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地下道の少女



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初公開日(参考)2019年02月
分類

長編小説

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地下道の少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

2019年02月20日 地下道の少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

『制裁』『ボックス21』『死刑囚』に続く 北欧の傑作ミステリ! 冬の朝、43人の子供が市内に突然現れた。ほぼ同時に、病院の地下で女性の死体が発見される。〈ガラスの鍵〉賞受賞「グレーンス警部」シリーズ、本邦初訳の第四弾(解説:川出正樹)(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

地下道の少女の総合評価:8.21/10点レビュー 14件。Bランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

うーん、想像していたものとは違った!

こういう社会派的ミステリーは難しいですね。
まずその国の社会を理解していないと、何が何やら?でそれだけに神経がとらわれそうです。

好みとしては痛快なミステリーを読みたいところなのですが、ルースルンド氏の小説はそう簡単にはいきません。
話が込み入っているので、再読も難しいでしょう。
社会派ミステリーがお好みの方にはお勧めです。


ももか
3UKDKR1P
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

歯応えが強烈な警察ミステリー

毎回、スウェーデン社会に隠された病理を暴いて強烈な印象を残すグレーンス警部シリーズの第4作。今回はストックホルムの地下に張り巡らされた地下道網を舞台に、社会から忘れ去られるホームレスの子供たちをテーマにした重厚な警察ミステリーである。
極寒の1月の朝、いつも通りにオフィスに泊まり込んでいたグレーンス警部に指令センターから電話があり「外国人と思われる43人の子どもが公園に置き去りにされ震えていたので保護した」という。どういうことかと戸惑っているうちに、今度は病院の地下通路で顔の肉を何カ所もえぐられた女性の死体が発見されたという事件が発生。グレーンスを中心にスヴェン、ヘルマンソンを加えた捜査チームは、ふたつの事件を同時に追うことになった。
古くて数が多く、誰も全容を把握していないストックホルムの地下道網には、そこを安全な住処と定めたホームレスたちのアンダーワールドが形成されていた。その中にいる14歳の少女の物語を基軸に、警察による犯人探しとホームレスを生み出す社会への告発の物語が並行して展開されていく。さらに、外国から連れてこられてゴミのように捨てられた子供たちの話も重なって、非常に重苦しく、緊張を強いられる作品である。しかも、ラストに至っても問題解決のカタルシスは得られない。それでもぐいぐい引きつけられていくのは、登場人物が生き生きとしていることに加え、犯人探しのストーリー展開の巧みさ、背景となる社会病理への深い考察が抜群の訴求力をもっているからである。
シリーズ作品なので順番に読むのが一番だが、本作だけを読んでも十分に楽しめる骨太の警察ミステリーである。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.12:
(4pt)

ミステリー小説の範疇にない。

この作品は、ミステリー小説という範疇ではなく、国家の抱える問題や貧困といった現実に基づいて書かれたルポルタージュという方が近いんだと思う。なので、娯楽作品としての起承転結や、それなりの結末を求めて読んでしまったら、不満が残るかもしれないけれど、人々の経緯や状況と、そして感情をとても冷静に、克明に、描いているので、どんどん魅了されて、私も終いには舞台となった地下道から出たくなくなる。この著者の作品を初めて読んだので、他の作品も読んでみようと思う。
地下道の少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:地下道の少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151821589
No.11:
(4pt)

<street girl>の悲哀・人権、人身売買という卑劣な犯罪を中心として社会の暗部を多彩な角度で重厚に抉った秀作

作者の作品としては「熊と踊れ」に次いで本作を読んだ(共に共作)。「熊と踊れ」はスウェーデンで実際に起こった事件をモデルにした由だが、本作も幾つかの事実を基にしてはいるものの、社会の歪みを扱った典型的な北欧ミステリである。すると、「地下道の少女=(under)street girl」の人権・社会復帰を扱った作品という事が理解出来る。

まず、地下道で暮らす少女の姿が無記名で描写される。そして、発端となる事件はバスから放り出された43名の外国人少年・少女。素直に読めば、これらの少年・少女は人身売買された<street children>(予備軍?)である。続いて、地下通路(ストックホルムでも地下街が拡がっている)でドブネズミに顔を喰われた女性の惨殺死体が発見される。この女性の身元や<street children>との関係がミステリとしての焦点だろう。また、主人公のエーヴェルト警部の恋人アンニへの思慕は作品に寂寥感・哀切感を与えているとも言えるし、単に物語の進行を妨げているとも言える。これらと並行して、ヒロインの少女がレオという躁鬱病の男に庇護されている事、少女売春をしている事と同時に、レオが巨大ネズミを収集している事が語られる(最後はフェイクだろう、犯人の目星は付いた)。案に反して被害者女性の身元はアッサリ判明するが、その娘ヤニケは父親の性的虐待から逃れるために失踪していた(生きていれば現在16歳)。これで全体が繋がった感がある。裏表紙にある程の衝撃的結末ではないが。

「熊と踊れ」と同様、ミステリとしての回りくどい構成、捜査手法の杜撰さ、推理の切れ味の無さという欠点はあるものの、これらは眼目ではないのだろう。代りに、<street girl>の悲哀・人権、人身売買という卑劣な犯罪を中心として社会の暗部を多彩な角度で重厚に抉った秀作だと思った。
地下道の少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:地下道の少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.10:
(4pt)

アンダーワールド(地下世界)の物語

福祉国家で名を挙げているスウェーデンの実情がこうだったとは…。
日本は決して偉そうに批判できないが。
東ヨーロッパのルーマニアについては、事実に遠からず、なのだろうと察する。
主人公のグレーンス警部には特に好感をもてない。不幸な背景もちでこの人の人生もひとつのドラマではあるが、まともで有能なふたりの部下との対比で、暗さやしばしば見受けられるクソ野郎ぶりが際立ち、つい、警察よりも地下世界の人たちを応援してしまう。
最底辺の人たち…。互いに干渉せず、知恵があり良識も持ち合わせている。
警察が一般社会の常識でかき回すことによって、終盤不幸な結果が起こった時には、怒りともの悲しさを感じた。
殺人事件の動機やその思いについては理解できる。
結末は余韻を残す終わり方で、その後については読み手に任せるのだろう。個々の価値観や感情があるのでこの終わり方でいい。
独特なストーリーで引き込まれたが、個人的には主人公にもう少し魅力があってもよかったように思う。
地下道の少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:地下道の少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.9:
(4pt)

疲れる

毎回、投げ出したくなる嫌なハナシ。だけれども、やめられない。
地下道の少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:地下道の少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151821589
No.8:
(5pt)

地下道の生活

地下に人が住んでいるって日本では考えられないと思いますが、実在する状況のようです。
舞台は北欧ですが、いろいろな国のことがうまく混ぜ込まれて、ミステリアスな空間が形成されていました。
地下道の少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:地下道の少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151821589



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