黒い空
【この小説が収録されている参考書籍】 |
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| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt | ||||||||
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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アイスランドを代表するミステリー作家・インドリダソンの大ヒットシリーズ8作目。休暇中のエーレンデュルに代わり、いつもは脇役のシグルデュル=オーリ捜査官が主役となる社会派警察ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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| 北欧独特の鉛色の空がイメージ出来る。陰鬱な中にも物悲しさが漂う独特な世界観。 | ||||
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| いくつもの糸がほつれあい、絡み合い、最後にすっと一本に紡がれていく。いつもながら物語をとても読みやすくしているのは翻訳者の力。舌を噛みそうなアイスランドの地名もレキャビックの通り名も違和感なく読み進められる。 | ||||
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| エリンボルグ捜査官を主人公にした前作に続き、今回もまたエーレンデュルは不在のまま、シグルデュル・オーリ捜査官が主人公となる。 ただ、この主人公は独断専行で単独捜査を続けたり、母親や友人の依頼で職務外の捜査をしたりするアウトロー的なところがあり、それが物語の起伏をつけている。もちろん捜査主任の同僚からは苦言をつけられてはいるのだが、その主任自身がもっと重大なルール違反をやらかしていることがのちに判明してしまう。 このあたりは、日本の警察規律と比べてどうだろうか? 北欧ミステリーらしく本書でも社会的テーマが設定されているが、今回は児童ポルノとマネーロンダリングである。後者はリーマンショック前夜の金融バブルにアイスランド社会が踊っていた状況が背景となっているらしい。 主人公の刑事の私生活上の問題が絡まるのもお約束通りだが、今回はシグルデュル・オーリの親子関係と昔の恋人関係が微妙にテーマと絡んでいる。 | ||||
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| <エーレンデュル捜査官>シリーズ8作目だが、単発で読んでも差し支えることはない。 本作の主人公は、エーレンデュルの同僚シグルデュル=オーリ(前作に続き、エーレンデュルは謎の長期休暇中である)。 シグルデュル=オーリは、既刊シリーズのこれまでの印象から「それなりに有能だけどちょっと気どった男」だったが、本作で見直した。本人自身も自分の成長を感じたと文中にある。 3つの事案が絡みあっているのだが、メインの殺人事件については、これまでの作品のような憂いのある背景等は特にない。それよりも、並行して語られるアル中男アンドレスの人生に非常に感慨深いものがあった。“大人の強欲で犠牲になる子供の深い傷” 彼はシリーズ5作目『厳寒の町』にもちらっと登場している(記憶が曖昧だが)。 全く別件の3つの事案が最終的には見事に繋がるのだが、それらを根気よく解明していくシグルデュル=オーリのしぶとさは見事だった。加えて、とても親孝行で特に父親への対応が良い。ただ清くなりすぎて一部では個人的に同僚フィンヌルの方に同意できる部分もあった。 訳者あとがきだが、毎度柳沢由実子氏によって日本とアイスランドの様々な分野における違いについて語られる。 今回は結婚制度と死刑制度だが、特に死刑について――柳沢氏は死刑を廃止している西欧諸国の考え方にすっかり傾倒し「日本でも存続を議論する時が来ている」とまで記述している。…これには強く違和感を抱いた。「そういう考え方をしている国もある」に留めるべきで、本欄は私的な考えや信念を語り広める場ではない。 | ||||
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| 前作「悪い男」に引き続いての駄作、初期作品はすばらしかったのに、才能が枯渇したのかな。図書館から借りた本でよかったよ。 | ||||
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