11月に去りし者
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最後はあっさりしてました。 | ||||
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2018年度ハメット賞受賞作。超絶な技能を持つ殺し屋に追われながらニューオーリンズからロサンゼルスをめざす犯罪組織幹部の逃避行を描いたロードノベルであり、アウトローの美学を描いたノワールでもある。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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素晴らしい作品を読了した後の満足感と余韻。ずっとこれが消えないでいて欲しい。そう思わせる傑作 である。 1963年11月ケネディ大統領暗殺。その犯罪の黒幕である組織に属する若手幹部のフランク・ギドリー。 彼はボスに命じられてわけのわからぬままにケネディ暗殺者の逃走用の車を準備させられていた。組織は この歴史的な大犯罪の完全化を図るべく関係者を一人ずつ消し始める。自分もその対象と知った ギドリーは組織の魔手から逃走する。 一方、オクラホマに住む主婦シャーロット。彼女は酒浸りの夫や自分で変えられない生活に嫌気を感じ、幼い二人の娘ジョアンとローズマリー、そして犬を連れて自宅を飛び出す。 やがてギドリーとシャーロットの人生が交わる。初め、自分の逃走のためにはシャーロットの家族を利用しようと 考えていたギドリーだが、次第に彼女と二人の娘に深い愛情を感じることになる。ギドリーを追う非常の殺し屋は次第に彼らに迫ってくる。暴力シーンも過激な典型的な犯罪小説ではある。だが、まるでその部分は違う筆者が書いているかのように純愛小説でもある。 最後は切ない。だから思い切り余韻が残る。クールなギャングの幹部ギドリーが最後に賭けたものは。素晴らしい作品である。なぜ映画化しないのか不思議である。 | ||||
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好きなものの詰め合わせで大満足の小説。 ケネディ暗殺の陰謀で裏社会から追われる殺し屋と、モラハラ夫から娘を守る主婦の逃避行の交錯。そこに追う者の物語も加わり……。 ハードボイルドは男だけのものじゃない、シャーロットの生きかたこそまさにハードボイルドだと思わせてくれる、新時代のハードボイルド。 | ||||
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1963年11月に勃発したケネディ大統領殺害事件。その証拠隠滅のために関係者を全て消す――実にリアルだ。 その渦に巻き込まれたマフィアの若き幹部ギドリー。序盤の恩人を売るところはひどいと思ったが、それがこの世界では生き延びるための現実。…その後は実に魅力的な人物像に描かれている。 ギドリーが逃走中に出会う、娘二人を連れて家出したシャーロット。女性目線から見て、彼女がどうしようもない夫とこれ以上暮らせないと判断したことには共感できる。いきなり行動を起こしたことにも。それまでは内向的な性格だったためでもあるが、話し合いをしようと試みたことはあったと描かれている。 だが、特に際立った魅力があるとは思えない。では何故ギドリーがここまで惹かれたのか? おそらく、彼は暴力的な親に育てられ成人になってからも孤独だったので、彼女に備わっている温かい家庭のイメージへの憧れがあったためと考える。もちろん美人なので女性としての魅力もあるだろうけど。 惹かれながらもたびたび、ギドリーはシャーロットたちが自分にとって「非現実的」であると感じており、それが何とももの悲しい。 殺人者バローネに関しても、容赦しない極悪性の反面、黒人差別をしないなどの人間性も描いている。 男は夢を見、女は現実的(もちろん全ての人に当てはまるわけではないが)。この点もリアルだ。 時代はヴェトナム戦争のさなかだが、女・子供を連れてヴェトナムへ行くなんてあり得るのか?八方ふさがりの中、結末はどうなるのか? ……最後まで気になる展開だった。 | ||||
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いい小説は読み始めてすぐ・・・ルー・バーニー・・・いいね・・・セリフがいい、テンポがいい、キッチュな直喩がいい・・・ジョン・カルトレン、パット・ブーン、ボブ・ディラン・・・黄金の50年代に続く不穏な60年代アメリカ・・・CWAゴールド・ダガー候補・・・謝辞で著者に代理人を紹介したひとりにドン・ウィンズロウの名前が・・・ストリート・キッズもチープでクールだったね・・・最高だ。 | ||||
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絶え間ないスリルに次ぐスリル、ページタかーナーを求める人には超お勧め。 抑制の効いた表現ながら時代の空気を存分に伝えてくれる抒情的な地の文 リアルな人物造形による丁寧な台詞 文学としても一級品ではないでしょうか。 | ||||
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