孤独なアスファルト



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初公開日(参考)1976年05月
分類

長編小説

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孤独なアスファルト (講談社文庫 ふ 5-1)

1976年05月31日 孤独なアスファルト (講談社文庫 ふ 5-1)

断熱材メーカーの常務が殺され、工場に勤める東北出身の内気な青年が容疑者に。大都会の人間の孤独を鋭く抉る社会派本格推理。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

孤独なアスファルトの総合評価:7.63/10点レビュー 8件。Cランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

微妙な人間関係

昭和な感じが懐かしいです。

わたろう
0BCEGGR4
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.7:
(5pt)

Very nice

Very nice
江戸川乱歩賞全集(5)孤独なアスファルト 蟻の木の下で (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:江戸川乱歩賞全集(5)孤独なアスファルト 蟻の木の下で (講談社文庫)より
4062645254
No.6:
(3pt)

地方出身者の孤独 VS 悲しい因縁話し

■孤独なアスファルト ★★★
田代省吾は地方から上京し、夜学に通いながら日東グラスウールの工場で働いていた。都会への希望に溢れていた田代だったが、単調な作業に辟易し、より大きな企業への就職を夢見るようになる。夜学から大企業への就職の門戸が開けかけたとき、日東グラスウールの常務 郷司の横槍で全てご破算になってしまうのだった。憎しみに駆られる田代。ほどなくして、郷司の他殺死体が見つかる。警察は、田代の殺意の確証を得て、容疑者としてマークするようになる ・・・

田代は、福島県郡山出身で、なまりが抜けないことから都会の中で孤独を味わっている。地方との格差があまりなくなった昨今では、この設定そのものが時代を感じさせざるをえない。孤独にさいなまれたあげく、殺人事件の容疑者として周囲から白い眼で見られる田代。この鬱屈した状況がラストに効いてくるのである。

作品そのものは、刑事たちの丹念な捜査により、真犯人のアリバイ崩していくタイプのミステリである。そこに昭和38年の世相を上手く取り込んだということになろうか。大都会の冷え切った人間関係を、地方出身者の眼を通して切り取っているのだ。事件の背景には、親子愛が垣間見えるわけだが、その愛情は他者を犠牲にすることによって成り立つという冷徹さがある。

全てが終わったときの田代のつぶやきは、空のない街で夢を追いかけた若者の苦渋が滲み出ている。残念ながら、読者がある程度の年代ではないと、共感を覚えるのは難しいかもしれない。

■蟻の木の下で ★★★
井之頭公園内にある動物園の、羆の檻の前で、男の惨殺死体が発見された。捜査当局は、掻き切られたような傷跡から、羆の仕業であるとの見解を示す。事件は解決にみえたが、新聞記者の鹿子は、檻の付近に落ちていた新興宗教団体のバッチに興味を持ち、因果関係を探ろうとするのだった ・・・

宗教団体の成り立ちをおううち、物語は、大戦時タイでの陰惨な出来事や、今時点の貿易にまつわる死亡事故が絡み合って複雑な様相を呈していく。いくつかの犯罪が折り重なっているが、元凶はひとつに収斂するのだが、どうにも詰め込み過ぎにのように感じる。そもそも、事件の鍵として宗教団体を取り上げた理由が分からない。当時の世相を反映しているのだろうか。「蟻の木の下で」というタイトルの意味こそ、事件の核心となるわけで、周辺にばらまかれた事物を掘り下げてしまったゆえに、読みにくさを残してしまっているのだ。事件は連続殺人へと発展するのだが、最後の事件で、解決できていない謎が放置されてしまっているから、スッキリとはいかない。

本作品には、名探偵は存在しないため、事件の結末は手紙というかたちで提示される。時と場所を超え、今明らかになるのは、「蟻の木の下」の悲しい因縁である。物語の本筋は良いので、とっちらかった感が残念だな。
江戸川乱歩賞全集(5)孤独なアスファルト 蟻の木の下で (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:江戸川乱歩賞全集(5)孤独なアスファルト 蟻の木の下で (講談社文庫)より
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No.5:
(3pt)

地方出身者の孤独VS悲しい因縁話

■孤独なアスファルト ★★★
田代省吾は地方から上京し、夜学に通いながら日東グラスウールの工場で働いていた。都会への希望に溢れていた田代だったが、単調な作業に辟易し、より大きな企業への就職を夢見るようになる。夜学から大企業への就職の門戸が開けかけたとき、日東グラスウールの常務 郷司の横槍で全てご破算になってしまうのだった。憎しみに駆られる田代。ほどなくして、郷司の他殺死体が見つかる。警察は、田代の殺意の確証を得て、容疑者としてマークするようになる ・・・

田代は、福島県郡山出身で、なまりが抜けないことから都会の中で孤独を味わっている。地方との格差があまりなくなった昨今では、この設定そのものが時代を感じさせざるをえない。孤独にさいなまれたあげく、殺人事件の容疑者として周囲から白い眼で見られる田代。この鬱屈した状況がラストに効いてくるのである。

