ひとがた流し

登録されているタグ

※タグの編集はログイン後行えます
オススメ平均点

0.00pt (10max) / 0件

8.00pt (10max) / 1件

Amazon平均点

3.84pt (5max) / 45件

楽天平均点

4.00pt (5max) / 3件

みんなの オススメpt 自由に投票してください!!

0pt

サイト内ランク[]

B

ミステリ成分[] この作品はミステリ? 自由に投票してください!!

↑現実的

0.00pt

0.00pt

←非ミステリ

0.00pt

ミステリ→

0.00pt

↓幻想的

初版刊行(参考)
種別
長編
閲覧回数
2,443回
お気に入りにされた回数
0
読書済み登録回数
1
このページのURL

あらすじ

2022年09月07日 ひとがた流し (朝日文庫)

「あなたがどこかで生きているということが、ずっと私の支えだった──」。家族を超えた友情、3人の女性どうしの関係性を描ききった、深い共感を呼ぶ傑作長編。おーなり由子さんのイラストをふんだんに掲載し、新たな装いで発売!《解説・森下典子》(「BOOK」データベースより)

評判

ひとがた流しの評価:

0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点0.00pt

ひとがた流しの総合評価:

7.69/10点 レビュー 45件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

現在レビューがありません

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.45
(5pt)

自分が生きてゐることを切實に願ふ誰かがゐるかどうか

この作品には、学生時代からの親友同士の女性が3人登場する。
アナウンサーで独身の「トムさん」こと石川千波。
千波の小學校時代からの友人で作家の、水澤牧子。
この2人が高校で知合つた日高美々。
「學生生活を共にした、かつての娘たちも、いまは四十を越した。さういふ女三人の日常的付き合ひが、いまだに續いてゐる。かなり、珍しいことだろう。」

粗筋を書いても仕方がない。
この作品のなかで、印象に殘つた會話がある。
千波が玲に語る言葉だ。
「人が生きていく時、力になるのは何かつていふと、−《自分が生きてゐることを切實に願ふ誰かがゐるかどうか》だと思ふんだ。−人間は風船みたいで、誰かのさういふ願ひが、やつと自分を地上に繋ぎ止めてくれる。(後略)」

友情つて素晴らしい。
それが若い頃からずつと繼續してゐるのであれば、なほのこと素晴らしい。
彼女達の共有して來た時間といふものの素晴らしさよ。
その時々で濃淡はあれど、最後の瞬間まで分かち合へる、共に積み重ねられてきた時間。

そして、お互ひがお互ひを理解し合へることの嬉しさ。
友情もそして愛も。
かけがへのない時間をともに過ごすことの大切さ。

あなたは、自分の大切な人のつむじの形を知つてゐますか?
私は、そこまでは知らない・・・
「そんな、ささいなこと」といふなかれ。
些細なことの積み重ねが人生といふものではないか。

千波は倖せだつたと私は思ふ。
なぜなら、《自分が生きてゐることを切實に願ふ誰か》が、少なくとも確實にひとりはゐることを知ることができたから。
ひとがた流し (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひとがた流し (新潮文庫)より
4101373310
No.44
(5pt)

大切な親友に、ありがとうと伝えたくなりました

千波、牧子、美々。
3人は40代、それぞれに自分の家族があり、仕事があり、生活がある。
車で気軽に行けるほどそばに住んでいたって、頻繁に会う時期もあれば
1年以上会わない時期もある。
それでも、心はつながっている。
この世に自分が生きていることを、家族と同じ次元で、切実に願ってくれる。
そういう「思い」を、3人それぞれが抱き合っている。

そういう親友が、私にもいます。
自分らしい生き方をしてほしい、悩んでいることがあったらすぐにでも駆けつけたい、と
心から思える友達が。
私はまだ30代。
自分でも生活基盤を作っている途中だし、友達も夢に向かって勉強し続けている途中ですが、
これから10年後、20年後までずっと支えあう存在でいたい。
この本を読んで、その思いが一層強くなりました。
ひとがた流し (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひとがた流し (新潮文庫)より
4101373310
No.43
(5pt)

よりいっそう北村薫が好きになった

ミステリー作家としての実力や面白さは衆目が認めるところ。その北村薫が書いた女性を主人公にした小説。

もともとストーリーテラーとしての実力があるところに、泣かせる物語を当てはめてみると、もうとまりません。すごいです。

あつい友情物語というわけではない。一人一人がしっかりとしていながら、どこかに脆さなどが出てくる。そして依存するわけではなく、ただ3人は寄り添って時を重ね続けてきた。お互いがお互いを支えあいながら。

人間が生きるとき。こういう人が身の回りにどれだけいるか。それが重要なのかもしれない。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.42
(5pt)

北村ワールド堪能しました

一気に読んでしまいました。そのあと千波さんの出ていたところに戻って読み返さずにはいられませんでした。とくにプロポーズを受けるところは頭のなかで「ラストシーン」(西城秀樹)という曲がBGMにかかっていました。

3人の女友達の友情と台詞はさすが北村薫さんだなと思いました。

おすすめです。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995
No.41
(5pt)

『秋の花』と響きあう物語------《一所懸命》はどこに残るか。

第三章「道路標識」以降、《一所懸命》という言葉が繰り返し出てきます。

尊敬する父、類の言葉を受け止めようとする玲の姿の表現として。

美々と類の夫婦が、父を慕う娘=玲の心を語る言葉として。

牧子が類に語った、彼の写真に見入る親友・千波の姿を示す表現として。

千波が類に、自らの病を宣告された時の思いを語る言葉として。

鴨足屋良秋が千波との思い出を書いた手紙の中に。

*   *   *

若き日の屈辱を胸に、二十年以上、病も寄せ付けずに誇りを持って仕事を続けてきた千波。

その心に秘めた目標が遂に現実のものになろうとした時、その未来は唐突に奪われます。

これまで《一所懸命》に生きてきて、これからもそう生きていこうとしていた人。その生が明日を失った時、その美しい人の《一所懸命》はどこに残るのか。

この叫びは、『秋の花』での《私》の疑問、

「明日輝くような何かをしようと思った、その明日が消えてしまったら、どうなのですか。その人の《生きた》ということはどこに残るのです」

と重なります。

その答えもまた、『秋の花』のそれと響きあう。思い出が残る。同じく《一所懸命》に生き、彼女と触れ合い、彼女が《生きていて欲しい》と心から願い、支えた人の中に。

真理子が明日へと向けた《きっと》という清冽な思い。

千波がその胸に棘が刺さった時から抱き続けた思いと、重ねていった《時》の重み。

北村薫はそうして宝石のような輝ける意志を描いた上で、そうした美しいものが、花開かないまま終わることもあることを示します。

そして、彼らに餞(はなむけ)を贈り、《それでも》その意志には意味があると謳うのです。

*   *   *

《子、川の上に在りて曰く、逝く者は斯くのごときか。晝夜を舍かず。》

ひとがたは思いを乗せ、消えない記憶を残し、《時》という川を流れていく。
ひとがた流し Amazon書評・レビュー: ひとがた流しより
4022501995

その他、Amazon書評・レビューが 45件あります。
Amazon書評・レビューを見る