夜明けまでに誰かが
- サスペンス (774)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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「向かない」シリーズで人気爆発したホリー・ジャクソンのシリーズ外作品。大型キャンピングカーで出かけた6人の若者が携帯も通じない場所で銃撃され、閉じ込められる密室サスペンスである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ピップシリーズをすべて読んでいます。 今回はピップとは独立した新作とのことで迷わず購入。二日間で読了しました。 登場人物の少なさから、読者は混乱することなく掘り下げられたキャラの魅力を堪能できる筆さばきでした(ピップシリーズは登場人物が多かったので、私は混乱したこともしばしばありました。)。 リアルタイムで進行する(8時間の物語ですが、それはまさに読書時間とほぼ同等ではないでしょうか?)展開には手に汗を握りますし、脱出不能で閉じ込められた車内は読者にも閉塞感を抱かせる優れた舞台装置でした。 最後の顛末は、意外性を兼ね備えた決着と爽快な幕引き。希望を感じさせる明るさも垣間見え、終始暗くどんよりとしていた物語世界に朝日がさしたかのような印象もあります。 …ただ、いくつか不満な点もあります。 ・序盤で特に、主人公レッドの思わせぶりな回想、妄想、比喩を交えたツッコミが多すぎ。何かしら起こるとすぐにウダウダ停滞するのが反復され、テンポが悪すぎ。能書きやジョークも食傷気味でした。キャラを深めるのは良いのですが、欧米特有のクドさを感じました。 ・些末などうでも良い情報が反復され過ぎです。たとえば、物語舞台である「RV車の全長が31フィート」であることが何度も何度もしつこく(数えたら17回)言及されますが、特に意味はありません。 ・(ネタバレ注意)どうしようもない悪人二人が最後この世から退場するのですが、自分たちの罪に関して一切の悔恨や反省を抱かせないまま一瞬で旅立たせるのはいかがなものか?そりゃあ爽快でカッコよくはありますが、レッドやレッドの父親はあの後始末で心の澱を払うことができるのでしょうか? 良作ではありましたが、端正で率直な(例えば東野圭吾みたいな)文体で書かれていたらもっとずっと良かっただろうな、と思いました。 | ||||
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ホリー・ジャクソンは初めて読みました。 すべりだしP100までは、若者中心の作と諦めムードで読んでましたが、6名それぞれが秘密を打ち明け始めたあたりから引き込まれていきました。 年上の仕切り屋オリヴァーには、イラッとさせられましたがこの年代特有の所作と諦め読み進めた感じです。 序盤で疑問符?がたってた部分は最後に判明しスッキリ、ストーリーのテンポ的には回りくどい感じを受けました。 他の作品は機会があれば、読みます。 | ||||
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最高に面白い! 「向かないシリーズ」から全て読んでますが、裏切られた事ないです! 次作にももちろん期待。 | ||||
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自由研究シリーズは、今風なポッドキャストやSNSなどを活用し、それに合わせたページの使い方も見事な青春みミステリーでした。シリーズだったので、ある種一発屋の可能性もあったのですが。今作で見事に一流ミステリー作家であると証明してくれました。 海外物が苦手な人は、名前や地名が覚えにくいことが理由に挙がることもあるかと思いますが、この作品に関しては杞憂です。登場人物は少なく、ほぼキャンピングカーに閉じ込められたままなので、覚えることが多くありません(つまり映像化も費用がかからなそう…)。 そういった状況の中、「こういう密室系ミステリーかなぁ」と想像しながら読みましたが、なかなかハラハラドキドキさせてくれます。ちょっとだけ「六人の噓つきな大学生」みたいな空気感ですが、こちらは人が死にます。 極限状態を作り出して…、という作品は他にもたくさんあるかと思いますが、伏線の張り方や回収も見事です。 個人的には、イライラさせてくれるキャラクターもいたのですが、それはそれで楽しかったです。読後感は、「ふぅ。一気に読んじゃったな。また、この作家の本が出たら買おう」というシンプルな気持ちでした。 | ||||
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10代後半4名と20代初め2名(男女3名ずつ)で、キャンピングカーに乗って楽しいキャンプ旅行に出かけた6人。 ところが人里離れた場所でナビが利かなくなり道に迷った矢先、突然思いがけない襲撃に遭う。敵は見えない。全員携帯電話が通じない。 動揺しつつも、リーダーの指示に従い一致団結して何とか困難を打破しようとチームワークよく積極的に行動を起こすところは、若さと前向きな強さにあふれた青春物語だなと思いながら読んでいた。 ところが中盤のある事件で、内容は一気にシビアになる。そして追い詰められていくに従い、あるメンバーの本性が悪い意味でむき出しになっていき、新たなる敵に。 後半はしっかりサスペンスフルで、ページをめくる手がとまらなかった。 主人公レッドの亡くなった母親への想いには、個人的に自分と重なるところがありじーんときた。 どんでん返しの展開、終盤一連のエピソードにはこれまた驚いたが、―――読後感は悪くない(エラそうだが)。 | ||||
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