天女の末裔



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初公開日(参考)2003年09月
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長編小説

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天女の末裔・放課後―江戸川乱歩賞全集〈15〉 (講談社文庫)

2003年09月12日 天女の末裔・放課後―江戸川乱歩賞全集〈15〉 (講談社文庫)

神様の祟りを恐れる山村で、23年の時を経て再び起きた不可解な転落死事件。二人の男女が、自らも窮地に追い込まれながら真相に迫る(『天女の末裔』)。女子高の更衣室で男性教師が毒殺された。さらに、体育祭の真っ最中に第二の殺人が発生した。女生徒の誘惑と巧妙なトリックが渦巻く傑作(『放課後』)。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt

天女の末裔の総合評価:7.25/10点レビュー 4件。Dランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

竜神様

文章、構成、結末、どれをとっても稚拙でした。こんな小説を江戸川乱歩賞に推薦した審査員は、小林久三、山村正夫、早乙女貢、大谷羊太郎、土屋隆夫です。

わたろう
0BCEGGR4
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.3:
(5pt)

第30回目の江戸川乱歩賞受賞作家は、当時30歳!

『天女の末裔~殺人村落調査報告書~』記念すべき第30回江戸川乱歩賞受賞作。作者の鳥井氏は当時30歳。
運命に彩られた様なこの逸話ですが、作品自体も大きな運命の波に翻弄される複数の人々を描いた群像劇になっており、読み応えある作品です。ヒロインは、大学卒業後は就職もせず、家事手伝いをしている若い女性。乱歩賞史上、最も後ろ向きなキャラ達が(加害者サイド・被害者サイド共に)勢揃いしているこの『天女の末裔』は、当時も今もあまり評価が高くない作品なのですが、それがかえって閉鎖的な恩讐やヒロインのバックボーンとシンクロしていて、独特の世界観を作り出しています。
物語は、四半世紀前に発生した既に解決した殺人事件を発端に、ヒロインとその友人の青年(結局最後まで恋愛関係にはならず)が「二人の男性と一人の女性」の過去を追う内、天女信仰の村へその疑惑を向けるところから始まります。それに関連して、謎の怪死事件が。
残念ながら、確かにミステリーとしてはかなり弱い(犯人は分かっているので、主人公たちが犯人をどう追い詰めるか? までを描いた倒叙風味の物語)トリックや構成で損をしています。犯人の自白と自滅も意味不明。
ただし、一人の女性の成長談(終始うじうじしてるけど)として読めば、味わい深い小説です。

『放課後』第31回江戸川乱歩賞受賞作。日本を代表する国民的ベストセラー作家・東野圭吾誕生の瞬間です。
古典的な密室殺人。そして、そのトリックを解決した後からが本当の事件の始まりだった……
ミステリー史上最大の物議を醸し出した「動機」と「驚愕のラスト」に打ちのめされます。

なお、同時受賞作『モーツァルトは子守唄を歌わない』は、作者・森雅裕氏の許可がおりなかったらしく、全集未収録です。
むしろこの作品を収録していたら、乱歩賞全集で浮いていたかも(笑)しかし、実に面白いライト・ミステリーなのですが。
ゲラゲラ笑えるギャグが満載の傑作でした。なんでだろう?
天女の末裔・放課後―江戸川乱歩賞全集〈15〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:天女の末裔・放課後―江戸川乱歩賞全集〈15〉 (講談社文庫)より
4062738473
No.2:
(5pt)

「天女の末裔」は傑作である

「天女の末裔」
刊行当初から悪く評されることの多い作品だが、私は大好きである。悪評を目にするたびに、本当にそうなのかと読み返してみるので、もう10回以上読んでしまったが、何回読んでも、いい作品であると思う。悪評の多くは、感情的、先入観影響的、ないものねだり的、唯我独尊的であって、この本の良さをよく理解していないか、理解する気もないように思われる。作者はこの前の年に、大学の臨床心理士を辞めてフリーの売春婦となった女を主人公にした「トワイライト」(これも傑作)を書いて、乱歩賞最終候補作となっているが、各選考委員から、気取った文章、幼稚な気取り、思い上がりが鼻につく、観念的等の批判を受けて、落選の憂き目にあっている。本作では、選考委員の批判を受け入れる形で、主人公を父子家庭の、処女の、普通の、素直だが芯の強い女子大生という、多くの読者に受け入れられやすい設定とし、気取りのない、素直で、丁寧な文章で、主人公の切実な、ルーツ探し(自分探し)の物語を展開したものである。主人公の心情はよく書けていて、そのひたむきさに感情移入できる。母親である巫女の過去と現在、霊能者としての気品、思い切り、能力もよく書けている。レイプされてできた巫女の子を引き受けて、一人で育て上げてきた父親も魅力的である。また、主人公はシャーマニズム世界に生きる人間ではない(そうしなかったのは前年の反省か)が、シャーマニズム世界とそこに生きる人間が興味深く描かれていて、作品世界を広げ、深めている。トリック的には見るべきものはないが、それは今日的なミステリーの視点からはどうでもいいことだろう。意外性という点では、冒頭のシーンが、あとになって重要な意味を持ってくるところが、とてもうまい。
「放課後」
選考委員の全員が、動機がおかしい、エピソード(妻のエピソード)は不要と言っているのが面白い。しかし、今からみると、この二つは余裕綽綽の読者サービスだろう。
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No.1:
(3pt)

2編の平均で評価

■天女の末裔★★
週刊文春1984年 国内2位

ミステリと民族学の融合とか、シャーマニズムを扱った伝奇的な作品という評価らしい。が、登場人物がまったく魅力的でないこともあって、全然、響いてこなかった。ところどころ「?」となる、会話や場面展開があって、筆力不足のような印象が大きい。そもそもの事件の発端となる主人公と、母親の出会いは良かったんだけど。

決着のつけ方も偶然ぽいし、伝奇ものの、おどろおどろしい感じがしなかった。

江戸川乱歩賞応募作が、例年にくらべ低調な年だったらしいが、前年受賞作の高橋克彦著『写楽殺人事件』と比較しても、確かにもの足りないなぁ。

■放課後★★★★
週刊文春1985年 国内1位

読み進めていく中では、冗長な場面が多いと思っていたのだが、解決にいたる過程で、登場人物の性格描写を含めて巧みに伏線がはられていたことが良くわかってくる。密室殺人の謎に対する2重の解がこの中でうまく生きているんだよなぁ。トリックや動機はともかくとして、犯人はなんとなく特定されてしまうので、驚きは少ないんだけど。

乱歩賞の選評では、殺人の動機に難ありのコメントが見られたが、今日的にはとてもリアル。主人公のちょっとかわいた感じが現実味を持っていたりする。時間を忘れて楽しめる、学園ミステリと思う。

乱歩賞受賞作品は毀誉褒貶いろいろあるんだが、東野圭吾氏の以降の活躍を予見させるデビュー作ですね。


*放課後と同時受賞の森雅裕『モーツァルトは子守唄を歌わない』は、本全集には含まれていない。
天女の末裔・放課後―江戸川乱歩賞全集〈15〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:天女の末裔・放課後―江戸川乱歩賞全集〈15〉 (講談社文庫)より
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