カラマーゾフの妹
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カラマーゾフの妹の総合評価:
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全2件 1~2 1/1ページ
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勝手にカラマーゾフを使わないでもらいたい。平凡な作品でした。 | ||||
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歴史的超大作「カラマーゾフの兄弟」の続編に勇猛果敢・大胆不敵にも挑戦し、江戸川乱歩賞受賞の快作です。ドストエフスキーの作品を日本人が完結(?)させたなんて考えるとなんとも壮大ですが、乱歩賞史上異色さでは群を抜いているでしょうね。 | ||||
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ロシア文学の古典『カラマーゾフの兄弟』の、著者死去のために書かれることのなかった続編という体裁で、なおかつ原典中のフョードル殺害事件の矛盾をもとに隠された真相を推理してみる古典文学検証ミステリ?なのであります。 原典の中の出来事を本格ミステリのテキストとして大胆に読み替えてみる試みはなかなか面白かったものの、そこで導き出された結論が原典を超えるインパクトや説得力を持っていたかといえばかなり疑問。 物語は著者ドフトエフスキーの続編の構想(三男アリョーシャが革命に身を投じる)に沿った展開なのですが、原典の事件の真相究明には直接関わらないところで話が進んでいくといった調子でして、一冊の本としてはまとまりが悪いのは難あり。ロケットやコンピュータの挿話は必要だったの? タイトルの「妹」の挿話のように物語の根幹に関わるようなところでオリジナルの「創作」が多いのもちと興ざめ。 確かに原典の事件にはいちおうの辻褄は合わせてみせたものの、この本の中の出来事で説明のないままうやむやに終わったものが多いのはいかがなものでしょう? 次男イワンは多重人格者にされてしまうし、三男アリョーシャはまるでサイコパスだしで、何だか原典のグロテスクで通俗的なパロディといった読後感なのでした。 | ||||
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『カラマーゾフの兄弟』は魂と信仰の物語ですが、本作はエンターテイメントミステリーです。登場人物を借りながら、完全に作者独自の世界が展開されています。 登場人物の会話の端々にドストエフスキーの他の作品の登場人物がチラッと出出てきたり、一部SF的なところもあったり、主人公のイワンは有名な海外ドラマの某変人捜査官を彷彿させる描写があったり。思わずニヤニヤしながら読みました。 よく書けた二次創作だなあと思います。面白かったです。 ドストエフスキーの高尚さは全くないです、念のため。 | ||||
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カラマーゾフの兄弟を読んだ者からすると、違和感がありすぎて別の小説を読んでいるようでした。 また、後半は登場人物たちが13年後ではなく、現代にタイムスリップしたのではないかという錯覚を起こしてしまいました。 | ||||
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これをドストエフスキー氏が読んだら、いったいどんな評価を下すことだろう。 この作品は単なる推理探偵物に過ぎない気がする。 以前、ハードカバー本で読んだ時にそう感じた。 最近、カラマーゾフの兄弟を読み直してみるとやはりドストエフスキー氏が単なる推理モノを第二部のメインテーマなどにはしていないと確信出来る。 テーマがテーマだけに、非常に「惜しい」作品である。 作者はもっとキリスト教、ひいてはロシア正教やロシアの風土、ロシア人気質の研究を充分に考証した上で、この作品を書くべきだったと思う。 アリョーシャ・カラマーゾフの13年後は「皇帝暗殺団」の組織のリーダーとみるのは正しいかも知れない。 つまりはテロリストの首魁になるわけだ。 しかし、第二部については、やはりドストエフスキー氏がどのような構想を持っていたかは依然として謎である。 いずれにせよ、この作品の登場人物たちはロシア人ではなく、日本人のそれである。日本人がロシア人のマネをしているだけだ。 追記。 俺はもうすでにこの作品を数ページ読んだだけでオチが判っていた。 当然のことながら「あの天使」がこの一連の殺人事件の黒星だ。 