冷たい家



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初公開日(参考)2017年10月
分類

長編小説

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冷たい家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

2017年10月05日 冷たい家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

フォルゲート・ストリート一番地―そこにはミニマリストで完璧主義者の建築家エドワードが手がけた家がある。最先端テクノロジーによって制御された立方体の建物。簡潔さが追求された室内。エドワードの厳しい審査をパスした者だけがここに入居を許される。だがこの家に住む女性たちには、なぜか次々と災厄が訪れるのだった―。この建築家は一体何者なのか?この家に隠された秘密とは?交錯する語りから驚愕の真実が明かされていく―映画化決定の新時代サスペンス。ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

冷たい家の総合評価:7.86/10点レビュー 7件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(6pt)

冷たい家の感想


 2017年発刊の現代心理サスペンス。 完璧主義者の建築家エドワードの建てた住居は最新鋭の技術でコーティングされた質素で要塞のような家。 徹底した管理と監視、厳しい条件を課せられた上で入居を許された者が本作の主人公の一人ジェーン。 そしてその家でかつて死を遂げた過去の住人がもう一人の主人公エマ。 現在と過去を交互に描き、エマの死の真相とジェーンの行末、家に隠された秘密を追ってゆく・・・。

 二人の主人公を交互に展開していくのですがそのスパンが驚く程短いです。 僅か5ページ程で主人公が入れ替わり進行していきます。 しかし不思議なことにまったく読みにくさや混乱はないです。 時系列は違えど二つの物語は謎を提示し解き明かし、読者を一つの真実に導いてくれます。 人の心を支配するような家で繰り広げられる肉薄した心理サスペンス、勿論犯人当てという所でしっかりミステリの体裁を保っています。 
 作者が真珠王御木本幸吉を出すほどの日本通?なのかは定かではないですが日本の文化が度々触れられています。 この日本の描写、二つの視点の物語が映画にてどのように料理されるのか楽しみですね。 ★は6つ!!
 

りーり
9EDFH0HC
No.2:
(7pt)

冷たい家の感想

ミニマリスト、IOTで管理された家、性犯罪、精神分析など、現代社会を盛り込んだ心理サスペンス。

冒頭から始まる近代的な家の設定に興味を沸きました。正方形の空間内には家財はほぼなく、テクノロジーによりドアの施錠や照明はもちろん、精神安定の音波発生や日々の健康管理のモニタリングなどが行われる家。突き詰めた便利さがある一方、監視された空間ともとれる不気味さが読書中不安な気持ちにさせます。
この家に過去に住んだエマと現在住むことになるジェーンの2つの物語が交互に展開されます。2-3ページ毎に切り替わるので読書の区切りがしやすく、物語の把握がしやすいのが良かったです。この交互に進む話の構成が面白く、過去と現在の異なる女性の物語なのに、同じようなストーリーが展開する作りに、何が起きているんだと先が気になりました。登場人物達が怪しさ満載であり、セリフから推測される出来事は嘘で真実とは限らない為、誰も信用できない不安感が凄かったです。
本作で個人的に魅力があったのは心理慮法士のキャロル。エマやジェーンが相談した悩みに対して的確な内容と言葉選びが凄く心理慮法士のプロを感じました。

『家』を用いて、何事も監視されたい・自己を表現したいという心理を、男女間と事件に結びつけて、クセのある物語に仕上がっているのが面白い。登場する人物達に対して読者が思い描く姿が二転三転するのは見事でした。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

最後は「やられた!」

2017年、ニューヨークタイムズのトップを何週間か獲得し、映画化も決まったというベストセラー作品。登場人物は不気味だが、読後感はスッキリの都会派ミステリーである。
高名なミニマリストの建築家エドワードが建てた家は、最新テクノロジーを結集した美しい建物だったが、完璧主義者であるエドワードの目にかなった人物しか入居できず、しかも極めて厳格な規則があった。シングルマザーになるはずだったのが出産時に赤ちゃんを喪ってしまったジェーンは、その痛手を癒すべく引っ越しを計画し、エドワードの面接にパスして、この家に暮らし始めた。ある日、玄関に花が置かれていたことから、以前の入居者であるエマがこの家で亡くなったことを知り、その詳細に興味を持った。それと同時に、エドワードとの付き合いが始まり、ジェーンはエドワードにどんどん惹かれていくのだった。一方、過去の入居者であるエマも入居してからエドワードと付き合い始め、当時の恋人を捨ててエドワードになびいて行ったのだが、エドワードの妻と息子が事故死したことを知り、事故の真相を探ろうとする。
つまり、ジェーンはエマのことを、エマはエドワードの妻のことを通して、エドワードの秘密を知ろうとするというのが大きな流れで、さらに、エマは強盗にあって強姦されたという過去があり、ジェーンは健康な出産ができなかったことをトラウマとして抱えていて、それが二人の言動に大きく影響しているという、複雑な構成になっている。しかし、物語は、現在のジェーンの章と過去のエマの章が交互に出てきて、それぞれのエドワードに対する気持ちが揺れるのを丁寧に描写しているので、読み辛さはない。
そしてことの真相が明らかにされたとき、読者は「やられた!」という爽快なショックが味わえる。ミステリーとしての構成がしっかりしているし、サスペンスの盛り上がりもなかなかで、幅広いミステリーファンにオススメしたい。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.4:
(3pt)

書名に惹かれてよみました!

