出口のない農場
- 農場 (1)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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英語のタイトルよりも、「出口のない農場」の方が断然いいですね! | ||||
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【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する
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「法人類学者デイヴィッド・ハンター」シリーズ(どれも未読なのだが)で人気のイギリス人作家サイモン・ベケットのノン・シリーズ作品。死体の状態から犯罪の実装を解明する科学ミステリーとは真逆の、登場人物の疑心暗鬼が中心になる心理サスペンスである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ミザリー的なものを予想していたが、これは全然違う。 各キャラクターが本当に立っており、のめりこみました。 よくある、現在と過去を行ったり来たりするのに少し歯がゆさを感じましたが、これぞページターナーという感じです。 | ||||
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翻訳本にありがちな、進行中のストーリーと過去が交差するという構成なので、慣れるまでがちょっとね。でも、主人公のショーンの性格もあるのでしょうが、次々とページを追いかけてしまうスジだては読ませます。少ない登場人物がそこそこ個性的で、フランスの静かな小さい村の暮らしぶりが、見えて来るようです。ラストは想像範囲でしたが、なかなか良い本でした。 | ||||
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フランスのどこかの田舎町。 血で汚れた車で誰かまたは何かから逃走していると思われるイギリス人、ショーン。彼は森の中で獣用の罠に足を挟まれ大けがをし、身動きできなくなる。 目が覚めた時には、森のそばの農場の納屋の屋根裏。マチルダという乳飲み子を抱えた女性が介抱してくれるが、なぜか部屋の入り口には鍵がかけられていた。 「法人類学者デヴィッド・ハンター」シリーズの作者によるサスペンス。 「法人類学者デヴィッド・ハンター」の大ファンなので、その手の本を期待していたら、全く種類の違う心理サスペンスでした。 現代の話なのに、50年前の話、と言われればそんな気さえする、世間と隔絶した場所にある農場。そこで暮らす、妙な緊張感につつまれた横暴な父と美しいがどこかオフバランスな危うさを持った娘2人、そして彼らを遠巻きに監視するような村人たち。 最初は、キングの「ミザリー」のような、歩けなくなった主人公が隔離されて・・といった話かと思ったのだが、話は全く違う方向へ向かう。 読み進めるうちに、どっぷり作中のフランスの農場の濃密な雰囲気に取り込まれてしまった。 農場の秘密、そしてショーンが抱える秘密。ヒリヒリした緊張感が最後まで続き、クライマックスはまた驚きに満ちていた。 1950年代のハリウッドの心理サスペンス映画のようで、とても衝撃的でした。 | ||||
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この本を読み始めた時、安部公房の「砂の女」を思い出した。閉ざされた世界に迷い込んだ1人の旅人…それぞれが抱えている秘密が暴かれる時、恐怖が絶望にすり替わっていく… イーグルスの「ホテルカリフォルニア」になぞらえた解説にもとても共感した。 おすすめします。ほんとに面白い! | ||||
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この小説のあらすじを読んだ人は、どんな恐ろしい農場なんだろう!と思うことでしょうが、実際読んでみると、ちょっと趣向が違いまして、主人公が迷い込む農場は、まったく出口がないわけではないんですね。正直、いつでも出られます。 ですが、この小説の面白さは、恐怖感というよりも、不穏さと切なさにあると思います。 冒頭から、主人公が逃亡していることが分かるのですが、なぜ逃亡に至ったのかという経緯を描くパートと、逃亡先で農場に滞在するパートが、交互に出てきます。 主人公の過去を描いてるパートでは、恋愛要素が強く、しかもあまりにも切ないです。この切なさ・・・かなり胸に響きました。 本の原題「ストーンブルース」? 最後のページでブルースが流れてくるような味わい深い読後感でした。読んで良かったです。 | ||||
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