レディーズ・メイドは見逃さない
- ニューヨーク五番街の事件簿 (2)
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コージーブックスだし、表紙の絵柄もライトだけど、中身はかなり違う印象。 ミステリ要素はどちらかと言いえば「おまけ」。 1911年頃のアメリカの習俗や人々の暮らしを描くことに主眼がおかれているようです。 日本で言えば明治44年、第一次世界大戦がはじまる数年前、鉄道があり、富裕層は自動車や電話も使っているけれど、庶民はかなり貧しい、といった時代です。 主人公のジェインは、上流階級のお屋敷で「レディーズメイド」を務めています。 これは、日本でいうと「侍女」みたいな感じなのかな? お掃除や料理などの単純労働をするのではなく、お嬢様の身の回りのお世話をしたりする仕事のようです。 ジェインは、女性のためのシェルターハウスを運営している伯父さんに育てられ、教育も受けています。 幼友達で、婦人参政権運動家のアナからは、もっと有意義な仕事に転職するようにとアドバイスされてしまったりするのだけど、ジェイン自身はレディーズメイドの仕事にやりがいも感じています。 この、あえてお嬢様ではなく「メイド」の女性を主人公に据えたことで、謎解きに首をつっこっむのも不自然じゃなくなるし、社会描写にも読み応えが出てきているように感じます。 コージーというにはやや重たいけれど、「軽めの時代もの」って思うととても読みやすい。 私は好きです。 | ||||
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レディーズ・メイドが主役のお仕事ものミステリーを期待して読んだのですが、 はっきりいって期待外れでした。 この本の解説も(購入時にはまだレビューが無かったのでそれしか判断基準が 無かったのですが)間違いではないけれど、雰囲気はまるで違いました。 社会派……と書いているレビュアーの方がいますがまさにそんな感じ。 レディーズ・メイドの仕事らしき描写も、序盤以外は添え物程度。 富豪の令嬢との生活自体が期待したほどは無いのです。 著者が書きたかったのは、主人公のレディーズ・メイドという仕事より もっと下層の人達の悲哀であり、底辺労働の中で怒りを内に蓄えた 友人のアナだったのではないかと思うくらいに。 この本は無理してコージー扱いで出版しないほうが良かったと思います。 こういう小説を期待していなかった人も、 逆にこういうのが好きだという人にも、 どちらにとっても損でしかないと思います。 | ||||
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レディースメイドはやはりイギリスかフランス アメリカとはちょっと違いました | ||||
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メイドものだけど20世紀初頭のニューヨークが舞台。コージーブックスなのでコロナの気晴らしの軽い読み物が欲しくて手に取ったけど、経糸がニューヨーク社交界、緯糸に階級闘争・女性参政権・労働争議と当時の社会問題で創元推理じゃないの?と表紙を見返しました。創元ならもっと売れるんじゃないかと思いますが、これを出したコージーに拍手。でも表紙と中身がアンマッチ。ほんのりサラ・ウォーターズ風味なので好きな人に届きますように。 | ||||
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コージーブックスから出た新しいシリーズ。 タイトルから、機転の利くメイドが殺人事件の解明に大活躍するミステリーで、ハンサムな青年の協力というロマンスも含まれるハッピーエンドもの、と勝手に解釈していたのですが、予想を大きく裏切られました。 舞台は1910年のニューヨーク。 主人公のジェインは賢く、細かいことにも気づく女性で、社交界のしきたりを知らない成金の家族を助けます。 しかし、一人称で描かれるためジェインの年齢も姿もわからず。 (メイドの経験は7年、どちらかといえば若い女性とのことですが) さらに、彼女は事件の犯人をつきとめたのに、それですんなりハッピーエンドにはならず。 やたらなれなれしいハンサムな青年も登場し、ロマンスらしきものも匂わせていたのに…。 さらに、読むのも辛い事件が沢山出てきて(史実も多く含まれています)、 1910年当時のアメリカ社会の労働者の厳しさがこれでもか、と伝わってきます。 最後に、終わるかと思った話はいきなり70年後?に飛ぶし、 シリーズ化されているようですが、続きはどうなるのかなど???だらけ。異色の作品だと思いました。 内容が細かくぎっしり詰まっていて、気楽に読み飛ばせず、真剣に向き合う必要がありますが、読み応えはあります。 | ||||
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