イヴリン嬢は七回殺される
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
よくわからない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイムループ×人格転移のミステリ。 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんとも難解な世界です⁉︎もう少し簡潔に出来ないか⁉︎とも思いますが、翻訳家の方もさぞ苦労されたことでしょう⁉︎翻訳家の宮脇孝雄先生が、どのように解釈されるのか⁈楽しみです♪ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイムリープと人格転移というSF設定を組み合わせた本作は、外連味溢れるミステリー小説と思われがちだが、その実は王道ミステリーの換骨奪胎に成功した本格パズラーである。 タイムリープと人格転移という大味の設定を、破綻なく組み合わせるだけでも十分に凄いのだが、本作の著者であるスチュアート・タートンの才能はそれだけにとどまらない。 上記の設定に加え、「従僕」と呼ばれる殺し屋(殺人事件の謎を解く主人公の邪魔をする)などの、主人公よりも先に真相究明すべく、ありとあらゆる手段を使って捜査を妨害してくる存在を配置。 「従僕」の存在によって、主人公は証人や証拠を多角的に検証しなければならなくなり、タイムリープする度に人格を転移する度に、これまで見えていたものが一つの側面に過ぎないという事実を突き付けられるのだ。 こうした設定の巧妙さが、伏線やミスリードに活用され、最後の最後まで気が抜けない展開が我々読者を待ち受ける。 また、本作は「人は変わることができるのか」というテーマを描いており、成長小説としての側面をも持ち合わせている。 人格転移し一日ごとに違う人物に宿り、同じ一日をタイムリープするにもかかわらず、だ。 いや、むしろそういった状況下だからこそ変わりたい・変えてみせるという確固たる意志が必要不可欠となるのかもしれない。 例え違う人物に宿ることになろうとも、何度同じ一日を繰り返そうとも、少しずつでも人は変わっていけるはずだ、という著者の人を信じる気持ちが通奏低音として本作にはあるおかげで、清々しい読後感を味わえるはずだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大変筆力がある作家さんで、雰囲気作りはうまく、人物の描き分けや経歴の書き込みもしっかりされています。頭の中で連続ドラマが展開するように生き生きと描かれ、場面転換もまさにドラマのそれなのですが・・・ 情景描写とトリックの間のバランスが悪いようで、「ダウントンアビー」を見ているつもりだったが「インセプション」だったという、終盤になってからの「それじゃないだろう」感がすごかったです。 分量はもう少し短めでもよいかな?それともついつい長編になってしまうタイプの人なのかな?という感想でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「記憶喪失+人格転移+タイムループ+本格ミステリ」という超絶技巧のSFミステリ。主人公は記憶喪失。朝、目覚める度にタイムループの出発点へと戻っており、各覚醒期間毎に人格転移が起こる。しかも、禍々しい仮面の男が言うには、このタイムループから抜け出すためには「(毎回起きる)イヴリン嬢殺人事件」を解く必要があるという魅力的な設定。私は西澤保彦氏「『人格転移の殺人』+『七回死んだ男』」を想い出した。 イヴリンは広大な敷地を持つ館の令嬢。この館は過去に数多の因縁を持つ上に、登場人物も多く、その人間関係も複雑(これに上述の設定が加わる(!)。ただし、主人公の初日以降の記憶・意志は継続する)。文体も西澤氏のカラッとしたものとは異なり、鬱々とした心理サスペンス風。これでロジカルな回答へと導けるかとの危惧が湧く。仮面の男は面白い比喩も使う。「君はウイルスで人格転移先は宿主だ。上述の謎を解かない限り館から出られない」。「呪いの館」ものでもあるのだ。そこで、館にはウイルスと宿主とが混在し、彼らは情報共有もすれば、"館からの脱出"競争もするしで益々混迷が深まる。加えて、何日目に関しては縦横に(時系列を無視して)カットバックが使われるので付いて行くのが至難の技。しかし、事件に係わる宿主を次々と変える事によって館に纏わる秘密の全貌を明らかにする趣向である事が窺える(人格転移はそのための手段)。更に、全貌がほぼ明らかになった後は、意外と本格ミステリ風になっている点も作者の力量を如実に示している。 そして、終盤明かされる館や仮面の男の役割には驚愕した。確かに「タイムループ=未来永劫」と考えると、この罰則は舞台や登場人物に相応しい。本作は作者のデビュー作の由で、今後の活躍も期待される。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
評判につられて読み始めてみたものの、最初は途方もなく退屈で、どこで投げ出そうかと思ったぐらい。ところが、68ページ下段から、俄然面白くなり、277ページからは一気呵成に最後まで読んでしまった。ぶっちゃけていえば、最初のセバスチャン・ベルのエピソードは、あまり真面目に読まずに、流し読むぐらいで良い。そこを真面目に読むと、かなりの確率で寝てしまう。結論としては、個人的に1点だけ許せないエピソードがあるが、それを除けば、充分傑作と呼ぶにふさわしい作品。少なくとも、近年の、どの国内ミステリーよりも面白い(海外ミステリーは比較できるほど読んでいないので)。 他に気を付けておく点としては、大枠のSF的設定には、最後まで明快な回答は無いので、一切気にせず、そういうものとして読むことが望ましい。つまり、並行世界または未来世界または異世界で展開されるミステリーとして読むべきで、その世界観についての説明は無いということ。そこで引っかかる人は読まないほうが良い。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 14件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|