9歳のさきちゃんと作家のお母さんは二人暮し。毎日を、とても大事に、楽しく積み重ねています。

勤め先の二階にある「名探偵・巫弓彦」の事務所。

士族出身の上流家庭・花村家にやってきた若い女性運転手。

40歳目前、文芸誌の副編集長をしている“わたし”。

19歳でデビューした覆面作家の正体は、大富豪のご令嬢・新妻千秋。

昭和初期の帝都を舞台に、令嬢と女性運転手が不思議に挑むベッキーさんシリーズ第二弾。

名作には、こんなにも尽きせぬ謎があったとは！ホームズの相棒ワトソンの知られざるミドルネーム。

「野球って、こうやって、誰かと誰かを結び付けてくれるものなんだね」忘れがたい面影とともに、あのときの私がよみがえる…。

時を重ねて変わらぬ本への想い……《私》は作家の創作の謎を探り行く――。

女子大生と円紫師匠の名コンビここに始まる。爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。

絵に描いたような幼なじみの真理子と利恵を苛酷な運命が待ち受けていた。

若手編集者の岡部良介が担当する覆面作家こと新妻千秋の正体は、天国的な美貌を持つ可憐な大富豪のご令嬢。

日常の謎の名手・北村薫による自選集!表題作「遠い唇」のその後とは――? コーヒーの香りで思い出す学生時代。

小説誌編集者・田川美希は本にまつわる謎にてんてこ舞いの日々だ。

帝都に忍び寄る不穏な足音。ルンペン、ブッポウソウ、ドッペルゲンガー…。

コーヒーの香りとともに蘇る、学生時代の思い出とほろ苦い暗号。いまは亡き夫が、俳句と和菓子に隠した想い。

天国的な美貌を持つご令嬢・新妻千秋のもう一つの顔は、覆面作家。お嬢様の推理力が光るのは、小説の中だけじゃない。

最終学年を迎えた「私」は卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていく一方、田崎信全集の編集作業に追われる出版社で初めてのアルバイトを経験する。

前作『六の宮の姫君』で着手した卒業論文を書き上げ、巣立ちの時を迎えたヒロインは、出版社の編集者として社会人生活のスタートを切る。

「あなたがどこかで生きているということが、ずっと私の支えだった──」。

人生の大切なことは、本とお酒に教わった―日々読み、日々飲み、本創りのために、好奇心を力に突き進む女性文芸編集者・小酒井都。

ある夏の夜、酔って遅く帰ってきた姉から、失恋の顛末を聞かされる。

猟銃を持った殺人犯(黒のキング)が、妻・友貴子(白のクイーン)を人質に我が家に立てこもる。

菊池寛の将棋小説への疑問、志ん生のCDに隠された秘密、小津映画の原作をめぐる謎……国語教師の父と編集者の娘が解き明かす。

昭和40年代の初め。わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。

真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。

本を愛する作家が、言葉と物語の発する光を掬（すく）い取り、その輝きを伝える7篇。

討論会からの帰り道、ふと立ち寄ったバー〈スリーバレー〉。

こんなはずでなかった結婚。捨て去れない華やいだ過去。

海辺の街に小部屋を借りて、潮騒の響く窓辺に寝椅子を引き寄せ横になり、訪れた女の話を聞く―さまざまな女が男に自分の体験を語り始める。

見合い話に苛立ち、後輩の若さがふと眩しい美也子の淡々とした日々に鳴り響く謎の電話。そして一年が過ぎて…「恋愛小説」。

葉村の働く書店で“鉄道ミステリフェア”の目玉として借りた弾痕のあるABC時刻表が盗難にあう。

ここに謎がある、答えはまだない。不思議な「謎の物語」15篇。

記憶の森を探り行き、本との出会いを綴る。深まる謎を追い、魅惑の創作世界へ――映画、詩歌、演劇、父との思い出。

明治三十年代初頭。古今東西の書物が集う書舗に導かれる、一人の若き女性。

ごめんくださいまし──。宝永七年の初夏、下野北見藩・元作事方組頭の家に声が響いた。

計画は練りに練った。ミスなどあるはずがなかった。

おちかに代わり三島屋次男坊・富次郎が新たな聞き手に。心揺さぶる極上の江戸怪談、新章突入─。

神出鬼没な謎の公務員探偵―― 過去、現在、霊界!? 今度の推理は時空を超える! そのとき死んだのは、“わたし"? それとも―― 街のいたるところに突如現れ、市民の悩みを解きほぐす 「櫃洗市一般苦情係」の職員、通称・腕貫探偵。

函館で有名な岩倉家の美人三姉妹。その三女が行方不明になった。

江戸川乱歩編『世界推理短編傑作集』刊行から五十余年。創元推理文庫が21世紀の世に問う、新たなる一大アンソロジー。

山中に隠棲した文豪に会うため、高校の合宿を抜け出した僕と友人の葛城は、落雷による山火事に遭遇。

バー“森へ抜ける道”に集う、マスターの島、工藤、山内のヤクドシトリオには、実は秘密がある。

バー〈森へ抜ける道〉を舞台に繰り広げられる酒呑みトークと、未解決の謎めいた殺人事件の話。

宮部みゆきさんの書き下ろし短編「人・で・なし」を読んだ辻村深月さんが「ママ・はは」を書き下ろし、その辻村さんの短編を読んだ薬丸岳さんが「わたし・わたし」を書き下ろし…バトンは東山彰良さん、宮内悠介さんへ。

ここにあるべきではない四番目のマカロンの謎、マスタードが入った当たりのあげパンの行方。

死刑判決を免れた殺人犯たちの家族が、次々に殺される事件が起きた―。

遠く、近く、求めあう二つの魂。想いはきっと、時を超える。

安曇野・穂高で地元神楽衆の舞い手が刺殺される。 遺体の耳は削がれ、「S」の血文字が残されていた。

都会を走る移動図書館「本バスめぐりん」。

陸上200m走でオリンピックを狙う沙良を悲劇が襲った。

星城大学史学科の森田つぐみは、親交のある歴史研究者の森田圭介が邪馬台国の金印発見プロジェクトのメンバーに選ばれたことから、邪馬台国に興味を持つ。

閑静な住宅街、四階建てフラットの最上階で高齢女性の絞殺死体が発見されたとの報を受け、モーズビー首席警部率いる捜査班は現場に急行した。

長崎屋の主が死んだって!? おとっつぁんの身に何が? 病弱若だんな、跡を継ぐの? 緊急事態続出の「しゃばけ」シリーズ最新作!

明治二十年代の半ば。雑木林と荒れ地ばかりの東京の外れで日々無為に過ごしていた高遠は、異様な書舗と巡りあう。