(短編集)

1950年のバックトス



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1950年のバックトス (新潮文庫)

2010年05月28日 1950年のバックトス (新潮文庫)

「野球って、こうやって、誰かと誰かを結び付けてくれるものなんだね」忘れがたい面影とともに、あのときの私がよみがえる…。大切に抱えていた想いが、時空を超えて解き放たれるとき―。男と女、友と友、親と子を、人と人をつなぐ人生の一瞬。秘めた想いは、今も胸を熱くする。過ぎて返らぬ思い出は、いつも私のうちに生きている。謎に満ちた心の軌跡をこまやかに辿る短編集。 (「BOOK」データベースより)




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1950年のバックトスの総合評価:8.36/10点レビュー 11件。Bランク


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No.11:
(4pt)

言いしれぬ恐怖に襲われる

23本を収める短編集。
 寓話的というか、ショートショートのような味わいだ。内容はホラー、ミステリ、ほのぼのとさまざまで、著者の引き出しの多さを感じさせられた。落語調で書かれた「真夜中のダッフルコート」など、なかなかのものだ。
 印象に残ったのは、「百物語」。いい話なのかと思ったら、最後に恐怖のどん底に突き落とされる。
 それから「万華鏡」。こちらはホーかと思いきや、ほのぼのした結末。
 こういう読者の予想を裏切るような展開が上手い。
1950年のバックトス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:1950年のバックトス (新潮文庫)より
4101373329
No.10:
(4pt)

珠玉の短編集

北村薫さんの作品は、日常ミステリーの「円紫師匠」シリーズと「詩歌の待ち伏せ」シリーズしか読んでいなかったのですが、こういった「普通」の小説もいいですね。なかには叙情的すぎてよくわからないのもありますが、名品ぞろいです。

蛇足ですが、私のごとき関東の人間にとって、大阪の「茨木」も「イバラキ」と読むことがわかって、雑学もアップ。
1950年のバックトス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:1950年のバックトス (新潮文庫)より
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No.9:
(3pt)

表題作を読むためだけに買っても惜しくない

超短編も含む23編を集めた短編集。

うーーーん、なんというか、いまいちぴんと来ません。『紙魚家崩壊』もそうだったが、全般的に奇妙な味に分類されるであろう短編が多いからか。

たぶん結局、個人的に、話が途中状態で宙ぶらりんでおわる(ようにみえる)話があまり好みでない、ということかも。

一方で、表題作の「1950年のバックトス」は面白かった。これはちゃんとしたお話なんですよね。応援の親たちの振る舞いがなんとも微笑ましい。謎の伏線も多数張ってある。舞台転換の直前までは、なんでそういう伏線なのかわからなかったのが、おばあちゃんの一言で一気に解けて納得する。よくできた短編ミステリなんですよね。しかも感動の挿話付き。北村薫らしい楽しい一品になっています。

他の作品とのギャップが大きくて、なんとなく消化不良な気分です。まあでも、表題作を読むためだけに買っても惜しくない、のも確かです。
1950年のバックトス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:1950年のバックトス (新潮文庫)より
4101373329
No.8:
(5pt)

23の楽しみ

「人生の時間を彩る23篇」とオビにあるとおり、北村薫さんが切り取ったさまざまなシーンが
ちりばめられている。
もったいない、もったいないと思いつつも、読むのをやめられずページを繰った。
語り口もさまざまで、読み飽きない。
落語調のサゲがあり、ぞくっとくる恐怖があり、しみじみとした秘めた思いがあり、
駄洒落のオンパレードあり……。
北村薫さんの世界にどっぷりひたる幸せを堪能した。そうとしか言いようがない。

個人的には、私は、「凱旋」「ふっくらと」「小正月」「林檎の香」「ホタテステーキと鰻」のような
しみじみとした話が好き。でもやっぱり、本のタイトルに採るだけあって、
「1950年のバックトス」がいちばん胸にしみた。時をへて巡り会う奇跡とでもいえようか。
切なくもあたたかい気持ちにさせられた珠玉の一篇。
1950年のバックトス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:1950年のバックトス (新潮文庫)より
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No.7:
(5pt)

大傑作「万華鏡」

二十三篇の、様々な内容の短編集。

表題作「1950年のバックトス」も読み応え十分ですが、「万華鏡」の出来は素晴らしいです。
「万華鏡」は、小説の登場人物に恋するという、ありそうな内容ですが、結末部分が秀逸で、
その余韻の味わいに、ゾクゾクとする感覚が湧き上がるのを、禁じ得ませんでした。

「恐怖映画」は、ある現実主義者の話ですが、示される現実主義とは、案外脆いものなのかも?
あくまで、収録されている作品から受ける印象ですが。

「凱旋」も傑作です。
戦時中の、ある辞世の句を取り上げ、色々な角度から解釈を加える、深い内容の作品です。

それぞれの作品はごく短いのですが、その分、すっと物語に入り込む事が出来ます。
しかし、それぞれの作品には、「独特の」余韻があり、抜け出すのが容易ではありません。
それらは「温かい」余韻という言葉は適当ではなく、しかし、けっして殺伐とはしていません。
「独特の」余韻としか、表現しにくい、不思議な感覚です。

眼ではなく、心で読む、珠玉の二十三篇です。
1950年のバックトス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:1950年のバックトス (新潮文庫)より
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