ノア・P・シングルトンの告白
- 死刑囚 (71)
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良い作品とは思えなかった。 「告白」とある全編に渡る述懐が、ミステリというカテゴリで出版されていることや、仮にそうでなかったとしても序盤に謎が提示される というミステリのフォーマットに則っている以上、素直に読むことが出来なかったからだ。 別にどんでん返しの有無という話ではなく、現代ではクリスティー以後「ミステリ作品の一人称は作中人物の叙述である以上何でも有り」 というのが作者と読者の共通理解になっていると思うが、その暗黙の宣言がなされている以上、 「何も無いかもしれない、でもあるかもしれない」という疑心暗鬼のなか、どういうスタンスで読み進めたらいいのか分からなかったということだ。 単に座り心地が悪かったという話ではない。 それが何らかのサプライズに関わるなら迂遠にすぎしその兆しが見えない、関係ないならばこれはどういう小説なんだろう、と判断がつかないのだ。 主人公の語り口も、私にとっては冗長に過ぎ、「信用出来ない語り手」感を煽っているようにしか思えなかった。 そのようなよく分からない感は一切棚上げにして物語に没入することもあるが、この作品に限ってそれができなかったのは、 ミステリか否かということが作品の根幹に関わり、その振り幅が大きすぎたからだ。 通常のミステリ作品のどんでん返しや、後になってからミステリ的な作品だったと明かして驚かせる作品とは話が違う。 つまり終盤までその答えがでない時点でどう転んでもどっちらけだったわけである。 通常ほとんどの作家は序盤で読者との暗黙の共通理解を取り付けているものだが。 ただ終盤に、おそらく創作のきっかけとなったと思われる核となるアイデアがあり、それに多少感嘆しなかったわけではない。 派手なガジェットの無いリアリズムっぽいミステリが本来の形だったのではないかと思う。 | ||||
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主人公が被害者を殺したのか殺してないのかという謎は、途中から意味を失う。 あくまで主人公の心の中で、ある「理由のすり替え」が行われることで、どうでも良くなってしまうのだ。 しかしそれでは、主人公以外の人々はどうなるのか。 読者にとっては特に、被害者の母親(非常に嫌な人物)を放置するような物語の終わり方をしたことは、かなり不満が残る。 全ての小説にカタルシスが必要だとは思わないが、意外な真実が明らかになるからといって、それだけで完結するものでもあるまい。 決してつまらない本ではなかったが、私はこの作家のファンにはなれない。 | ||||
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私には合わなかったようでなかなか入りこめず、残念な小説という印象です。 これはミステリー小説ではないです。 淡々と進みますが、ひねりがなく、盛り上がりもない。 何かが起こるのを最後まで期待したのに何もなかった。 これならばケイト・モートンの秘密、忘れられた花園の方がずっといいです。 | ||||
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うーん…としか言えない。 タイトルに告白とあるから、告白して終わるのかと… 物足りない、スッキリしない読後感 ミステリというより、心理的小説 | ||||
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死刑囚ノア。「好戦的」と作中にも描かれるノア。でもそうじゃない!母子家庭の裏側、銃社会の裏側、警察組織の裏側、司法制度の裏側、裁判員制度の裏側、死刑制度の裏側、学歴社会の裏側、格差社会の裏側、被害者女性の裏側、弁護士でもある被害者の母親の裏側、ノアの実父の裏側、そして「好戦的」と描かれるノアの繊細で聡明な裏側…世の中の面と裏なんて紙一重と気づかされる。読後の爽快感、達成感を求める人には向かないけれど、主人公を正視できる人なら、この小説の面白さがわかるはず。作者エリザベス・P・シルヴァーの長編小説デビュー作とのことだが、この視点は新鮮。 | ||||
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