生者と死者に告ぐ
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- 仕置き人 (1)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.50pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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登場人物の名前が難しすぎてなかなか頭の中で整理ができませんでした。 | ||||
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日本でも安定した人気を誇る「刑事オリヴァー&ピア」シリーズの第7作。臓器移植の闇をテーマに、連続殺人の犯人と動機を解明する警察捜査の面白さを追求した傑作ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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今までの中ではストーリーは一番入組んでいる。登場人物も多い。楽しく読み終わった。 が、なんでニコラ署長が(前作で逮捕されたよ)署長のままなのか?彼女が命令して3人を射殺したフランクは刑務所にいるのに。ちょっと考えられない。 オリヴァーが我儘な末娘や元妻に振り回され気が散ってしっかり捜査できてないのもなあ。 スーパーマンやウーマンを期待して読んでいるわけではないが、あまりにもモヤモヤする。 被疑者にピアやオリヴァーが好感を持って…って場面がこのシリーズでは有りすぎ!結局犯人では無かったから良いが、普通に警官は被疑者にそんなに近寄らないだろ。 | ||||
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ドイツのミステリということで翻訳ができる人が限られるのだとは思いますが、「いいとも」って言いますか、普段の生活で・・・。女刑事ピアのですます調の言葉遣いにもめっちゃ違和感。こんな時に丁寧な言葉遣いしてられるか?と突っ込みつつ読みました。翻訳が洗練されていればきっともう少し面白かったんじゃないかと思います。 | ||||
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2012年12月、70代の老婦人が犬の散歩中、遠距離から放たれた銃弾によって殺される。その翌日、別の女性が自宅で窓を貫いた弾丸の犠牲になる。数日後には青年が心臓を撃ち抜かれた。手口はいずれも同じでありながら、被害者には共通点が見当たらない。ホーフイハイム刑事警察署の面々は、<仕置人>と名乗るスナイパーを追うが、さらに第4の犠牲者が……。 ---------------------------------- ドイツのホーフハイム刑事警察署のオリヴァー・フォン・ボーデンシュタイン主席警部とピア・キルヒホフ主席警部たちの活躍を描くミステリ・シリーズ第7弾です。ドイツ本国の出版順でいうと、『悪女は自殺しない』、『死体は笑みを招く』、『深い疵』、『白雪姫には死んでもらう』、『穢れた風』、『悪しき狼』そして今回の『生者と死者に告ぐ』となります。 精緻なトリックを超人的な推理力で解き明かす本格ミステリではありません。超人的な登場人物はひとりもいません。皆が人間くさい欠点をかかえ、私生活では家族や友人との関係に翻弄されながら、仕事では地味に聞き込みを重ねて足で稼ぐ刑事たちの物語です。 作者ネレ・ノイハウスはこのシリーズの中で、謎めいた殺人事件の捜査の果てに、戦争の悪夢、環境問題の闇、児童を対象にした惨劇など、現代のドイツがかかえる一筋縄ではいかない問題が立ち現われて来るさまを描いてきました。今回も前段ではスナイパー犯が狙う犠牲者たちには一切の共通点がなさそうに見えますが、後段、大勢の人間がかかわってエゴと慢心の末に引き起こした過去の事件が姿をみせていきます。この展開が実に見事です。 またドイツ贔屓の私には、物語の端々にあらわれる<ドイツ>の記述にうれしくなります。 ◇ピアがクリストフからもらった指輪を左手の指にはめるので役所の職員が面食らう。ドイツでは結婚指輪は右手の指にするのが普通だから。ピアは前夫ヘニングとの結婚が破綻したので、かつてのように右手に指輪をしたくないと考えている。また、右手にすると握手するときに痛いのも理由のひとつ。 ◇人を撃ち殺して遊ぶ最近のコンピュータゲームに比べると、ドイツで古くから親しまれているすごろくゲーム<イライラしない>で相手のコマをはじきとばすのはかわいいものだと署長が言う。 ◇ピアの同僚カイの親は典型的な「68年世代」。つまり日本の全共闘世代にあたる学生運動世代。 ◇ある被害者の娘が料理するのは、ドイツ料理で使われる卵麺の一種「シュペッツレ」。 ある被害者の妻が料理するのは、オーストリアの牛肉の煮込み「ターフェルシュピッツ」。 ◇事件の鍵をにぎるある女性が飼っていた犬はドイツ原産の「ホファヴァルト」種。 ある重要人物が飼っているのは「ロットワイラー」。こちらもドイツ原産の犬。 ◇ある人物がカフェで注文するのはケーキの「フランクフルタークランツ」。 ◇ある人物が飲む酒は「コルン」。穀物を原料としたアルコール度数が32度以上の蒸留酒。 そして最後に翻訳についてひとこと触れておきます。 ドイツ語圏のミステリ翻訳者として酒寄進一氏の訳業は天下一品。600頁を超える長編で、しかも数十人の被害者や遺族、重要参考人、そして刑事たちが登場するのですが、流れるような日本語に助けられてこの複雑な物語を読み通すことができました。私にとってネレ・ノイハウスのシリーズは、オリヴァーとピア、そして酒寄氏に会いたいがために手にする書となっています。 第8弾の『Im Wald』の翻訳が楽しみです。『森の中』というタイトルからもドイツらしい物語が展開することが期待できそうです。 ------------------ *179頁:「クッキーを持った皿がのっている」とありますが、正しくは「クッキーを盛った皿がのっている」でしょう。「もった」の漢字変換ミスだと思います。 . | ||||
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初めて本作者の本を読んでます。作者の個性なのか、訳なためなのか? セリフとそれを言った人、つまり、主人公の感情とが一致していない。イライラしている発言には受け取れないのに、説明だと、イラついていると。ちょっと感情移入がしにくい。 | ||||
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杉江松恋氏が「WEB本の雑誌」で取り上げていた推薦本である。文庫本600ページを越す大作。巻措く能わず。しかも登場人物が多く、人物名がドイツ語であるため、その人が誰だったかページを戻ることも多々あり。途中から相関図を自分で書いて読み進んだ。ヘトヘトに疲れたが、面白かった。よく出来ていた。誰が犯人か、動機は?と謎が謎をよぶ展開。刑事達が犯人に翻弄され、五里霧中状態に陥る。そして、読み進むうちにその背後にとんでもないスキャンダルが浮かび上がってくる。目には目を。復讐の極致。悪に手を染めた奴らの家族の誰か、妻・娘・息子が殺害されるとは!入り組んだ人間関係、闇に葬られていた忌まわしい過去の出来事、エゴのかたまり、嘘を重ねて非を逃れようとするずる賢い奴、そして最愛の人を亡くし悲痛な人生を送る人、など精緻に描かれ、読み応えがあった。個性豊かな刑事たちの焦り、葛藤、怒り、生活、人間関係なども過不足無く書かれている。自意識過剰のプロファイラーが出てきてとんちんかんな推理をして皆から顰蹙を買われる所もおもしろい。シリーズの他の作品も読んでみようかという気になる。 「特殊な事件から人間の持つ残酷な一面、他人を利用して顧みないようなエゴのありようが浮かび上がってきて慄然とさせられる。その普遍性があるからこそ、国境を越えて読まれるような物語になっているのだ」と松江氏は書いている。この数年のドイツや北欧のミステリーの充実ぶりには目を見張るものがある。はやりの言葉を使うならば、当分この「沼」から這い出せない。 | ||||
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