イヴリン嬢は七回殺される



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初公開日(参考)2019年08月
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長編小説

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イヴリン嬢は七回殺される

2019年08月09日 イヴリン嬢は七回殺される

森の中に建つ屋敷〈ブラックヒース館〉。そこにはハードカースル家に招かれた多くの客が滞在し、夜に行われる仮面舞踏会まで社交に興じていた。 そんな館に、わたしはすべての記憶を失ってたどりついた。自分が誰なのか、なぜここにいるのかもわからなかった。だが、ひょんなことから意識を失ったわたしは、めざめると時間が同じ日の朝に巻き戻っており、自分の意識が別の人間に宿っていることに気づいた。とまどうわたしに、禍々しい仮面をかぶった人物がささやく――今夜、令嬢イヴリンが殺される。その謎を解き、事件を解決しないかぎり、おまえはこの日を延々とくりかえすことになる。タイムループから逃れるには真犯人を見つけるしかないと……。 悪評ふんぷんの銀行家、麻薬密売人、一族と縁の深い医師、卑劣な女たらしとその母親、怪しい動きをするメイド、そして十六年前に起きた殺人事件……不穏な空気の漂う屋敷を泳ぎまわり、客や使用人の人格を転々としながら、わたしはの謎を追う。だが、人格転移をくりかえしながら真犯人を追う人物が、わたしのほかにもいるという―― 英国調の正統派ミステリの舞台に、タイムループと人格転移というSF要素を組み込んで、強烈な謎とサスペンスで読者を離さぬ超絶SFミステリ。 イギリスの本読みたちを唸らせて、フィナンシャルタイムズ選ベスト・ミステリ、コスタ賞最優秀新人賞受賞。 多数のミステリ賞、文学賞の最終候補となった衝撃のデビュー作!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt

イヴリン嬢は七回殺されるの総合評価:6.69/10点レビュー 16件。Dランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

面白くないです

よくわからない。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:
(4pt)

イヴリン嬢は七回殺されるの感想

タイムループ×人格転移のミステリ。
設定や緻密な構造、真相の仕掛けはとても面白い。
が、読んでいて楽しかったのかというと辛かったのが本音です。

小説としては複雑な構成で新鮮なのかもしれないですが、これはアドベンチャーゲームですね。
プレイヤーが異なるキャラクターを操作して、それぞれの場面を見ながら真相に迫っていく。イヴリン嬢が殺されたらゲームオーバーでやり直し。もしくは誰かに自分が殺されるかもしれない。そういうアドベンチャーゲームを小説にした印象でした。
ゲームの『やりなおし×別キャラクター操作』を『タイムループ×人格転移』という売りにしてPRしている作品です。

本書の評価は割れそうです。
要素要素はとても面白いのです。ただそれを小説にした本書は複雑というより状況の表現が分り辛く、楽しむのではなく理解する事を強いられる為に読書が辛い。悪い意味で2度読み必須な内容でした。設定の構造で評価する人。読み物で評価する人。どこに注目するかで感想が分れそうです。好きなテーマだっただけに期待し過ぎたのかもしれません。ちょっと合わなかったです。

egut
T4OQ1KM0
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.14:
(5pt)

授業の課題本です。

なんとも難解な世界です⁉︎もう少し簡潔に出来ないか⁉︎とも思いますが、翻訳家の方もさぞ苦労されたことでしょう⁉︎翻訳家の宮脇孝雄先生が、どのように解釈されるのか⁈楽しみです♪
イヴリン嬢は七回殺されるAmazon書評・レビュー:イヴリン嬢は七回殺されるより
4163910484
No.13:
(4pt)

新時代の本格ミステリーの旗手、誕生。

タイムリープと人格転移というSF設定を組み合わせた本作は、外連味溢れるミステリー小説と思われがちだが、その実は王道ミステリーの換骨奪胎に成功した本格パズラーである。
タイムリープと人格転移という大味の設定を、破綻なく組み合わせるだけでも十分に凄いのだが、本作の著者であるスチュアート・タートンの才能はそれだけにとどまらない。

上記の設定に加え、「従僕」と呼ばれる殺し屋(殺人事件の謎を解く主人公の邪魔をする)などの、主人公よりも先に真相究明すべく、ありとあらゆる手段を使って捜査を妨害してくる存在を配置。
「従僕」の存在によって、主人公は証人や証拠を多角的に検証しなければならなくなり、タイムリープする度に人格を転移する度に、これまで見えていたものが一つの側面に過ぎないという事実を突き付けられるのだ。
こうした設定の巧妙さが、伏線やミスリードに活用され、最後の最後まで気が抜けない展開が我々読者を待ち受ける。

