他人の墓の中に立ち
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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「最後の音楽」で定年退職したリーバス警部だが、5年ぶりに帰って来た! リーバス警部・シリーズの再スタートを告げる作品である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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リーバスが変わらず活躍する姿が見られます。次作辺りでまた動きがあるのじゃないかと。 | ||||
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イアンランキン。初めて読みました。なぜもっと早く読んでなかったのか悔やまれます。 | ||||
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やっぱり、「アンコール」はありましたね。 必読シリーズが続々最終回を迎えたり、著者先生が亡くなってしまったりしている昨今、リーバスの活躍はうれしいかぎりです。 (「再雇用」っていうのがそこはかとなくサミシイですがね。) 好きだなぁ、リーバスのいる世界。 しみじみ。 もはや事件捜査なんてどうでもよく(今回もひねりがあっておもしろいけど、エンディングはご愛嬌?)、軽妙なセリフや危い人間関係バランスに魅せられて、どっぷりです。 日曜日に一気読みです。 スコットランド(ハイランド)の観光案内も「ありがとうっ!」って感じです。 また行きたいぞ、ピトロッホリー!! (ガソリンスタンドあったっけ? 思い出せません・・・) | ||||
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腕利きの元刑事、リーバスの型破りな活躍ぶりが、やはり一番の魅力となる作品だと思います。 ろくに捜査もされずに埋もれていた過去の失踪事件が、実は重大な関連性が。。。 じわじわと真相が明らかになっていく展開に引き込まれました。 また、事件の核心は終盤にほぼ明らかになるのですが、ラストにむかって、一気に急転する終盤は大変スリリングでした。 ストーリーの展開の軸となるのは、リーバスの直感、ひらめきからくる、一見無謀とも思える、彼の大胆な行動です。 リーバスは、カンの良い読みと、かつて彼が関わった事件の裏社会との繋がりで、捜査チーム先んじて、事件の解決に必要なことに巧みに近づいていきます。 ただ、リーバスは警察組織には属するものの、定年後の「元刑事」として、正式な捜査権限をもたないため、あと一歩のところで、もどかしい思いを繰り返します。 この「もどかしさ」が読み手にも伝わってきて、リーバスの思い、言葉に大変共感を覚えつつ、彼が、いかにこの状況を打破するか先への展開への期待を高めながら読み進めました。 さらに、リーバスの相棒となる、現役の女性刑事、シボーン・クラークの存在が、このストーリの魅力をさらに高めていると思います。 リーバス、シボーンの間で交わされる、小気味良い、ウイットに富んだ会話。 絶妙な比喩、皮肉が効いた、会話そのものを楽しむことができましたし、その会話の中に、彼ら2人の心理状況や、事件に関する推理、そして、捜査の進展が客観的にどのような状況か、テンポ良く、そしてわかりやすく、盛り込まれています。 この会話を通じて、ストーリーのカンどころが、読み手にわかりやすく、強く伝わってきます。本作は2段480ページと相応のボリュームがありますが、このテンポ良い会話があるおかげで、冗長さを感じることはありませんでした。 作品の舞台が、スコットランド界隈で集中的に展開するのも良かったとも思います。同じ場所を何度も何度も行き来、事件の中心となったエジンバラとインヴァネスを結ぶA9道路の風景、沿道の工事や、道路わきで休憩するトレーラーといった、細やかな状況が目に浮かんできました。 訳者あとがきを拝見すると、リーバス刑事の続編が本国ではすでに出版されているとのことで、翻訳版を手に出来る日が楽しみです。 また、本作には、過去のリーバス刑事シリーズとのストーリのつながりや、著者の他作品の登場人物も出ているとのことで、著者作品を愛読されている方でしたら、さらに楽しめるのでは、と思います。 私自身は、本作が初めてでしたが、もちろん、単独作品としても充分に堪能しました。 | ||||
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原題 Standing in Another Man's Grave(原著2012年刊行) 題名は著者と同郷で交流のあった歌手ジャッキー・レヴィン(Jackie Leven)の曲 Standing in Another Man's Rainに因み、本書自体も2011年に逝去した彼に捧げられている。 『最後の音楽』で終焉したと思われたリーバス・シリーズの帰還。前作の結末が余りに見事であった故、蛇足のように気の抜けた作品になっていないかと危惧していたが杞憂だった。リーバスは全く燃え尽きてはいなかった。 その貪欲な猟犬のように未解決事件の真相を追求する業にも似た情熱、老いと孤独を漂わせながらも軋轢を怖れぬ凛とした姿に激しい感動を覚える。 お馴染みのシボーン・クラーク刑事との心温まる交情、宿敵カファティとの微妙な関係、ランキンのもう一人のシリーズ・キャラクターである監察官マルコム・フォックスとの反目などがもたらす人物描写の興趣、それに加えランキンの長所である錯綜したプロットの魅力も健在で、シリアルキラー・テーマの警察小説として斬新な展開を見せ、大胆な幕切れにも意表を突かれる。舞台となるスコットランド北部の凍てつき荒涼とした自然描写も身震いするほどの臨場感があり見事。 端役に至るまで多彩な人物たちを血肉を持った存在として描き分ける筆力にいつもながら感服する。シリーズ次作の訳出が待ち遠しい。 | ||||
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