秋の花
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| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.33pt | ||||||||
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謎解きが埋もれてた。 | ||||
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日常の謎系ミステリ、即ち日常生活における些細な違和感の裏に隠された謎を解き明かすミステリを生み出した北村薫氏。それは「人の死なないミステリ」とも呼ばれていたこの「円紫師匠と私」シリーズだが、シリーズ初の長編にして3作目の本書で初めて人の死が扱われた。それも女子高生という若い命が喪われる事件。文化祭の準備の最中に起きた屋上からの墜落死に潜む謎に私と円紫師匠が関わるミステリだ。 | ||||
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季節は秋。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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| 前作「空飛ぶ馬」「夜の蝉」で、心をほぐしてくれた日常のささいな出来事のユーモア、軽妙さは影を潜めています。日常は描かれるには描かれるのですが、その前作のように楽しく進んでいるなと思ったら思わぬ影が描かれていき。本編も死亡事故を軸に進むので、どこか重々しく、北村節のウィットある文章でも覆せないくらいの闇が広がります。 そう。まるで本書は日常に潜む「神の手」の悪意、ちょっとした落とし穴。 それに対して人は傷つき、そしてそれにどう立ち向かうか。 そんなドラマになっている印象を受けました。 川辺を特に何もないところへ集団で行く人たち。 なぜ? そんなごく小さな謎かけも楽しかったです。 | ||||
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| ありがとうございました | ||||
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| ★★★★☆ | ||||
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| 主人公の「私」がである日常の謎、そしてそれを解いてくれる落語家の円紫師匠。このパターンはシリーズの前作である「空飛ぶ馬」「夜の蝉」 と同じである。異なるのは、今回の「謎」は学校の屋上から女子高生が転落死するという、日常生活の中にある不思議とはレベルの違う セリアスな出来事であること、そしてシリーズ初の長編(といっても文庫で260ページほど)であるということ。勿論、このシリーズを読み間違っては いけないのは、謎解きがメインテーマではなく、人生における深い意味合いを感じることが大事だということ。まるで女性作家が書いたかの ような繊細なタッチで、かつ登場人物は円紫師匠以外はほぼ女性、その女性たちが感じる温かさ、寒さ、冷たさなどを感覚として共感できる かどうかでこの作品への評価も異なるということだろう。転落した女子高生と、その親友でありこの事件に関与する女子高生、この二人の 人生が交差し、この事件後、一人は死に一人は生き残らされるという残酷さ。悲しいが暗くはなく、寂しいが将来がある。そんなことを 感じさせてくれる作品である。 | ||||
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| 殺人事件の推理よりも、なお物悲しい。 人が一生懸命生きている中で、糸の掛け違えのような事は、 いつも起こりうる。 それだけに、そこを間違えて戻り損なった時に どうやって軌道修正を図ればよいのか?? 決していい加減に生きていた訳では無い筈なのに、その一言が どうしても出なかったら?! 許せないが救うことは出来るとの円紫さんの発言が 深くしみ込みつつ読了となった。 | ||||
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