赤い星



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    初公開日(参考)2008年07月
    分類

    長編小説

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    赤い星 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

    2008年07月31日 赤い星 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

    ネット技術のみがいびつに発達した帝政ロシア支配下の江戸。ハッカーの町娘おきみは、吉原一の花魁・真理奈太夫から奇妙な依頼を受ける。現皇帝ボリスに暗殺されたはずのドミトリー皇子が秋葉原に潜伏している、その情報を収集してほしいと。公方様の落胤を自称する真理奈太夫は、ロシア皇后の座を狙っているらしいのだ。そんなある日、おきみは幕府の付け家老・シュイスキー公爵から、偽ドミトリーには関わらないよう警告を受ける。いったいロシア本土では何が起こっているのか?ペテルブルクで音楽修行中の幼馴染み・龍太郎の身を案じるおきみは、仮想空間ペテルブルクで謎の“赤い星”到来の噂を聞くのだが…異形のロシアを幻視する最新長篇。 (「BOOK」データベースより)




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    赤い星の総合評価:7.60/10点レビュー 5件。Cランク


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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.5:
    (5pt)

    高野 史緒ワールド

    独特な、日本人離れした視野の広い、高野 史緒ワールドを堪能しました。
    赤い星 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)Amazon書評・レビュー:赤い星 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
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    No.4:
    (5pt)

    詰め込み過ぎは否めないが、面白さ抜群

    大好きな作家、高野史緒の最新作。相変わらずの歴史改変ものだけど、今までの集大成っていっていいぐらいの作品だと思う。ただ、あとがきに書いてあったが、あまりにもネタを詰め込みすぎて消化不良気味。というより、もっと長編にするか、独立した長編に分けるかすれば、もっと楽しめたような気がする。

    サイバーパンク、スチームパンクって、今はもうあまりはやらないかもしれないが、自分は今でも好き。そのジャンルでは、彼女は、日本の作家で一番好きかもしれない。

    帯にギブスン meets ブルガーコフってあったけど、まさにそんな感じ。ちょうどこの前、ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』を読んだばかりだったので、より一層、そう感じた。また、最近のギブスンの作品、『パターン・リコグニッション』の影響も感じられるし。

    自分の今年の日本SFベスト3には入れたい作品だ。
    赤い星 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)Amazon書評・レビュー:赤い星 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
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    No.3:
    (2pt)

    部分的にはとても面白い、しかし…

    歴史改変SF長編である。ネット技術(それもちょうど08年の水準)が張り巡らされた江戸時代を舞台にしている。小説の中の日本(じゃなくて幕府?)はロシアの砲艦外交に敗れ、帝政ロシアの属国となっている。主人公のおきみは、謎の訪問者の依頼により、秋葉原の<若旦那>ことドミトリー皇子の周辺をリアル空間とネット空間の双方で探る。事態は奇妙なねじれを見せ…。

    次々繰り出される高水準のサイバーパンク描写が鮮やかである。こういうのは活字でないとなかなか難しいと思う。目次も歌舞伎の外題風で、ワクワクさせてくれる。

     大序:モスクワ・新帝戴冠ボリス・ゴドゥノフ
    一段目:江戸・窶皇子ドミトリー吉原登楼
    二段目:ペテルブルク・帝室劇場夢幻舞
    三段目:江戸・赤星封印列車

    などなど。映画に喩えると高水準のSFX大作で、画面を眺めている分には退屈はしない。

    しかし。

    だからといって、全編を読み終えたときの読後感がよいわけではない。本作には、外へ連れて行かれる感覚が薄いからである。こういうタイプの作品には、思わぬ経路で<外部>を感じさせること(ディックの作品がそうであるような)を望みたいが、それは要求水準が高すぎるのでしょうか?

    私はSFのオールドファンなので、点が辛くなっているのかもしれません。でも、沼野充義氏の毎日新聞評(11月16日)は持ち上げすぎだと思います。仲間褒めだったのですね。

    付記:同じような設定ならば、マンガの「銀魂」の方が売れてる分だけ勝っていると半年後に知りました。
    赤い星 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)Amazon書評・レビュー:赤い星 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
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    No.2:
    (4pt)

    吉原の花魁がロシア皇后になる!?

    老若二人の修道僧がロシア新皇帝、ボリス・ゴドゥノフの戴冠式のインターネット中継を観ているところから話が始まる。ロシア皇帝とインターネット…?さらに二人の会話から日本がロシアの属国となっているらしいこと、日本には徳川幕府が存在するらしいこと、かつてはソヴィエト連邦という国が存在していたらしいこと、などが浮かび上がってくる。いったいこの世界では何が起きているのだろう?読み始めた最初の段階で様々な謎が提示され、読者は一気に引き込まれる。

    先帝の皇子であると称する「ドミトリー」、将軍のご落胤と称する吉原の花魁真理奈太夫、この二人を結びつけて帝位簒奪を狙うクプルスリー公爵、その陰謀を阻止しようとする幕府大老シュイスキー公爵、真理奈太夫の幼馴染で江戸のソフトウェアエンジニアおきみ、おきみが思いを寄せるペテルブルクのピアニスト龍太郎、龍太郎につきまとうケーニヒ博士、そしてインターネット上で噂される「赤い星」という存在。江戸とペテルブルクを舞台に、謎めいた登場人物たちによって物語が展開していく。

    元ネタの一つはプーシキンやムソルグスキーの『ボリス・ゴドゥノフ』。著者は、光瀬龍『征東都督府』、ギブスン&スターリング『ディファレンス・エンジン』などの歴史改変モノを髣髴とさせる舞台設定とインターネットという小道具によって新しい物語を作り出している。壮大な舞台のわりに人物の造形がやや甘いのが難か?
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    No.1:
    (3pt)

    構成は壮大なのに含有する栄養が不足

    本文二段組の長編を読むのに1週間かかった.何しろロシア側ではモスクワとペテルブルグと二つの都にそれぞれ皇帝がいて,日本側は海外派兵ができない憲法があるのにまだ幕府制で,大老にはロシアの皇族実力者が据えられ,ロシアの支配下にある.そうしてTVが廃れてインターネットTVに熱狂するオタク達が群を作っている.この不可思議な状況の把握が容易ではないのだ.大黒屋光太夫と思しきスーパータレントがシベリア横断クイズを主催して ペテルブルグに行くぞ ! と叫んでいる.江戸娘 おきみ は,幼馴染の吉原きっての花魁とロシアに行ったきりの音楽家龍太郎のためにオンラインで江戸 - ペテルブルグを股に架けて働くが,はかばかしくは事が運ばない... 事態の真相は択捉にピョートル大帝が建立した修道院(!)で大黒屋から おきみ に明かされるように見えるが,赤い星の正体は最後まで判らない.ペテルブルグではネフスキー大通りが一体どう言う通りか記述がないままで,読む方では持て余すしかない.筋が複雑な割に,細部の描写が足りな過ぎる感じ.このSFでロシア観光はできない.非常に残念と言うしかない.
    赤い星 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)Amazon書評・レビュー:赤い星 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
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