ウェイワード―背反者たち―
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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(ネタバレを避けるため、内容には踏み込みません) あの『パインズ』に続く、3部作の2作目です。『パインズ』が傑作だったので、"積ん読"状態の『ウェイワード』も読んでみました。 ネタバレがあるため、必ず1作目から順番に読んでください。 予備知識なしで読むことをお勧めします。 『パインズ』 → 『ウェイワード』 → 『ラスト・タウン』 ウェイワード・パインズという小さな町で、初めての殺人事件が起こります。 町に1人しかいない保安官が捜査を始めますが…… 勘の良い人なら、途中で犯人の目星が付くでしょう。 そのため、ミステリとして読むと評価は低くなります。 でも、 『ウェイワード』は次の 『ラスト・タウン』へと続く終わり方をしているので、単独で評価するのはフェアではないと思います。 それに、後半は意表を突いた展開の連続になるため、出来が悪いわけではありません。 読む価値は大いにあります。 | ||||
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テスト期間だというのに、愛読しています。面白いとのことです。 | ||||
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やっぱり尋常で健全なスリラーではなかったか!と読み進む内に誰もが嫌でも気づかされるだろう病的な狂気を帯びたSFホラー大作パインズ三部作の第2部です。私は今丁度3冊目の完結編を読んでいる途中ですが、体調が万全な時にしか読むのをお奨め出来ない血みどろのホラー・ストーリーですので、その種の物を生理的に受け付けられない方には本書で読むのをストップされた方が良いでしょうとご忠告しますが、でもやはりここまで来たら絶対に結末を知りたくなるのが人情ですので嫌悪感を抱きながらも途中で頁を措く事は不可能でしょうね。それから、全編をひたすら陰鬱なムードが支配するとことん暗い話には笑いなど浮かべるのはとても無理ですが、最初に非難轟々となるのを覚悟の上で音楽ネタのブラック・ジョークを書きます。演歌の大御所・北島三郎さんも「祭り」がこんなとんでもない意味で使われるとは夢にも思わなかった事でしょうし、あの有名なビートルズもアルバム・タイトルを飾ったアビイ・ロードとほぼ同じ言葉の「アビー」がこんな醜悪な化け物の名前に冠されると知ったらきっと愕然としたでしょうね。 一見穏やかな理想郷に見えて実は裏に恐ろしい秘密を抱える小さな町パインズの新保安官となった元シークレット・サービス捜査官イーサンは惨殺された女性の全裸死体を発見し、直ちに捜査を開始するが事件の背後に元同僚で浮気相手だった女性ケイトの存在を感じながらも彼女がそんな残酷な所業を為したとはどうにも信じられないのだった。 本書では前作で感じた人間性の矛盾をどうにか信じられるレベルにまで持って行く為の人それぞれの心理の動きが丹念に書き込まれていて幾分か違和感は減りましたね。今回は一応ミステリーの体裁は取っていますが推理の要素はそれ程になく、唯一イーサンが真実を知る為に講じた方法が中々に巧みで感心しましたね。やがて判明する真相には驚天動地の意外性はなく「さもありなん」と思いましたが、しかし「まとも」な事が全くない何でも有りのイカレ具合には呆れ返り人として唯々情けなさが込み上げて来ましたね。また他にも謎の偵察員トバイアスについての意外な正体と隠された罪が明らかとなりますがそれはまだ可愛らしい方で、とにかく名前を書かなくてもわかる異常者二人は群を抜く狂気を宿した鬼畜の如き輩で、まさに比類なき冷酷な極悪人と呼ぶしかないでしょうね。本書のクライマックスは新保安官イーサンが初めて仕切る事となる忌まわしく危ない「祭り」で、最後の最後まで一体どうなるのだろうかと気が気でなくなりますが・・・・そこから先は逆転また逆転の著者が仕掛けた非情な展開のストーリーをお楽しみ頂きたいと思います。第2部に当たる本書は怒涛の完結編への繋ぎとして意識的に動きを極端に抑えた「嵐(地獄)の前の静けさ」が演出されておりまして、いよいよ凄惨な地獄絵図の真っ只中へと突入する事となりますが、著者がこの極めて異常な物語にどんな幕引きをするのか確かめる為にもやはり何が何でも続きを読むっきゃない!でしょうね。 | ||||
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この本、早川の分類では、NVで単にミステリとあるが、SFミステリが妥当だろう。 だって、2千年後のアイダホ州の、周囲から隔絶された町が舞台で、想像もつかない物語が待っているのだ。 前作、本作にあと1作と3部作で読者をだましてやろうという趣向だ。 | ||||
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前作「パインズ」を読んだときから薄々感じてはいたが、この巻に来てSFとしては完全に破綻していることが明確になった。 長大な時間の経過と、それによって引きおこされるあらゆる物質の物理的な崩壊について、作者は何も論理的な説明をしていない。SFとしてはまったく論外だ。どのシーンを読んでも、そのことが意識に浮かぶので登場人物の言動にもリアリティを感じられなくなる。 洞窟のシーンはその極地だ。むしろそれまでの登坂シーンが割りと良く書けているだけに、一気に夢物語に転落する。 また逆に、その程度の年月で高等生物があんな進化をするのかという疑問も湧く。それに、たとえ数百人としても、その社会を現代並みに維持するためのさまざまな製品がいったいどのくらいの種類と量必要になるのか、それを考えてみればあまりに非現実的すぎる。 ストーリー展開はジェットコースターで、作者のストーリーテリングの巧みさを感じさせるが、いかんせん表現があまりにも薄い。(原文を読んでいないのでハッキリとは言えないが)訳文の心許なさがそれに輪をかける。 テレビドラマの原作としてならあり得るかも知れないが、SF文学としてはあり得ない。映画の原作にもならないだろう。 あまり深く考えずにストーリーだけを追うのであれば楽しめるかも。 | ||||
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