また、本作は「人は変わることができるのか」というテーマを描いており、成長小説としての側面をも持ち合わせている。
人格転移し一日ごとに違う人物に宿り、同じ一日をタイムリープするにもかかわらず、だ。
いや、むしろそういった状況下だからこそ変わりたい・変えてみせるという確固たる意志が必要不可欠となるのかもしれない。
例え違う人物に宿ることになろうとも、何度同じ一日を繰り返そうとも、少しずつでも人は変わっていけるはずだ、という著者の人を信じる気持ちが通奏低音として本作にはあるおかげで、清々しい読後感を味わえるはずだ。
イヴリン嬢は七回殺されるAmazon書評・レビュー:イヴリン嬢は七回殺されるより
4163910484
No.12:
(3pt)

雰囲気はよい、しかし・・・

大変筆力がある作家さんで、雰囲気作りはうまく、人物の描き分けや経歴の書き込みもしっかりされています。頭の中で連続ドラマが展開するように生き生きと描かれ、場面転換もまさにドラマのそれなのですが・・・
情景描写とトリックの間のバランスが悪いようで、「ダウントンアビー」を見ているつもりだったが「インセプション」だったという、終盤になってからの「それじゃないだろう」感がすごかったです。
分量はもう少し短めでもよいかな?それともついつい長編になってしまうタイプの人なのかな?という感想でした。
イヴリン嬢は七回殺されるAmazon書評・レビュー:イヴリン嬢は七回殺されるより
4163910484
No.11:
(5pt)

「記憶喪失+人格転移+タイムループ+呪いの館+本格ミステリ」という超絶技巧のSFミステリ

「記憶喪失+人格転移+タイムループ+本格ミステリ」という超絶技巧のSFミステリ。主人公は記憶喪失。朝、目覚める度にタイムループの出発点へと戻っており、各覚醒期間毎に人格転移が起こる。しかも、禍々しい仮面の男が言うには、このタイムループから抜け出すためには「(毎回起きる)イヴリン嬢殺人事件」を解く必要があるという魅力的な設定。私は西澤保彦氏「『人格転移の殺人』+『七回死んだ男』」を想い出した。

イヴリンは広大な敷地を持つ館の令嬢。この館は過去に数多の因縁を持つ上に、登場人物も多く、その人間関係も複雑(これに上述の設定が加わる(!)。ただし、主人公の初日以降の記憶・意志は継続する)。文体も西澤氏のカラッとしたものとは異なり、鬱々とした心理サスペンス風。これでロジカルな回答へと導けるかとの危惧が湧く。仮面の男は面白い比喩も使う。「君はウイルスで人格転移先は宿主だ。上述の謎を解かない限り館から出られない」。「呪いの館」ものでもあるのだ。そこで、館にはウイルスと宿主とが混在し、彼らは情報共有もすれば、"館からの脱出"競争もするしで益々混迷が深まる。加えて、何日目に関しては縦横に(時系列を無視して)カットバックが使われるので付いて行くのが至難の技。しかし、事件に係わる宿主を次々と変える事によって館に纏わる秘密の全貌を明らかにする趣向である事が窺える(人格転移はそのための手段)。更に、全貌がほぼ明らかになった後は、意外と本格ミステリ風になっている点も作者の力量を如実に示している。

そして、終盤明かされる館や仮面の男の役割には驚愕した。確かに「タイムループ=未来永劫」と考えると、この罰則は舞台や登場人物に相応しい。本作は作者のデビュー作の由で、今後の活躍も期待される。
イヴリン嬢は七回殺されるAmazon書評・レビュー:イヴリン嬢は七回殺されるより
4163910484
No.10:
(5pt)

このミス4位だから読んでみた。

評判につられて読み始めてみたものの、最初は途方もなく退屈で、どこで投げ出そうかと思ったぐらい。ところが、68ページ下段から、俄然面白くなり、277ページからは一気呵成に最後まで読んでしまった。ぶっちゃけていえば、最初のセバスチャン・ベルのエピソードは、あまり真面目に読まずに、流し読むぐらいで良い。そこを真面目に読むと、かなりの確率で寝てしまう。結論としては、個人的に1点だけ許せないエピソードがあるが、それを除けば、充分傑作と呼ぶにふさわしい作品。少なくとも、近年の、どの国内ミステリーよりも面白い(海外ミステリーは比較できるほど読んでいないので)。
他に気を付けておく点としては、大枠のSF的設定には、最後まで明快な回答は無いので、一切気にせず、そういうものとして読むことが望ましい。つまり、並行世界または未来世界または異世界で展開されるミステリーとして読むべきで、その世界観についての説明は無いということ。そこで引っかかる人は読まないほうが良い。
イヴリン嬢は七回殺されるAmazon書評・レビュー:イヴリン嬢は七回殺されるより
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