謎物語 (あるいは物語の謎)
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北村薫先生のファンなら楽しめると思います。ミステリーファン全般に向けた普遍的な内容とはちょっと違うという感想。理路整然とした文章で、ぼんやりしたことを書いているのが斬新でした。 | ||||
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北村薫さんのミステリに関するエッセイで、 北村さんのミステリ・・・特にトリック・・・に関する考え方、 そして、ご自身の創作の秘密を開陳したような内容になっています。 ミステリ限らず、数多くの文学書を読破し、その蓄積を基に、 多くの作品を例に挙げ、明晰な頭脳で分析し、 ミステリ、特にトリックに関する考え方を披露されているわけですから、 面白くないわけがないのです・・・ただし少し上級者向けですけど!!・・。 本書を読めば、北村さんがクイーンが好きなわけが何となく理解できるのです。 そして、このエッセイがやがて謎の部屋、こわい部屋に結実すると思うのです。 | ||||
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殺人事件や誘拐だけがミステリではなく、日常の中にあふれる謎にミステリの原点があることをエッセイを通して語る著書。 ただ、エッセイより作品のほうが数段楽しいのは事実。 | ||||
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1996年に中央公論社から出た単行本の、角川文庫への採録。 「謎とはどういうものであるのか」を豊富な実例を挙げつつ論じた著書。実に様々な角度から謎が取り上げられている。意外性とは何か、トリックを物語に溶け込ませる方法、先行トリックとの差をどのようにつけるか、などなど。 ミステリだけではなく、手品の本だとか、落語、新聞記事まで例にされている点が面白かった。本格ミステリとかトリックとかは、一見、我々の生活とはまったく異なった世界原理を持っているように見える。しかし、謎は日常生活のそこかしこに潜んでいるのである。問題は、我々が物事をどのように観察するかということになる。あるいは観察方法、提示の仕方が謎を生むのだと言ってもいい。 謎の原理を提示してくれた本書は、ミステリ読みに必読の一冊だろう。また、北村薫の小説世界を理解する上でも欠かせない本であると思う。 | ||||
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ミステリーについてのエッセイである。トリックについて、先例について、解説について、解釈について。避けて通れない話題を通りながらも、北村薫はやはり独特の道を通る。ずいぶんと遠い回り道をしながら、いいたい事は一章につきたいてい一つ。 トリックについて、作家はいつも手品の種明かしを見た子どものように「なあんだ。馬鹿みたい。」といわれる危険を携えている。「しかし、友よ。それは犯す値打ちのある冒険なのだ。」と自らの覚悟を語る。いや、それは作家の「愉しみ」なのである。 「見巧者としての解説者」の文章を見てミステリーを読むほうがよっぽど作品世界を味わえる、場合がある事を北村薫は「解説」してみせる。なるほど「ニコラスクインの静かな世界」を読んでみたい気になった。 ミステリーについて、本格推理について、氏のまがう事無き「愛情溢れた文章」を浴びて、まずはまたミステリーの荒野に赴かん。 | ||||
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