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出口のない農場



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【この小説が収録されている参考書籍】
出口のない農場

出口のない農場の評価: 7.00/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

タイトル良し!表紙も申し分なく!

英語のタイトルよりも、「出口のない農場」の方が断然いいですね!
淡々と読み進めると、こちらが想像していた内容とは段々違ってきて、あとは追い掛けるのが精一杯?
こういう風に「このミステリーについてこい!」とばかりに、読者を置いてきぼりにする感じも悪くないですね~。
ミステリーではあるのだけど、推理だけに終わらず、ちゃんと人間ドラマにするところが、この作者の強みかもしれません。
残りの小説も是非読みたい!

ももか
3UKDKR1P
No.1:
(7pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

泥沼を歩かされるような・・・

「法人類学者デイヴィッド・ハンター」シリーズ(どれも未読なのだが)で人気のイギリス人作家サイモン・ベケットのノン・シリーズ作品。死体の状態から犯罪の実装を解明する科学ミステリーとは真逆の、登場人物の疑心暗鬼が中心になる心理サスペンスである。
フランスの片田舎でヒッチハイクをしていた英国人ショーンは、パトカーを避けるために入り込んだ農場で動物用の罠にかかって気を失ってしまう。気がついたときには農場の納屋の屋根裏に寝かされ、農場の娘マティルドに看病されていた。傷が癒えるまで世話になるつもりだったショーンだが、農場の手伝いを頼み込まれ、自身に行く当てもなかったため、この農場で働くことになる。頑固者の農場主アルノー、父無し子を抱えるマティルド、その妹グレートヒェンの4人が暮らす農場は地域社会とは絶縁し、対立していた。ショーンにはアルノー、マティルド、グレートヒェンのそれぞれに秘密があり、何かが隠されている気がして仕方がなかった。しかも、ショーン自身があることから逃げるためにフランスに来た逃亡者だった。
農場で秘密を探る本筋と、ショーンの事件の回顧の話とが交互に展開されるのだが、どちらもなかなか真相が明らかにされず、読んでいる間は泥沼を歩かされているような重苦しさがある。そのもどかしさを楽しめるかどうかで、本作の評価は異なってくるだろう。

iisan
927253Y1

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