ナイスヴィル
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.00pt |
ナイスヴィルの総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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系統としては、スティーブンキングの「IT」に似てるかな? | ||||
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ある日、アメリカのある町で少年が忽然と失踪し・・・というお話。 一番最初はホラーっぽく始まりますが、その後に武装銀行強盗の話が始まったり、町の旧家を巡る因縁話が挿入されたり・・・と一筋縄ではいかない展開が待ち受けるエンターテインメント小説でした。文庫の登場人物表に30名も記載されている様に物凄くキャラが出てくる小説なので、そのキャラの名前と属性を覚えるだけでも結構大変で、そうしながら筋も追わないといけないという些か疲れる読書となりました。 著者の事は恥ずかしながら今まで知りませんでしたが、文庫の紹介によると今までサスペンスや警察小説で名を成した方だそうで、やはり強盗の登場人物の所などは生彩があり、熟練の手練れを感じました。勿論ホラーっぽい所もこれが初めての挑戦だと思いますが、なかなか良く出来ていて流石だと思いました。 尤も、全体で三部作になるという作品の第一作ですので、これだけで作品の優劣を判断するのは良くないですし、実際続きの気になる終わり方をするので、なるべく早めに次作、次次作を読もうと思います。 色々な要素を交えたエンターテインメント大作第一部。機会があったら是非。 | ||||
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アメリカ南部のナイスヴィルという田舎街を舞台とした小説です。ジャンルとしては、ホラーになるのでしょうが、コメディー、警察小説の要素もあります。この小説には、大小さまざまな悪党が出てきますが、小悪党が間抜けで笑えます。ある小悪人が他人を陥れようとして自ら墓穴を掘ってしまうシーンや、悪人が別の悪人の裏を掻いて一泡吹かせるシーン、新人捜査員があばずれにおしりを噛まれるシーン、同じ新人さんが、太りすぎのため礼装が入らなくなったことをボスのニックに告白するシーンなど、楽しいシーンがたくさんありました。「クスッ」と笑える軽いユーモアやウィットが多いため雰囲気が明るく、暗い物語が苦手な方でも楽しめます。 これから読もうとされている方のために、本書の位置づけをご紹介しますと、実はこの『ナイスヴィル』上下は3部作の第1部です(3部作×上下巻で、完結すれば全6冊の一大長編になるものと思われます)ので、2015年10月現在、日本の読者は、ナイスヴィルという街の事件の結末を知るには、1年以上待たないとならないことになります。6冊を一気読みされたい方は、最終巻の3作目の刊行を待ったほうがいいかもしれません。 なお、1作目の『ナイスヴィル』下巻のラストでも、この街をめぐる謎がほとんどが未解決のままだし、大悪人が、悪事が一切露見せず大手を振って歩いているので、この先も大事件が起こりそうな予感がします。2作目の『THE HOMECOMING』の冒頭のサンプルを読んでみたところ(原著では3作目まで出ています)、2作目は『ナイスヴィル』下巻のラストシーンの墜落直後から話が続くようです。以降の展開が楽しみで、原著を読みたくなるほどです。 | ||||
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スティーブン・キングのファンであれば楽しめること請け合い。 「呪われた町」、「ニードフルシング」のようなモダンホラーです。 本作はナイスヴィルという平和な田舎町を舞台に不可解な行方不明、銀行強盗などの事件が起こります。 ストーリーの合間に紹介される町の歴史。 その事件の中心にはどうやら町の暗い歴史があるようです。 本作は町を舞台にしたホラーで、たくさんの登場人物の視点で物語が進みます。 ナイスヴィルはいわばセーラムズロットでありキャッスルロックというわけです。 町の郊外にはクレーターシンクというインディアンが呪われた場所と忌み嫌った湖があり、 同じくキングのペットセメタリーを連想します。 物語は不可解な行方不明事件、銀行強盗を中心に進みます。 登場人物は多数。 警察、司法関係者、時犯罪者、町の名士。 それぞれがちょっとづつ繋がっていきます。 この前編は謎の提示と登場人物の登場で終わってしまいます。 最近ここまで伏線を広げる小説にはお目にかかっていません。 この伏線をいかに後編で回収するか。 期待感でいっぱいになります。 ただ登場人物が多数でだれが主人公がぼんやりしてしまいます。 刑事のニックがストーリーの中心にいるのですが、 まだニックは動き出していません。 後編の盛り上がりに期待してしまいます。 | ||||
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わけ分からないまま上巻読み終えたら、下巻は止まらなかった。 少し曖昧さを残した結末も満足行くものです。善とか悪とか、どっちが勝ちとか負けとか、考えちゃダメな作品という気がする。 粗筋というのはとにかく説明しにくい。主人公といえるのは、刑事ニックとその妻の弁護士ケイト。 ナイスヴィルという町で、ある少年が奇々怪々な状況で行方不明となり、奇々怪々な状況で、昏睡状態のまま発見される。 そして1年後。 ①銀行強盗事件発生。犯人仲間割れ。 ②親権の裁判でケイトに負けたDV男が匿名のインターネット嫌がらせ開始。 ③老婦人と庭師が失踪。 というエピソードがあり、①の関係でセキュリティ会社の社長が私的な理由で強盗犯人を捜そうとするが、逆に・・・とか、仲間割れ後に瀕死の状態に陥った犯人の一人が謎の女性に助けられる代わりにあることを持ちかけられるとか、②の関係でDV男の行動がとんでもない方向に行くとか、序盤の少年の失踪と③の老婦人の失踪がケイトの父親の調査(ナイスヴィルという町の異常な失踪者の数に関する調査)につながって、さらなる悲劇を誘うとか、全然関係のなさそうな話が次から次へと登場人物を替えながら章ごとに展開していく。すべての関係のなさそうなエピソードも、すべてどっかにつながっていく。 小説の長さの割に登場人物が異常に多いのですが、各々にきっちりとした設定、背景があって謎だらけの進行の中で引き込まれます。 この構成はなかなかない読書経験となります。この長さにまとめたのも凄い。 メインテーマといえる、「街自体の悪意」というのはホラーによく見られる設定です。 印象としては、昔創元推理文庫で出てた「オクスラン・ステーション」シリーズや、超常要素は少ないがジョン・ソールの「ブラックストーン・クロニクル」とかのような、ゴシックホラーの現代的アレンジです。ただ、本書はこれらと比べれば、かなり序盤から亡霊出てきます。その分、わかりやすいです。 キングの「ニードフルシング」は最も有名でしょうか。ただ、本作には、キングのように「善と悪の対決」という要素は見られないので、キングの諸作品とは全く違ったイメージを持たれるでしょう(他の方も書かれているとおり、キングが好きな方にもオススメしたい)。 本作は、まだそこまで「街自体の悪意」というものは顕在化していない。まだまだ、残留思念のような「人」の悪意です。「街自体の悪意」をはっきりと体験するには続編を待たないと。これは読まねば。 | ||||
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この下巻でいよいよ超常現象が発生。 ナイスヴィルの暗い過去もその一部分が明らかになります。 しかし読了してもいまいち半端な結末なのです。 あとがきを読んでわかりましたが、 本作品は3部作だそうです。 それで合点がいきました。 まだ町に裏側に通底している秘密が明らかになっていないのです。 ラストでITのような町に棲む悪の存在がぼんやり浮かび上がってきます。 この先、物語がどう動くか、次作に期待します。 最後に追加。 本作はすぐれたピカレスク小説でもあります。 コーカーという悪役がいるのですが優れて魅力的。 ホラーではなく犯罪小説として読むと、 コーカーを軸にした物語の行末にも目が離せません。 | ||||
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