星4に近い3で、微妙です。家がテーマのミステリーはよく読みますが、これもそんな一冊です。過去、現在が入れ替わるスタイルなので、慣れる迄ちょっと辛抱です。ヒロイン達の目線で話が進みますが、この家のオーナーで設計者の極端な美意識、女性観が全面に出てきます。ミステリー的には外されますので、御注意。最終的には、母性の強さというところに落ち着くのでしょうかー。日本料理や日本のブランド名が出てきて、おやおやと思いました。
冷たい家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:冷たい家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
415001924X
No.3:
(5pt)

状態良好でした。

非常に良いとありましたが、新品同様の本が来ました。書店の感性はそれぞれなので、ご参考まで。
冷たい家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:冷たい家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
415001924X
No.2:
(4pt)

今密かにブーム 家シリーズミステリ

【完璧な家】
【蝶のいた庭】
そして【冷たい家】
最近の翻訳ミステリのキャッチポイントはこれでわかるように建築です(強引~)
なんてのは浮かれすぎですが監禁、軟禁モノのジャンルに舞台となる家、住宅、建築物の舞台装置的な面白さ(気味悪さ)を巧いことミックスしてミステリーを盛り上げることが流行っているのでは?と僕はひそかに読書アンテナに感じています

本作の冷たい家とはエドワードという自称:究極のミニマリスト建築家が作った賃貸住宅のことです
ミニマリストとは最小限のモノ、要素で建築や芸術を創造、構成するデザイナーやその信奉者たちのことです 
床の上に何もない部屋を最上として断捨離につとめ
服を十着しか持たないことを誇る、意識タカイ系の人々です

その家の外観は真四角の立方体 
ドアにはノブさえなくウエラブル端末のブレスレットで自動に開き 照明も空調も全て自動で稼働します
ですので窓にカーテンもありません
キッチンはスイッチ無しで自動でガスが点火、水が出ます
シャワーも天井から丁度良いお湯がほとばしります 
階段は壁から踏み段だけが突き出ていて手摺さえありません

このように芸術品の様に完成されて機能的な家に住むにはエドワードの用意した20頁に及ぶ膨大な適性テストを受けねばなりません
また住むにも厳格で微に入り細に入るルールを守らねばなりません
そして最新の機能からも部屋の広さからも考えられないよう破格の安さの家賃・・・・・
と、この設定だけでも十分に胡散臭くミステリにぴったりの舞台設定ですよね

最近不幸にも流産で児を亡くしてしまい失意の中で住む部屋を探している美しい女性がこの家を不動産屋に紹介されます 
厳しい入居条件も意外にもクリアし面接もたいした応答もなく手応えも不明だったのに、なぜか合格し戸惑いながらもこの完璧な家に住み始めます

ところが物語の章立ては「現在 ジェーン」「過去 エマ」の章題が交互に展開します
新しく住む家を苦労して探している女性 ジェーン、エマ
不動産屋が最後に訳有りのこの完璧な家を紹介する
家を内覧して一目で魅了される ここに心から住みたいと思う 
困難な入居テストをパスして奇跡的に住みことが叶う
彼女に近づき強引で奇妙な方法で親密になる建築家エドワード
全くの別人なのに、全く同じように
この家に囚われるように住み始める二人の女性

やがて二人はこの家にかつて住んだり関係のあった女性が皆、事故で亡くなっていることを知ります 
更にその不幸な女性たちの容姿も年齢も似通っていることがわかってきます
二人の女性と一緒に混乱する読者
交互にシンクロし錯綜する二人の生活
そして奇妙に共通しリフレインする建築家エドワードと
それぞれの女性との男女関係

「現在」「過去」「現在」「過去」・・・・
交互に現れる章が後半一気にテンポアップします 
1章6頁がやがて3頁、そして1章1頁に、
そして「過去」の章が空白の頁になった後、
「現在」の章だけが残ります
この意味するところは明らかですね

一歩間違えば陳腐な二時間テレビドラマになりそうな内容を上手い語り口で最後まで一気に引っ張ります
前出の【家】シリーズに熱くなった読書家の皆さまにおススメの新築物件です
冷たい家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:冷たい家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
415001924X
No.1:
(5pt)

面白い!

面白い!絶対映画化されると思います。この役はこの俳優が適役とかおもいをめぐらせてしまいます。おススメ!
冷たい家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:冷たい家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
415001924X



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