罪なくして
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女性刑事「ケイト・リンヴィル」シリーズの第3作。列車内の銃撃事件とサイクリング中の女性を罠に仕掛けて負傷させた事件、2つの事件で同じ銃が使われていたことから隠されていた過去の秘密が明らかになる警察ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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なにより登場人物にひかれる。 優秀だけどなかなか人間関係がうまくいかない2人の警官。前作まではいろいろありながら2人で事件を解決してきたが、今回はそうもできない。もどかしい部分もありながら、お互いの協力が解決につながる。 いつもとは違うラストにジーンときた。 | ||||
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〈ケイト・リンヴィル〉シリーズの前作「誘拐犯」を読んだのは、2023/10月。 今回もまたドイツの作家は、その舞台を英国に設定しています。スコットランド・ヤードからスカボロー署に転属することになる主人公、ケイト・リンヴィル。また、立て籠もり事件の犯人の説得に失敗したスカボロー署の警部・ケイレブは停職になり、彼の部下のロバート・スチュアートが捜査の指揮を取ることになりますが、幾つかの事件が発生します。 転属前の休暇中だったケイトは列車内で銃を持った男に遭遇、彼から逃げていた女性、クセニアを助けることになりますが、男には逃げられてしまいます。一方、教師のソフィア・ルイスは趣味の自転車を走らせていましたが、道路に仕掛けられた針金によって転倒し、四肢麻痺の重傷を負ってしまうという事件が起こります。その際ソフィアの近くで銃が撃たれた痕跡があり、それがクセニアが狙われた銃と同じものだったことが判明します。果たして、これらの事件の繋がりは?犯人は同一犯なのか?謎が謎を呼び、事件の接点が見つけられないまま、度々或る人の独白がインサートされつつ、事件は思いもよらない方向へと向かいますが・・・・。 上巻のストーリー・テリングは相変わらず見事だったと思います。読者がどこへ連れて行かれるのか?不安なままページを捲らされる快楽がありました。しかし、或る程度多くのつながりが明確になってからは、特筆すべき<サスペンス>は見当たらなかったように思えます。 勿論、ケイトを始め等身大の登場人物たちが繰り広げるドメスティックなディティールが本シリーズの魅力でもあるわけですが、今回は謎に膨らみがなく、伏線はそれなりに回収されているとしても<はなれわざ>も見つけられずと言ったところでしょうか。終盤は、ケイトによる「素人冒険譚」として記憶されることになると思います。 □「罪なくして 上・下」(シャルロッテ・リンク 創元推理文庫) 2025/1/1。 | ||||
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