「神がいるからこそ、すべてにおいて許されている」 つまりは、どんな理不尽も不条理も、戦争も犯罪もすべてにおいて犯人の正体が「黒」なのは「神」だったのである。 以前から、このテーマはある種の直感めいた閃きで脳裏をよぎることがしばしばあった。 しかしながら、わたしはそれを何度も否定してきた。しかし、この作品を読んで疑惑は確信に変わってしまった。神は悪魔であり、両者は一卵性双生児だったのである。 アリョーシャはさまざまな人間を殺害して、なんら良心の呵責を感じない「快楽殺人者」であるが(彼はあのゾシマ長老さえ、殺害していた!) これらすべての殺人の遂行及び皇帝暗殺のテロリストになることが、 「より人類の進化の為の崇高なる使命」を帯びた必要不可欠な通過点としてのイニシエーションだとするならば、 アリョーシャを殺人者にしても、なんらかの意味はあったかも知れない。 (はたして正義の殺人などあり得るか?という問題は別にして) しかしながら、アリョーシャを単なる無邪気な変態的リビドーの持ち主、無邪気な快楽殺人者にしたまま、この作品のオチを片付けてしまう執筆態度はエンターテイメント作品としては、 面白いけど、 カラマーゾフの本格的な「第2部」などにはまったく成り得ない。 むしろ作者は、時間的な余裕が無かったのか?それとも、ロクにカラマーゾフの兄弟・第二部を執筆する構想など持っておらず、 行き当たりバッタリ式に勢いのちからだけでこの作品を書いたキライがある。 もちろん、面白ければそれで良いという意見には、わたしもやはり同意せざるを得ないが・・・ ただしかし、この作品の筆者は少なくとも「カラマーゾフ第二部」への足がかりのひとつ、 いわば、お手本のひとつを提供してくれた(良い意味でも悪い意味でも) その事自体は称賛に値するし、敬意を払って然るべきゆえに、あえて星の数を増やして4つにした次第である。 いずれにせよ、誰かがいつかはわからないが、 本格的な「カラマーゾフの兄弟・第二部」を書いて欲しいし、 それは日本人によって達成されることを望んでやまないのはわたしだけではないだろう・・・ 追記その2。ドストエフスキーの性的嗜癖について。 ドストエフスキー氏が「象徴主義的手法」を持って、その諸作品中に「少女性愛への衝動」をそれとなく表現していた事は事実であり、多くのドストエフスキー研究者の指摘するところである。 しかし、それを持ってしてドストエフスキー氏を「その種の特殊性愛の持ち主」だったと断定するのは非常に危険な行為である。彼の名誉の為にあえて付け足して置きたい。 清直人著「ドストエフスキーとキリスト教・イエス主義・大地信仰・社会主義」を参考にされたい。 ここで思い出すのは「悪霊」に登場するスタヴローギンのペテルブルクでの少女凌辱のシーンであるが、 あれは、実際にドストエフスキー氏が過去においてあからさまに、赤裸々に自分の体験を作中に挿入したとする研究者がいることは事実かも知れない。 だが早急な結論を出して「アリョーシャ・カラマーゾフ」という特異なキャラクターに異常性愛の持ち主としたがる傾向には、やはり歯止めをかけねばなるまい。 アリョーシャが第二部において「シベリア流刑」になるような、犯罪行為ないし活動に巻き込まれることはおそらく事実であろうが、 それは、おそらくドストエフスキー氏の「シベリア流刑体験」とオーバーラップする内容のはずであり、 その場においてアリョーシャは「ロシアの民衆と信仰」を知り「キリスト教主義的社会主義者」の闘志となる(人格的なさらなる昇華)可能性は高い。 この、キリスト教ひいてはイエス信仰に基づくロシア唯一の「真の社会主義」こそが世界を本当に変革して救済する唯一の方法と生前ドストエフスキー氏は主張していた。 上記の事実をもってしても、カラマーゾフ第二部の構想にイエス信仰に基づく革命及び「皇帝暗殺」がテーマとなる予定であったらしい事は、 90%の確率で非常に高いと思わざるを得ない。 長々と、カラマーゾフ第二部についての予測レビューしてしまったが、これにて愚筆を置くこととしよう。 | ||||
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カラマーゾフの兄弟を読み終わったところだったので予備知識なく手にとったのですが 当然ドストエフスキーより読みやすく楽しく読了しました。三兄弟の中ではどちらかといえばイワンが気に入っていたので 彼が探偵役という設定も個人的には受け入れやすく読後感もまずまず。けちをつける所は色々あるでしょうが カラマーゾフの兄弟の ドストエフスキーが書けなかった続編などと大層なことは思わず 気軽に楽しんでしまいましょう。 | ||||
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