偽りの果実: 警部補マルコム・フォックス
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イアン・ランキンの新シリーズ「警部補マルコム・フォックス」の第二弾。リーバス警部シリーズの新作ではすっかり嫌われものとして扱われているフォックスだが、本作品はリーバス警部に出会う前で、正義を貫く硬骨漢として骨のあるところを見せてくれる。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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細かくさりげない描写が雰囲気あって良いです。 | ||||
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このところ在庫の古いミステリをチョイスして読んでばかりいたから近作も読んでみたいとAmazonでなにか面白そうな本はないかと探していた。 在庫でチョイスしたものが、リーガルサスペンスものばかりだったから、すこしジャンルを変えて選んだのが本作である。 イアン・ランキンの代表作のリーバス警部シリーズは、かって何冊か読んだ記憶であるが、タイトルだけを記憶しているのが『 紐と十字架 』だけであった。 著者の新しいシリーズものである本書『偽りの果実』に、評者が興味をもって選んだ理由は、警察ものでも監察室という警察組織では他の警察官から嫌われる部署で活躍する警部補が主人公だったからである。 主人公マルコム・フォックスは、好んで仲間内の悪事を暴く仕事をしているわけではなく、捜査課へ復帰したいと忸怩たる気持ちで日々与えられた仕事を進めている監察室の警部補である。 部下のトニー・ケイ巡査部長も、部下というより心を許した友人として接していることや、新米巡査のジョー・ネイスミスとの世代の違いなどを、著者は巧みにユーモア―も交えながら描写しながら、ネイスミスが刑事として成長していく様をさりげなく読者に知らせてくれる。 ’70年代から’80年代のスコットランドに於ける独立闘争は、IRA闘争ほど過激ではないものの、この物語は四半生記まえのスコットランド独立活動家が自動車事故ののち自殺したとして葬りさられた事件まで遡ってマルコムが捜査をしてゆく過程を見事に描いている。 評者は、久しぶりに面白い警察ものを読んだのだが、本書の紙が薄く700ページ以上もあることを読み始めてから知り、かなりの長編なのに一冊にまとめて刊行されていたのが有難かった。 著者イアン・ランキンの才能衰えず、と評価したい作品であり、本書がマルコム・シリーズ第二作だったから第一作も読みたくなってしまった。 | ||||
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長くしまわれていたせいせいか、湿った紙の匂いが強く鼻につき読まずに破棄しようと思いましたが一週間ほどページを空気にさらしておきましたら匂いは薄らぎました。イアン・ランキンの内容が面白く、救われました。 | ||||
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他のレヴュアーが書かれているコメントと同じです。 700ベージが長いとは感じません。 次作の早い出版を希望。 | ||||
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イアン・ランキンを知ったのは、前作の『監視対象: 警部補マルコム・フォックス (新潮文庫)』だった。レビューなどを見ると作者は同じエジンバラ警察のリーバス警部を主人公とした長期シリーズを書いていることを知った。そもそもリーバス警部シリーズを読んでいる読者であればスピンオフを読むような楽しみがあるのだろう。 しかし本作は、リーバスシリーズを知らなくても十分楽しめる。主人公は警官の汚職、不正を追及する内部監察警部補である。今回、主人公が不良警官を調査する過程で起こる殺人事件が過去の未解決事件に繋がっていく。炙り出される過去の事件が80年代のスコットランドの自治・独立に関する国民運動に関連したものであり、その社会背景がストーリーに奥行きを見せている。それと同時に2014年のスコットランド独立に関する国民投票の背景を知ることができる。 約700頁の長編になるが、本作は登場人物が通常の作品より多いように思う。それなりにストーリーに関わってくる人物が登場人物一覧に載っていないので、どんな人物か分からないまま読み飛ばしていく箇所がままあった。いい加減に読んでいるのが悪いのだが、もう少し登場人物一覧の数を増やしてほしいと思った。 | ||||
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