生なのに毎日のようにカフェに入り浸り、謎解きパズルに興じているだけの悩みの無さそうな彼らの出る続編が読みたいかと言われれば微妙。もし続編があれば、もう少し等身大の高校生らしいキャラクターによる青春ミステリーのほろ苦さを感じられる内容に期待。
    さよならは明日の約束 (光文社文庫 に)Amazon書評・レビュー:さよならは明日の約束 (光文社文庫 に)より
    4334775578
    No.2:
    (5pt)

    ドーナツを食べながら

    ユッキーとエミールの掛け合いが面白く、本好きにはたまらない作品です。
    短編集でオチは作者らしいところもありますが他作品に比べればライトに読めます。
    近所にチョコレートドーナツとエスプレッソがいただける喫茶店があればなー。
    是非シリーズ化してほしいです。
    さよならは明日の約束 (光文社文庫 に)Amazon書評・レビュー:さよならは明日の約束 (光文社文庫 に)より
    4334775578
    No.1:
    (3pt)

    所謂「日常の謎系の安楽椅子探偵モノ」です

    年に三回出版される『ジャーロ』というミステリー専門誌に掲載されたシリーズ短編集。「恋文」、「男は関係なさすぎる」、「パズル韜晦」、「さよならは明日の約束」の四本をまとめた作品。本好きで大食いの美少女・エミールと、普段は目立たないけど、時おり鋭い推理力を見せるB級カルト映画マニアの柚木崎のふたりの高校生が、身の周りで起きたちょっとした謎や疑問に挑む、所謂「日常の謎系の安楽椅子探偵モノ」です。

    当たり外れの激しい西澤さんの作品群の中ではそれほどクセもなく普通。どの短編も陰惨な殺人事件や不可能犯罪が起きるワケではないものの、何でもないような謎が推理していく過程で急に不穏な意味を持ち始めたり、忘れていた過去の謎が意外な結論で現代に蘇ったりと、真相が分かるまで油断できない緊張感があります。

    ただ、登場人物のキャラ設定が微妙。主役の高校生ふたりの青春ミステリーかと思いきや、そんな側面はほぼ無し。かと言って、高校生でカフェに入り浸る妙に悩みの無さそうな彼らの出る続編が読みたいかと言われれば、うーむ…。
    さよならは明日の約束Amazon書評・レビュー:さよならは明日の約束より
    4334929966



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