雪月花: 謎解き私小説
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
雪月花: 謎解き私小説の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
基本的には良書だと思う。 1か所だけ、非常に気になる点がある。 担当編集者さんは、中学生の時、父親にクラシックのレコードを買ってもらったと言う。 「『未完成』と『新世界』が、一枚に入ってるLPを選びました」 「そのLPの指揮者が、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキーという名前だったのを、いまだに覚えています」 あれれ? 北村薫は、クラシック音楽は専門外なのだろう。 ロジェストヴェンスキーと言えば日本海大海戦、くらいの連想しか思い浮かべないのだが・・・ ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮モスクワ放送交響楽団による、ドヴォルザークの交響曲『新世界より』のLPレコードが日本で発売されたのは、1976年。(録音は1973年4月22日) これがロジェストヴェンスキーにとってのドヴォルザークの交響曲初録音とのことだった。 ロジェストヴェンスキー指揮の「『未完成』と『新世界』が、一枚に入ってるLP」なんて、本当にあったのだろうか? そもそも、ロジェストヴェンスキー指揮の『未完成』なんて、録音されていないのでは? 1970年代に日本国内で発売されていた、有名交響曲を2曲組み合わせたLPレコードと言えば、当時の東芝EMIが発売していたカラヤン指揮による「ゴールデン・カップル・シリーズ」が、まず思い浮かぶ。 ジャケットデザインと価格を変えつつ、何回も繰り返し発売されていた。 『新世界』のみがベルリン・フィルを指揮したステレオ録音、『運命』『田園』『未完成』『悲愴』はいずれもフィルハーモニア管弦楽団を指揮したモノラル録音を擬似ステレオ化したもので、『新世界』も『悲愴』もLPの片面に無理から収録されていた。 したがって音質は良くなかったが、とにかくカラヤン指揮の廉価徳用盤であったから売れ行きは良かったらしい。特に『運命』と『新世界』の組み合わせはベストセラー盤であったという。 ポリドールも対抗上、カラヤン指揮ベルリン・フィルによる、より新しい録音の「『未完成』と『新世界』が、一枚に入ってるLP」を発売していた。 だが・・・カラヤン指揮のLPを、ロジェストヴェンスキーのLPと間違って記憶するだろうか? CDでは、ムラヴィンスキー指揮の『未完成』と、ロジェストヴェンスキー指揮の『新世界より』とを組み合わせた韓国盤があった。同じような組み合わせの旧ソ連製LPが1970年代後半に発売されていたのだろうか? 残念ながら、北村薫はこの件を謎とも何とも思っていない。 新潮社の社内で、単行本での発売後、誰かツッコまなかったのだろうか? みな人気作家に楯突いてはと、遠慮していたのだろうか? 個人的には、どうにも引っかかって仕方がないのだが・・・ もう1点。あえて挙げれば。 「滝の上に水現れて落ちにけり」の「滝の上に」は「たきのえに」と読むべきだと思う。 この句を、あえて7/5/5で切ったら? まず「滝の上に水」という、まさに強烈なストップモーション。 そして「現れて落ちにけり」と流れ落ちる。 そう読むことも出来る「たきのえに」の方が良いと思えるのだ。まったく個人的な感覚だが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
北村薫が好きなら買ってまず損はない。 また、本から本へ、ブックスケープがお好きな方にも。お薦めの一冊。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
足利義昭、徳川斉昭…中学生でも思いつく。文学の知識は十分おありと分かったから、歴史も学ばれては? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず、大変早い到着でした。また、中古本でしたが、帯もあり、いい状態でした。 北村作品は、ドラマチックな物語性というよりも、ちょっとした雑談や脇道にそれた本の話が面白かったりする。その「脇道」が好きな人にとって、こんな幸せな本はない。本が無ければ生きられないという人種がいる筈。本が常に手元にあって、好きな本があれば、買わずにいられない。山の様に買い込んだ本のせいで、足を取られて転びそうになる主人公の姿を見て、笑うのか、それとも、「もしかして自分の姿? 」と思うかは読む人次第だろう。 ここで触れられる沢山の書物や作家の数々。それをどう考えるは、それまで生きて来た人生によるのかも、と思う。まあ、功成り名遂げた作家だから、こんなマニアックな本を書く事が出来る、と思えば、感無量な気もする。 この本を読んで、家中の本箱をひっかき回し、「加田玲太郎全集」と「棺桶島」などを引っ張り出してしまった。同じ本を共有している喜びを感じられるのが、この本の真骨頂だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どっちかというと、個人的には「書評」って感じだった 初っ端の「しりんばしゃ」「よりんばしゃ」がツボにはまった このやりとりが、強烈な合意や共感でも口角泡を飛ばす論議でもなく、「にやり」や「えへへ」で繰り広げられるトーンがとてつもなく好み的中 自分の基礎教養が追い付かない部分も多々ありましたが、全般、「こういう話を誰かと出来たら楽しくてうれしいだろうなあ」って感じで楽しみました | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 5件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|