偽りの果実: 警部補マルコム・フォックス



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    初公開日(参考)2015年04月
    分類

    長編小説

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    偽りの果実: 警部補マルコム・フォックス (新潮文庫)

    2015年04月30日 偽りの果実: 警部補マルコム・フォックス (新潮文庫)

    不良巡査カーターについての調査過程で関係者が不審死を遂げる。さらにその死者と、二十五年前に事故死した民族主義活動家ヴァーナルとの関連が浮上。マルコム・フォックス警部補は、スコットランドを根底から揺さぶる、ある重大事実を炙り出してゆく―。警官の汚職・不正を追及する監察のプロフェッショナルが、忌まわしき封印を解く。世界を沸騰させる圧倒的警察ミステリ。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

    偽りの果実: 警部補マルコム・フォックスの総合評価:9.11/10点レビュー 9件。Bランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (8pt)

    相変わらず地味だが、サスペンスは高まった

    イアン・ランキンの新シリーズ「警部補マルコム・フォックス」の第二弾。リーバス警部シリーズの新作ではすっかり嫌われものとして扱われているフォックスだが、本作品はリーバス警部に出会う前で、正義を貫く硬骨漢として骨のあるところを見せてくれる。
    監察室のスタッフとして不良警官の同僚の調査に入ったフォックスたちは「仲間を売るような奴は許さない」という警察一家意識に邪魔をされ、思うような調査が進められなかった。仕方なく、不良警官を告発した外部の人間に聞き込みを始めると、様々な疑問がわいて来た。しかも、不良警官を告発した元警官が自殺に見せかけて殺される事件が発生。しかも、元警官と25年前に事故死したスコットランド独立運動の活動家との不可解な関係が浮かび上がって来た。警察の内部事情で現場を外されたフォックスは、独自のルートで調査を進めるうちにスコットランド独立運動の歴史に隠されていた秘密を暴くことになる。
    警察内部の鼻つまみ者のフォックスだが、今回は信頼する二人の仲間がいて、ぶれること無く正義を貫いていくことができた。しかしながら、私生活では相変わらず父のこと、妹のことで悩み事が多く、気が晴れることが無い。このあたりの地味さは前作同様で、読みきるには相当の気力が要求される。
    現在と過去の二つの殺人事件をつなぐ重要な要素に、ちょっと首を傾げたくなる安易な設定があるのがやや不満だが、全体の構成はよく考えられていて、いくつかのエピソードが見事に重なり合ってクライマックスを迎えるサスペンスの盛り上がりは、前作より数段読み応えがある。多くの警察小説ファンにオススメできる。

    iisan
    927253Y1
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    No.8:
    (5pt)

    面白い

    細かくさりげない描写が雰囲気あって良いです。
    偽りの果実: 警部補マルコム・フォックス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:偽りの果実: 警部補マルコム・フォックス (新潮文庫)より
    4102185321
    No.7:
    (5pt)

    イアン・ランキンの才能いまだ衰えず!


     このところ在庫の古いミステリをチョイスして読んでばかりいたから近作も読んでみたいとAmazonでなにか面白そうな本はないかと探していた。
     在庫でチョイスしたものが、リーガルサスペンスものばかりだったから、すこしジャンルを変えて選んだのが本作である。 
     イアン・ランキンの代表作のリーバス警部シリーズは、かって何冊か読んだ記憶であるが、タイトルだけを記憶しているのが『 紐と十字架 』だけであった。
     著者の新しいシリーズものである本書『偽りの果実』に、評者が興味をもって選んだ理由は、警察ものでも監察室という警察組織では他の警察官から嫌われる部署で活躍する警部補が主人公だったからである。
     主人公マルコム・フォックスは、好んで仲間内の悪事を暴く仕事をしているわけではなく、捜査課へ復帰したいと忸怩たる気持ちで日々与えられた仕事を進めている監察室の警部補である。
     部下のトニー・ケイ巡査部長も、部下というより心を許した友人として接していることや、新米巡査のジョー・ネイスミスとの世代の違いなどを、著者は巧みにユーモア―も交えながら描写しながら、ネイスミスが刑事として成長していく様をさりげなく読者に知らせてくれる。
     ’70年代から’80年代のスコットランドに於ける独立闘争は、IRA闘争ほど過激ではないものの、この物語は四半生記まえのスコットランド独立活動家が自動車事故ののち自殺したとして葬りさられた事件まで遡ってマルコムが捜査をしてゆく過程を見事に描いている。
     評者は、久しぶりに面白い警察ものを読んだのだが、本書の紙が薄く700ページ以上もあることを読み始めてから知り、かなりの長編なのに一冊にまとめて刊行されていたのが有難かった。
     著者イアン・ランキンの才能衰えず、と評価したい作品であり、本書がマルコム・シリーズ第二作だったから第一作も読みたくなってしまった。
    偽りの果実: 警部補マルコム・フォックス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:偽りの果実: 警部補マルコム・フォックス (新潮文庫)より
    4102185321
    No.6:
    (3pt)

    中古品の特徴?

    長くしまわれていたせいせいか、湿った紙の匂いが強く鼻につき読まずに破棄しようと思いましたが一週間ほどページを空気にさらしておきましたら匂いは薄らぎました。イアン・ランキンの内容が面白く、救われました。
    偽りの果実: 警部補マルコム・フォックス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:偽りの果実: 警部補マルコム・フォックス (新潮文庫)より
    4102185321
    No.5:
    (5pt)

    私も星5つ

    他のレヴュアーが書かれているコメントと同じです。 700ベージが長いとは感じません。 次作の早い出版を希望。
    偽りの果実: 警部補マルコム・フォックス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:偽りの果実: 警部補マルコム・フォックス (新潮文庫)より
    4102185321
    No.4:
    (4pt)

    スコットランド独立運動の経緯と暗部を知る

    イアン・ランキンを知ったのは、前作の『監視対象: 警部補マルコム・フォックス (新潮文庫)』だった。レビューなどを見ると作者は同じエジンバラ警察のリーバス警部を主人公とした長期シリーズを書いていることを知った。そもそもリーバス警部シリーズを読んでいる読者であればスピンオフを読むような楽しみがあるのだろう。

    しかし本作は、リーバスシリーズを知らなくても十分楽しめる。主人公は警官の汚職、不正を追及する内部監察警部補である。今回、主人公が不良警官を調査する過程で起こる殺人事件が過去の未解決事件に繋がっていく。炙り出される過去の事件が80年代のスコットランドの自治・独立に関する国民運動に関連したものであり、その社会背景がストーリーに奥行きを見せている。それと同時に2014年のスコットランド独立に関する国民投票の背景を知ることができる。

    約700頁の長編になるが、本作は登場人物が通常の作品より多いように思う。それなりにストーリーに関わってくる人物が登場人物一覧に載っていないので、どんな人物か分からないまま読み飛ばしていく箇所がままあった。いい加減に読んでいるのが悪いのだが、もう少し登場人物一覧の数を増やしてほしいと思った。
    偽りの果実: 警部補マルコム・フォックス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:偽りの果実: 警部補マルコム・フォックス (新潮文庫)より
    4102185321



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