作品そのものは、刑事たちの丹念な捜査により、真犯人のアリバイ崩していくタイプのミステリである。そこに昭和38年の世相を上手く取り込んだということになろうか。大都会の冷え切った人間関係を、地方出身者の眼を通して切り取っているのだ。事件の背景には、親子愛が垣間見えるわけだが、その愛情は他者を犠牲にすることによって成り立つという冷徹さがある。

全てが終わったときの田代のつぶやきは、空のない街で夢を追いかけた若者の苦渋が滲み出ている。残念ながら、読者がある程度の年代ではないと、共感を覚えるのは難しいかもしれない。

■蟻の木の下で ★★★
井之頭公園内にある動物園の、羆の檻の前で、男の惨殺死体が発見された。捜査当局は、掻き切られたような傷跡から、羆の仕業であるとの見解を示す。事件は解決にみえたが、新聞記者の鹿子は、檻の付近に落ちていた新興宗教団体のバッチに興味を持ち、因果関係を探ろうとするのだった ・・・

宗教団体の成り立ちをおううち、物語は、大戦時タイでの陰惨な出来事や、今時点の貿易にまつわる死亡事故が絡み合って複雑な様相を呈していく。いくつかの犯罪が折り重なっているが、元凶はひとつに収斂するのだが、どうにも詰め込み過ぎにのように感じる。そもそも、事件の鍵として宗教団体を取り上げた理由が分からない。当時の世相を反映しているのだろうか。「蟻の木の下で」というタイトルの意味こそ、事件の核心となるわけで、周辺にばらまかれた事物を掘り下げてしまったゆえに、読みにくさを残してしまっているのだ。事件は連続殺人へと発展するのだが、最後の事件で、解決できていない謎が放置されてしまっているから、スッキリとはいかない。

本作品には、名探偵は存在しないため、事件の結末は手紙というかたちで提示される。時と場所を超え、今明らかになるのは、「蟻の木の下」の悲しい因縁である。物語の本筋は良いので、とっちらかった感が残念だな。
江戸川乱歩賞全集(5)孤独なアスファルト 蟻の木の下で (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:江戸川乱歩賞全集(5)孤独なアスファルト 蟻の木の下で (講談社文庫)より
4062645254
No.4:
(3pt)

地方出身者の孤独

1963年第9回江戸川乱歩賞受賞作品。

田代省吾は地方から上京し、夜学に通いながら日東グラスウールの工場で働いていた。都会への希望に溢れていた田代だったが、単調な作業に辟易し、より大きな企業への就職を夢見るようになる。夜学から大企業への就職の門戸が開けかけたとき、日東グラスウールの常務 郷司の横槍で全てご破算になってしまうのだった。憎しみに駆られる田代。ほどなくして、郷司の他殺死体が見つかる。警察は、田代の殺意の確証を得て、容疑者としてマークするようになる ・・・

田代は、福島県郡山出身で、なまりが抜けないことから都会の中で孤独を味わっている。地方との格差があまりなくなった昨今では、この設定そのものが時代を感じさせざるをえない。孤独にさいなまれたあげく、殺人事件の容疑者として周囲から白い眼で見られる田代。この鬱屈した状況がラストに効いてくるのである。

作品そのものは、刑事たちの丹念な捜査により、真犯人のアリバイ崩していくタイプのミステリである。そこに昭和38年の世相を上手く取り込んだということになろうか。大都会の冷え切った人間関係を、地方出身者の眼を通して切り取っているのだ。事件の背景には、親子愛が垣間見えるわけだが、その愛情は他者を犠牲にすることによって成り立つという冷徹さがある。

全てが終わったときの田代のつぶやきは、空のない街で夢を追いかけた若者の苦渋が滲み出ている。残念ながら、読者がある程度の年代ではないと、共感を覚えるのは難しいかもしれないな。
孤独なアスファルト (講談社文庫 ふ 5-1)Amazon書評・レビュー:孤独なアスファルト (講談社文庫 ふ 5-1)より
4061360426
No.3:
(5pt)

個性が光る、傑作と佳作

「孤独なアスフアルトは割愛します、単独で記していますので」。『蟻の木の下』ー戦争犯罪を巡る事件を軸にした推理もの。新興宗教絡みで殺人事件と発展していき、さらに色々と進んで行く推理本。あまりに話しを広げすぎて,まとまりに欠ける嫌いが否めない作品。この本の価値は、この時代(明日をも解らない、混乱期)、を、独特に描いている処にあります。戦争を実際体験した人しか描けない世界を、嘆きと、怒り、悲しみ等々赤裸々に記しているところに有ります。とくに、これからの人、戦争を知らない私たちが読むべきだと思います。尊い犠牲のうえに、今の平和がある分けですから,感謝をこめて。ありがとうございました。
江戸川乱歩賞全集(5)孤独なアスファルト 蟻の木の下で (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:江戸川乱歩賞全集(5)孤独なアスファルト 蟻の木の下で (講談社文庫)より
4062645254



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