罪なくして



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    初公開日(参考)2024年12月
    分類

    長編小説

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    罪なくして 上 (創元推理文庫)

    2024年12月25日 罪なくして 上 (創元推理文庫)

    何の接点もない二人の女性が まったく別の場所で、同じ銃で狙われた! 新天地でケイトが捜査にあたる驚くべき事件。 本書には、読者がミステリに求める要素が すべて揃っている。――「オーバー・バーディシェ」 スコットランド・ヤードを辞め、ヨークシャーのスカボロー署へ移籍する直前の旅の列車内で、ケイトはある男に銃撃された女性を助けることになる。彼女は銃撃犯とはまったく面識がないと言う。そして、使われた銃が二日後、別の事件でも使用されたことが判明。そちらの被害女性は四肢麻痺となり口もきけない状態だ。しかし両事件の被害者には何の接点もない。犯人は何者なのか?(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

    罪なくしての総合評価:8.00/10点レビュー 3件。Bランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
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    (8pt)

    ようやく面白くなってきたシリーズ3作目

    女性刑事「ケイト・リンヴィル」シリーズの第3作。列車内の銃撃事件とサイクリング中の女性を罠に仕掛けて負傷させた事件、2つの事件で同じ銃が使われていたことから隠されていた過去の秘密が明らかになる警察ミステリーである。
    敬愛するスカボロー署のケイレブ警部の要請を受け、スコットランド・ヤードを辞めてスカボロー署に移ることにしたケイト。赴任前の旅で乗った列車内で、知らない男に銃撃された女性・クセニアを助けたのだが、犯人には逃げられてしまう。事件の2日後、サイクリング中の女性教師・ソフィアが道路に仕掛けられた針金の罠で転倒し、銃撃される事件が発生。しかも2つの事件で使われた銃が同じものであることが判明した。どちらの事件もスカボロー署が担当することになったのだが、捜査の中心となるべきケイレブ警部は別の事件で失敗し停職処分を受けていた。着任前だったケイトだが行きがかり上、捜査に加わることになり、両事件の被害者クセニアとソフィアの接点を探し始めるのだが、共通点は皆目見つからない。さらに、クセニアは何かを隠しているようで捜査が停滞していたところに、ソフィアが病院からリハビリ施設へ移送中に車ごと拉致されてしまう…。
    全く接点が見つからない2つの事件を解き明かしていく犯人探し、動機探しのストーリーは重苦しく、行ったり来たりの繰り返しで遅々として進まないのだが、その裏には簡単には語れない過去が隠されていて、決して退屈ではない。さらに全ての謎が解かれた時に見える人間の弱さ、醜さ、切なさは衝撃的で読者の感情を揺さぶる。ヒロインのケイトが徐々に感情表現が豊かになり人間味を増して来たのも、シリーズ愛読者には好印象を残す。
    謎解き警察ミステリーとして一級品であり、シリーズファンに限らず多くの方にオススメしたい。

    iisan
    927253Y1
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.2:
    (5pt)

    登場人物にひかれる

    なにより登場人物にひかれる。
    優秀だけどなかなか人間関係がうまくいかない2人の警官。前作まではいろいろありながら2人で事件を解決してきたが、今回はそうもできない。もどかしい部分もありながら、お互いの協力が解決につながる。
    いつもとは違うラストにジーンときた。
    罪なくして 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:罪なくして 上 (創元推理文庫)より
    4488211143
    No.1:
    (3pt)

    <サスペンス>の薄い、ケイトによる「素人冒険譚」

    〈ケイト・リンヴィル〉シリーズの前作「誘拐犯」を読んだのは、2023/10月。
     今回もまたドイツの作家は、その舞台を英国に設定しています。スコットランド・ヤードからスカボロー署に転属することになる主人公、ケイト・リンヴィル。また、立て籠もり事件の犯人の説得に失敗したスカボロー署の警部・ケイレブは停職になり、彼の部下のロバート・スチュアートが捜査の指揮を取ることになりますが、幾つかの事件が発生します。
     転属前の休暇中だったケイトは列車内で銃を持った男に遭遇、彼から逃げていた女性、クセニアを助けることになりますが、男には逃げられてしまいます。一方、教師のソフィア・ルイスは趣味の自転車を走らせていましたが、道路に仕掛けられた針金によって転倒し、四肢麻痺の重傷を負ってしまうという事件が起こります。その際ソフィアの近くで銃が撃たれた痕跡があり、それがクセニアが狙われた銃と同じものだったことが判明します。果たして、これらの事件の繋がりは?犯人は同一犯なのか?謎が謎を呼び、事件の接点が見つけられないまま、度々或る人の独白がインサートされつつ、事件は思いもよらない方向へと向かいますが・・・・。
     上巻のストーリー・テリングは相変わらず見事だったと思います。読者がどこへ連れて行かれるのか?不安なままページを捲らされる快楽がありました。しかし、或る程度多くのつながりが明確になってからは、特筆すべき<サスペンス>は見当たらなかったように思えます。
     勿論、ケイトを始め等身大の登場人物たちが繰り広げるドメスティックなディティールが本シリーズの魅力でもあるわけですが、今回は謎に膨らみがなく、伏線はそれなりに回収されているとしても<はなれわざ>も見つけられずと言ったところでしょうか。終盤は、ケイトによる「素人冒険譚」として記憶されることになると思います。
     □「罪なくして 上・下」(シャルロッテ・リンク 創元推理文庫) 2025/1/1。
    罪なくして 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:罪なくして 上 (創元推理文庫)より
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