バッキンガム宮殿の三匹の犬: エリザベス女王の事件簿
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骨折入院中、リハビリ以外にすることがなくあまりに暇だったので日頃出来ない読書に贅沢な時間を使いました。重すぎす、でも読みごたえのある海外ミステリーを選びたくさん読みました。そのうちの一冊、エリザベス女王が事件を解決する贅沢なストーリーです。女王の日常や人柄が描かれていて楽しかったです。2冊ありますがもっと読みたいシリーズです。海外の翻訳ものは、文庫本でもお高いので、中古を撰びましたが、良品でした。 | ||||
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前作に続き英国の | ||||
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<プラチナジュビリー>の後、前作「ウィンザー城の殺人」(2022/7月)を読み(それはとても大人のミステリでしたが)、そしてエリザベス女王が亡くなられた後、本書「エリザベス女王の事件簿 バッキンガム宮殿の三匹の犬 "Her Majesty The Queen Investigates Book 2 A Three Dog Problem"」(S・J・ベネット 角川文庫)を読むことになりました。 前作の舞台はウィンザー城でしたが、今回はバッキンガム宮殿。2016年10月某日。女王の秘書官、サー・サイモンがバッキンガム宮殿の屋内プールで死者を見つけてしまいます。その三か月前、エリザベス女王は宮殿のプライベート・ダイニングルームの壁に掛かっていたはずのブリタニア号の絵が「海景画展」に展示されていることを知り、何としてもそれを取り戻そうと秘書官・ロージーを呼び寄せます。 バッキンガム宮殿内の事件は、殺人それとも事故?その絵画盗難?らしき事件の真相は、いかに?そしてその事件同志はリンクしているのか?いないのか?(笑)。ミステリの詳細をこれ以上語ることはできません。 前作同様、隠密探偵・エリザベス女王を支えるのは、秘書官・ロージー。ナイジェリア出身の彼女の<動>が、このミステリを堅苦しいはずの王室の外へと開放してくれて飽きさせません。女王のドーギーとコーギー。ブレグジットに揺れる英国。米国の大統領選(誰が?については書く気がおきません(笑))。バッキンガム宮殿の改修計画が物語のバックグラウンドには控えています。キーワードは「死蔵品取引」と言われるものに尽きますが、或る複数の作家の美術品がまさしく第四部「ペンティメント」のように塗り重ねられ、この物語をまるで女王の生涯のように複雑に浮き立たせています。(「ペンティメント」は、私にリリアン・ヘルマンを想起させますが)また、幕切れもとても愛おしい温かさに彩られており感激しました。 女王は「権威のうえにあぐらをかき、足元まで混乱の大渦が迫ってきているというのに、ただ眺めているだけで指一本動かそうとしない意気地なしの腰抜けども」(p.295)と嘆きますが、それはそのままこの国(日本)のこのような人たちに向けられたものとして快哉を叫ぶことにもなりました。2023/5月には、チャールズ国王の戴冠式が執り行われます。英国は何処へ向かうのか?国王は愛犬を連れてバッキンガム宮殿の庭園を彷徨い歩くことになるのかどうか?とても興味深い。 | ||||
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