念力密室!
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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シリーズ3冊目にして1作目が収録されるという、不可思議な発行順になってしまってます。1作目が短編であったのに1冊の本として短編がまとまる間に書き下ろしで長編2作品を書いてしまった結果です。 | ||||
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シリーズ第1弾「念力密室!」収録の短編集!密室は超能力で作られたため、問題はなぜ密室が作られたのかということ。このシリーズは、神麻さん、能解さん、作家の保科のトリオが魅力的で、サクサク読めるし好きだなあ。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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変なことを考えるなあ。殺人事件に超能力が絡んでくるなんて。それを悪用する輩を取り締まる組織まであるとは、とんでもミステリーだ。推理作家の保科匡緒と美人警部の能解匡緒と超能力者問題秘密対策委員会出張相談員の神麻嗣子の3人のやり取りや関係が楽しい。嗣子は一見中学生に見え袴姿の美少女で料理が得意。その料理を目当てに人が集まり、保科匡緒のマンションは喫茶店状態。どの事件も密室状態でサイコキネシスが使われているらしいのだ。阿保らしいと思いながら面白いので最後まで読みました。 | ||||
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本格ミステリにSF的要素を融合させる作風で知られる西澤保彦氏の、〈超能力者問題秘密対策委員会〉略して〈チョーモンインシリーズ〉の第一作「念力密室」をはじめとする短編5篇に書き下ろしの「念力密室F」を加えた第一短編集です。 収録作はいずれも超能力――念動力による密室を扱った作品となっており、密室トリック(ハウダニット)を暴くというよりかは、"何故、超能力を使ったのか?"(ワイダニット)に重点が置かれ、最終的にそれら全てを包括的に推理し、"その時、現場では何が起こったのか?"(ワットダニット)を解き明かす流れが非常にユニークです。 いずれの作品も作中で本格的な推理が展開され、最終的に犯人の動機が判明し、全ての全容が明らかになった時のカタルシスは非常に爽快なものとなっています。 | ||||
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初期のSF的設定の奇抜な本格路線の作品は全て単発であったが、その要素を発展させてシリーズ化を目論んで、より幅広い読者にアピールを狙ったチョーモンインシリーズの最初の短編集である。 タイトル通り、密室殺人を取り扱っているが、密室の構成トリックは念力でカギをかけてチェーンをかけたのである・・・・・・・それだけで終われば何だそれはというミステリーになるが、そこは西澤氏のこと、密室もののどうやって密室にしたのかという最大の謎ポイントを超能力で無力化することで、さらに次に発生する様々な不可解な状況を論理的に導くことで本格推理のだいご味を味わわせてくれる。 初期のSF設定ミステリーが好きなら違和感なく入っていける世界観である。 | ||||
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「筆者のことば」にもある通り、密室の「HOW」よりも「WHY」が謎になる短編5作品とおまけの1編。 時系列としては3番目という事ですが、この本から読んでも問題ないと思います(とはいえ私は前の 2つを読んでいません)。 謎はきちんとした内容ですし、キャラクターも魅力があります(しかし、作家は何故あんなにもてる んでしょうね)。 とはいえ、超能力を扱った作品なので、純粋な推理小説ファンからしたら異色作ですので、なじめな い人もいると思います。 結末は気になりますね。 | ||||
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◆「念力密室!」 売れない推理小説家・保科匡緒が住むマンションの九〇三号室で起きた密室殺人。 密室殺人に加え、盗聴、そしてペット禁止のマンションで 犬を飼っている保科の隣人が重要なファクターとなります。 一見動機と犯行の間に飛躍があるようにも感じますが、 超能力が前提とされるならば、あり得なくはないです。 ◆「死体はベランダに避難する」 マンションの最上階の部屋に住む男が、 ベランダで撲殺死体となって発見される。 犯人は、なぜかベランダのガラス戸をロックし、密室状態 にしたにもかかわらず、玄関のドアは施錠しなかったという……。 犯人が誰かは直感的にわかりますし、被害者の奇矯な性格 設定にもとづく理不尽な行動には、若干の無理があります。 ただ、犯人の属性と不可分な密室の構成動機には、感心しました。 ◆「鍵の抜ける道」 木佐貫秋子という女性が住むマンションの部屋で、サイコキネシス使用が “観測”された。現場に駆けつけた神麻さんは、女性の変死体を発見する。 しかし、保科、能解とともに再度現場に行くと、なぜか死体が消失しており……。 本作の謎は、大きく二つ。 ひとつは「木佐貫秋子は、果たして犯人なのか? 被害者なのか?」というもの。 そしてもうひとつは「玄関のドアに施錠するために、わざわざサイコキネシスが使用 されたのはなぜか?」というものです。 犯行時に、部屋の鍵がどこにあったかが焦点となりますが、結末では、都筑道夫『退職刑事』風の 転倒した人間関係をさらにもう一ひねりすることで、悲惨でありつつも滑稽な構図が描きだされます。 ◆「乳児の告発」 密室殺人が起きたアパートの一室で、サイコ キネシスのパワー発動が三回“観測”される。 ドアのロックと、チェーンを掛けるため一回ずつ発動されたと考え られるが、残り一回が何のために使われたのかがわからない。 現場には、被害者とは血縁関係のない赤ん坊が居たのだが……。 密室にすることが犯人を告発する被害者のダイイング・メッセージだったという趣向。 法月綸太郎氏の某作を彷彿とさせる幕切れが、沈鬱でやるせない余韻を残します。 ◆「鍵の戻る道」 保科の別れた妻・聡子の部屋に、不法侵入を繰り返している者がいるという。 どうやら、彼女が最近別れた年下の美大生らしいのだが、 その男は、恋愛において、演出過剰なところがあり……。 密室のホワイダニットは「乳児の告発」と同パターン。 パラノイアックに段取りを踏む犯行に、ゲンナリです。 ◆「念力密室F」 シリーズの行く末を暗示する、意味深な予告編的エピソード。 ちなみに、「F」とは「フュージョン」の意だそうです。 | ||||
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