幻視時代
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.50pt |
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話がどうなるかは読んでいてなんとなく分かってしまうしラストもどんでん返しがあるわけでもない。でも主人公の思考やキャラクター同士の会話が独特でそこが好き。謎解きを楽しむというよりそういった雰囲気を楽しむ作品。雰囲気を楽しむ作品というとミステリー作品として劣っている様に聞こえるが、西澤さんの場合はその独特の雰囲気が他にはない様なものなのでそれだけでも本として価値がある。しかし森奈津子シリーズに出てきた女の子たちもそうだったけど、この人の作品に出てくるキャラクターの名前は漫画にもいない様な変わったのが多い。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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高校の文芸部に属する主人公矢渡利悠人は小説執筆に打ち込む同学年の風祭飛鳥に惹かれていく。飛鳥は文芸誌の新人賞に輝き一躍時の人になるが、第3作発表の前に無残にも包丁で刺され家も放火されてしまう。これを引きずったまま20数年後、独身のまま評論家となった主人公の前に写真の中の幽霊として飛鳥は姿を現す。悠人と悠人の後輩でミステリー作家となった生浦蔵之介と編集者の3人で飛鳥の死の真相を論じ合う。ああでもないこうでもないと何人かで論じ合うのは西澤保彦の小説の得意とするところだ。この中で、悠人の死んだ母の未発表の小説が鍵を握っていることが分かり、驚愕の結論を導き出す。うーん、飛鳥の行動には納得できないところもないでもない。しかし、こうなると何というか、悠人の人生は悲しい。これからどうやって生きていくのか。 | ||||
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「昔に死んだ人間が写真に写っていた」、という謎は不気味かつ魅力的。 「22年前の女子高生作家の怪死事件」と「死者の写真」を巡り、登場人物たちの、嫉妬、愛憎、後悔、願望、といった多くの感情や思いが、追憶の深い闇に追いやっていた過去の事件の謎を浮き彫りにしていく。 「写真の少女」の謎の真相に関しては少し強引さもあるけれど、全体的にはミステリーとしても、人間ドラマとしてもよく出来ていたと思います。西澤さんの作品としてはいつもの「エグ味」も少ないので、割りと万人にお奨め出来ます。 | ||||
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「昔に死んだ人間が写真に写っていた」、という謎は不気味かつ魅力的。 「22年前の女子高生作家の怪死事件」と「死者の写真」を巡り、登場人物たちの、嫉妬、愛憎、後悔、願望、といった多くの感情や思いが、追憶の深い闇に追いやっていた過去の事件の謎を浮き彫りにしていく。 「写真の少女」の謎の真相に関しては少し強引さもあるけれど、全体的にはミステリーとしても、人間ドラマとしてもよく出来ていたと思います。西澤さんの作品としてはいつもの「エグ味」も少ないので、割りと万人にお奨め出来ます。 | ||||
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主人公、矢渡利悠人が高校三年生の時に 同級生でありながらデビューしていた女の子、風祭飛鳥。 彼女は自宅で包丁を突き立てられた遺体で発見される。 容疑者には皆にアリバイがある。 しかし、彼女には自殺する理由はない。 はたして犯人は・・・? 二十二年後ついに真相が明らかになる。 という内容です。 主人公等の当時の様子から書いてあります。 ただ、二十二年も経過していますので現在までの描写だけでも ページ数をとられています。 西澤保彦氏の作品にはお馴染みの食べながら、飲みながらの 推理合戦は残念ながら後半からでした。 千明匠シリーズのような推理合戦を期待すると ガッカリしてしまう人もいるかもしれません。 ですが西澤保彦氏らしい作品であると思いました。 | ||||
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彼女はアヤカシ? あらすじ 文芸評論家の矢渡利悠はある一枚の写真の前に釘付けとなった。 18年前の大地震直後のその画面には、 死んだはずの一人の少女が写っていた。 少女の名は風祭飛鳥。悠人の同級生であり、淡い初恋の相手…。 心霊写真なのか?いや、飛鳥が生きているのか!? 22年の時を超え、辿り着いた迷宮入り事件の全貌とは!? 感想 主人公の矢渡たちが繰り広げる饒舌な推理合戦は ホラーサイドとミステリサイドの間を ふわふわ漂って、読んでいてとてもスリリング。 でも、その楽しい推理合戦から浮かび上がってくる真相(?)は あまり楽しくないところに着地します。 若さの内側にくっついている弱さ(と言うよりは、いたしかたなさ) によって登場人物たちの行動が少しづつ 正しくない方向にずれていくのですが その一つ一つの行動を見ると自業自得と言いきれないのに どんぴしゃにヒドイ結末にハマってしまうそのさまは 登場人物たちが何か未知なるものに操られているようで 読んでいて不気味な感覚に陥ります。 そしてそれを際立たせる序盤に出てくるさりげない一言が巧妙。 推理自体にオチが付いているのに それだけでは終わらせないところが小憎いです。 読んでからの一言 表紙が中身と全然関係なくて素敵だ。 | ||||
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