赤く微笑む春



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初公開日(参考)2013年04月
分類

長編小説

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赤く微笑む春 (ハヤカワ・ミステリ)

2013年04月10日 赤く微笑む春 (ハヤカワ・ミステリ)

エーランド島の石切場のそばのコテージに暮らしはじめたペール・メルネル。ある日彼のもとに、疎遠にしていた派手で傲慢な父ジェリーから、迎えに来るよう求める電話が入る。渋々父の別荘に赴くと、そこに待っていたのは謎の刺し傷を負った父だった。そして直後に別荘は全焼する。なぜこんな事件が起きたのか? 娘の病気などの悩みを抱えながらも、ペールは父の暗い過去を探りはじめる――。エルフとトロールの伝説が息づく島で、人々の切ない記憶と過去が交錯する。英国推理作家協会賞受賞作家が贈る深い余韻が残るミステリ (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

赤く微笑む春の総合評価:8.40/10点レビュー 10件。Cランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

民話が生きている島のファンタジー

エーランド島四部作の第3作。3作品の中では最もファンタジー要素が強いミステリーである。
離婚後,エーランド島に引っ越して来て一人で暮らしているペールのもとに、性格が合わなくて疎遠になっていた父親から「迎えに来てくれ」と電話があった。認知症気味の様子に心配になって行ってみると、自分が経営する映画スタジオで腹に刺し傷を負っている父を発見。さらに、スタジオが放火で焼け,焼け跡から二つの焼死体が見つかった。派手好きの父は、ポルノ業界で成功し,悪名高かったのだが、その過去が引き起こした事件なのだろうか? 双子の子供の一人である娘が難病に苦しむ状況に父親として辛い思いをしながらも,警察の捜査とは別に、ペールが調べ始めると、忌まわしい過去が影を落としていた。
ペールのコテージの隣に豪華な別荘を建てて、流行作家の夫と遊びに来たヴェンデラはエーランド島出身で、島にはあまりよい思い出がなかった。かんしゃく持ちの夫との中は悪くなる一方で、ひっそりとエルフ(島に伝わる妖精)に様々な願いをかけるような日々だった。
あまり幸せな状態にはない二人の日常が重なり、島の民話の主役エルフとトロール(島に伝わる小鬼)が動き始めたとき,隠されていた過去が姿を現し,悲しい現実が明らかになる。
エルフやトロールなどの伝説の存在が現実に影響を及ぼすという点で、ファンタジー好きか嫌いかで評価が分かれる作品である(エルフやトロールがやったことも、実際には人間がやっていたのだが)。犯罪の動機などもいまいち納得しきれなくて,ミステリーとしては前2作品より低く評価するしかないが、シリーズとしてはぎりぎり合格点だろう。

iisan
927253Y1
No.1:
(7pt)

四部作の中では一番好き。

遠く離れた北欧の出来事なのに、すごく身近に思えてしまう。
これぞ文章力と翻訳の素晴らしさではないでしょうか。

「冬の灯台が語るとき」から読んでしまったので
もう一度刊行された順番で読みたい。(「黄昏に眠る秋」は省く)
魅力的な老人と、その娘たち。
老人を取り巻く人々の優しさ。強さ。
憧れるなあ~。

ももか
3UKDKR1P
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.8:
(5pt)

火曜サスペンスのようだ

とても楽しかった。

しかし、これはミステリーなんだろうか、サスペンスなんだろうか? 
それともファンタジー?

敢えて四季のタイトルにする必要があったのは、キャッチーな惹きを作らないと、訳本売れないからねえ。
誰かが書いておられたが、それはねえ…
赤く微笑む春 (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:赤く微笑む春 (ハヤカワ・ミステリ)より
4150018707
No.7:
(5pt)

北欧を楽しむ本

エーランド島という聞いたこともないスエーデンの寒々しい島でのミステリ。
グーグルを開きながら楽しんだ。
行ってみたいかといえば、そうでもない。
作者の地元愛に乾杯
赤く微笑む春 (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:赤く微笑む春 (ハヤカワ・ミステリ)より
4150018707
No.6:
(5pt)

トロールとエルフの似合う物語

エーランド島シリーズの第三作である。
元漁船長イェルロフは80歳を超えて足腰が衰えているが知恵は健在で、ミステリーの狂言回しを務めている。
物語はスウェーデンのかつてのポルノ産業をめぐる放火殺人事件をミステリーの縦糸にし、横糸に心に傷を負った人たちがエーランド島を舞台に織りなす人間模様が描かれていく。
やはり北の海に浮かぶエーランド島と打ち捨てられた石切場の荒涼とした情景が印象的であり、この場所を背景に妖精エルフやトロールのイメージが効果的に用いられている。
味わい深い佳作と言える。

それにしても邦訳の陳腐な表題はいかがなものか。
スウェーデン語の原題は「血の岩」で、ドイツ語訳はBlutsteinで直訳である。英訳のThe Quarry(石切場)ならまだいいが、原題のままでもよかったのではないか。
赤く微笑む春 (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:赤く微笑む春 (ハヤカワ・ミステリ)より
4150018707
No.5:
(3pt)

レビューというかお願い

このシリーズのファンです。
老眼が激しいので眼鏡をかけても行間の狭さがアダとなり書籍を読むのが辛いのです。
何故最終章の4冊目が先にkindle化?
順を追って読みたいので早くこちらをkindle化してくださ~い!
出版社にお願いです。よろしく頼みます~。
赤く微笑む春 (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:赤く微笑む春 (ハヤカワ・ミステリ)より
4150018707
No.4:
(5pt)

この世界の何もかもを知る必要はない

前半、いくつかの柱が立てられる場面では、人物の関係図を書いて照らし合わせながら読みました。後半は閉じられなくなり一気に。待ち焦がれていた春の訪れですが、雪解けのエーランドには、美しい風景だけでなく、隠されていた過去の記憶や悍ましい出来事が姿を現してきます。エルフとトロールの仕業だと思われていたことが、本当は人間が犯した悲しい罪だった…。老いた名探偵の言葉 「この世界の何もかもを知る必要はない」 重い過去から抜け出して明るい日差しの方へと一歩を踏み出すための、彼なりの知恵と寛容さ(あきらめも含めて)が心に響きます。
赤く微笑む春 (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:赤く微笑む春 (ハヤカワ・ミステリ)より
4150018707



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