ミセス・ワンのティーハウスと謎の死体
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”いつもの”コージーミステリーかと思いながら、読み始めましたが違っていました。 サンフランシスコのチャイナタウン。<ヴェラ・ウォンの世界に名だたるティーハウス>の主人、ヴェラが探偵です。その店は、ヴェラが独自に調合した薬膳茶を提供する中国茶専門店ですが、いくつかの理由からすっかり寂れてしまっています。 そんな或る日、彼女は自分の店の中で死体を発見してしまい、尚且つ警察よりも先に油性マジックで死体の輪郭を描き、重要証拠を先に手に入れて隠してしまいます(笑)。何故?彼女は純粋にこの事件を自ら解決したいと願ったから・・・? 以上、そこから先についてはパズラーですから、読んでいただくしかありません。 謎の死体に纏わる四人の容疑者が次々と現れ、彼らはヴェラ=<かなり鬱陶しい「おばあちゃん」>に翻弄されながらも、一人の小悪党に惑わされ続けた容疑者たちはそれぞれの"guilty"と向き合いながら、それぞれの居場所を見出していきます。そのプロセスの収斂具合は見事だ。 パズラーとしては、二つの小さな<反転>があって、あまり期待していなかった伏線回収が試みられています。警察があまりにも無能で、ミステリー的興趣が少し雑な印象はありますが、ヴェラ・ワンが作る料理の数々に想像の舌鼓を打ち、(私だけかもしれませんが(笑))「スカルピング・ボット」という新しいワードを別途調べながら、かなりドメスティックな話題に振り回されている自分が意外にもその楽しさの中にいることに気付かされることにもなりました。 ということで、かなり"W"なコンテンポラリー・コージー・ミステリーに仕上がっています。"W"の意味をここで明かすわけにはいかない(笑)。 ▫️「ミセス・ワンのティーハウスと謎の死体 "Vera Wong's Unsolicited Advice for Murderers"」(ジェス Q スタント 早川書房) 2025/2/8。 | ||||
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