方舟は冬の国へ
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.75pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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「擬似家族」が謎と言えなくもないのですが、厳密にはミステリーではないと思います。 | ||||
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見ず知らずの者たちが家族のふりをして、監視盗聴されている別荘に1ヶ月間暮らすという突拍子も無い設定に興味を持ち読むことにした。この訳の分からない始まりから、所々に挟まれる監視している側のシーン、様々な憶測をしながら読み進められるというミステリーの楽しみがあった。こういった魅力的な謎に引っ張られ、あっという間に読み切ることができて良かったのだが、ネタばらしのところでガッカリ。 | ||||
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ご存知『7回死んだ男』など一風変わったミステリーが得意の西澤さんの作品。今回は全く見ず知らずの男女が、高額の報酬と引き換えに24時間監視されている別荘で、これも知らない子どもと一緒に、1か月間普通の家族のように過ごすというストーリー。ところが過ごしていくうちに。。。これを読むとやっぱり子どもの存在って家族には大きいんや、と改めて思い知らされます。タイトルの裏に隠されている意味も含め、希望が持てる終わり方でよかったです!なんだか全体的にあったかい話でした。 | ||||
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事情のわからない箱庭ミステリかと思いきやファンタジー色が強くなる不思議な物語です。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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カメラと盗聴器の仕掛けられた別荘で、初めて会う女性を妻として、 少女を娘として一ヶ月暮らすことを条件に大金を提示されたカズト。 唐突に始まる生活に不自然さと緊張を覚える一方で、それ以上の違和感に、 徐々に気づくカズト。 一方ほんの少しずつ親密になりはじめた妻・ヒロコと、 なぜかテレパシーで会話もできるようになる。 現れる不審な男。観察者の正体。娘の持つぬいぐるみ。運命、冬、方船。 そこここに散りばめられた謎が徐々に膨れあがり、最後に一気に集約される。 このへんはさすがの西澤・ワールド。 不可思議な設定も超能力も、無理なく美しく、ひとつに閉じる。 あっけない3人の生活の終焉にものすごいさびしさを感じる自分の姿に、 いかに自分が3人に感情移入していたかに気づく。 だからあたしは、このエンディングを心から歓迎したい。 せめて祈ろう。3人の未来が、せめて寒くとも甘くあるように。 | ||||
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カメラと盗聴器の仕掛けられた別荘で、初めて会う女性を妻として、 少女を娘として一ヶ月暮らすことを条件に大金を提示されたカズト。 唐突に始まる生活に不自然さと緊張を覚える一方で、それ以上の違和感に、 徐々に気づくカズト。 一方ほんの少しずつ親密になりはじめた妻・ヒロコと、 なぜかテレパシーで会話もできるようになる。 現れる不審な男。観察者の正体。娘の持つぬいぐるみ。運命、冬、方船。 そこここに散りばめられた謎が徐々に膨れあがり、最後に一気に集約される。 このへんはさすがの西澤・ワールド。 不可思議な設定も超能力も、無理なく美しく、ひとつに閉じる。 あっけない3人の生活の終焉にものすごいさびしさを感じる自分の姿に、 いかに自分が3人に感情移入していたかに気づく。 だからあたしは、このエンディングを心から歓迎したい。 せめて祈ろう。3人の未来が、せめて寒くとも甘くあるように。 | ||||
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2004年にカッパ・ノベルスとして出たものの文庫化。 「契約家族」を題材とした作品。ミステリというよりは、恋愛小説・家族小説というべきものだろう。読んでいて楽しいけれど、どこか既視感がある。巻末に『リリアンと悪党ども』などを愛読していた結果の作品と説明されており、得心がいった。 使い古されたアイデアに、一生懸命、西澤保彦らしさを加えようとしているのだが、あまり上手くいっているとは思えなかった。SF的奇想天外さは、いかにも著者らしいけど。 とはいえ、非常に心地よい作品であることも間違いない。幸せな気分になれる一冊だった。 | ||||
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2004年にカッパ・ノベルスとして出たものの文庫化。 「契約家族」を題材とした作品。ミステリというよりは、恋愛小説・家族小説というべきものだろう。読んでいて楽しいけれど、どこか既視感がある。巻末に『リリアンと悪党ども』などを愛読していた結果の作品と説明されており、得心がいった。 使い古されたアイデアに、一生懸命、西澤保彦らしさを加えようとしているのだが、あまり上手くいっているとは思えなかった。SF的奇想天外さは、いかにも著者らしいけど。 とはいえ、非常に心地よい作品であることも間違いない。幸せな気分になれる一冊だった。 | ||||
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西澤氏はSF的設定の中である縛りを設け、その縛りの中で謎を論理的に解くロジカル・ミステリの大家。本作もSF的設定があるのだが、大分趣きが異なる。 主人公の和人を初めとする見ず知らずの三人は、ある組織に頼まれて一ヶ月間だけ秘密の別荘で擬似家族を演じる事になる。その別荘には、どうやら科学的な仕掛けが施されており、三人はテレパシーや予知幻視といった能力を獲得する。必然的に三人は親密度を増す。一方、組織の様子の描写が挿入され、組織の重鎮である老婦人の亡くなった息子家族の代替として三人が選ばれた事が示唆される。つまり、老婦人が亡くなった息子家族を忍ぶために三人が選ばれたのだ。組織はある狂信的プロジェクトの一貫として別荘を実験装置としているのだ。オイ、謎がないじゃないか ! 出て来るのは青臭い恋愛論や人生論ばかり。それも「奈津子もの」のような甘ったるい語り口。そんな物のためにミステリを読んでいるのではない。しかも、三人の親密度が完璧なまでに高くなり過ぎて、別荘が"完全体"になるという結末は噴飯物。"完全体"という呼称は「ドラゴンボール」と同じもので苦笑する他ない。最後に作者が用意している唯一の謎解きらしきものは、普通に読んでいればミエミエのもので意外性のカケラもない。また、秘密組織の解題は幼稚園レベルである。 西澤氏の作品を読む際は、常に論理のアクロバットを期待しているのだが、本作を初め最近は裏切られる事が多い。ミステリ作家として作品を発表する以上、抽象的な観念論で逃げてもらっては困る。「念力密室 !」や「解体諸因」のようなアイデア溢れる作品を期待したい。 | ||||
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