ディオゲネス変奏曲
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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作品に差がある。 | ||||
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『13・67』の時に感じていましたが短編のクオリティが物凄く高い。またまた贅沢な作品です。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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素晴らしい短編集でした。さすが13・67を書いた人だと思う中、少しだけイマイチかなと思った話もあったのですが、全話についての個別後書きで著者の意図を知ってやっぱり凄い人だと唸ってしまいました。著者の考えとサービス精神に触れて、一番の作家になりました。 | ||||
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十七篇の作品を収録する。短くて読みやすい。正直言ってすべてが水準以上とは言い難い。 粗削りで不器用な作も散見するが、それにも増して成功した作への感銘が上回る。 「習作」一から三は、プロット作りの練習という意味か。2ページほどのショートショートである。 二がいちばん好きかな。 幻想またはSF風味の作はどれも完成度が高い。気に入ったのは、 『頭頂』頭の上に変な物がいるのに、誰も気づかない。ジャック・ヴァンスを思い出した。 『時は金なり』自分の時間を金で売り買いできる。50年代アメリカSFを思わせるアイデアだ。 小説としての情感や余韻は、本編のほうが上だ。 『霊視』ホームレスの爺さんは、死霊が見えるという。唖然とするようなひどいオチだ。大好き。 『カーラ星第九号事件』探索船爆発の謎を扱ったSF本格ミステリ。捻りの効いた佳作だ。 『悪魔団殺(怪)人事件』悪の組織内部でジャガイモ怪人が殺された。犯人はタマネギ怪人かナマコ怪人か。 悪趣味で笑える特撮ヒーローパロディ。本家日本でなぜ誰も思いつかなかったのか。香港人作家に先を越されたな。 『作家デビュー殺人事件』古典的機械トリックが懐かしい。 苦い結末も含めて、レトロな本格推理へのレクイエムという感じ。 作者はとにかく、プロットを捻りまくる。「その真相には、まだ裏がある」というやつだ。 『いとしのエリー』『姉妹』は捻りが成功して洒落たショート・ミステリになっている。 『藍を見つめる藍』は成功とは言えない。真相の意外さに感心するというより、首を傾げたくなる。 末尾に置かれた『見えないX』は、殺人は出てこない。 選択科目の教室に集まった七人の学生は、「この場に私の助手がいるから、当ててみたまえ」という課題に挑む。 純粋な論理小説の傑作だ。出来ばえは本作が一番だろう。 生きのいい作家だ。新刊が出たら買うので、どんどん出してほしい。 | ||||
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盛りだくさん、具だくさんなミステリ・SF・ショートショートの福袋。 「元年春之祭」のような純中華テイストはなく、舞台は香港でも日本でもアメリカでも通用しそうな普遍的な設定とプロット。ゆえに、全世界的に受容されやすいのではないか。訳文も大変に読みやすい。 個人的には、ミステリ色の強い長めの短編に魅かれるが、著者は純粋謎解きを志向していないようで、すこし残念。 | ||||
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まさに玉石混交。 これいる?というような話も多い。 話の雰囲気は世にも奇妙な物語みたいな感じと言えば分かりやすいか。 長い話の方がしっかりミステリしてて面白いものが多い。 個人的には「藍を見つめる藍」と「見えないX」が良かった。 「見えないX」はミステリ慣れしてる人ならすぐXが分かってしまうかもしれないが、それでも話の展開がうまく面白い。 1367などのような良質なミステリを期待して読む本ではないが、ちょっとひねりの聞いたショートショートや中編をサクッと読みたい方にはいいと思う。 | ||||
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短編だけに起承転結、序破急が見事なラインアップです。正統派SFショートショートは星新一、ナンセンス・ハチャハチャSFは横田順彌、(先人のおっしゃるように)ほろりと泣かせるラストはO・ヘンリー、密室トリックと論理的正統派推理は島田荘司、近未来というかもうすでに完成してしまっている監視社会はジョージ・オーウェルなどなどほぼ同世代の小説読みとしての深い含蓄を感じずにはいられません。 もちろんほんとうの「習作」が3本も入っているのはご愛敬ですし、この程度の着想メモから膨らませて完成品に仕上げる過程を公開してもらって得した気分も味わえます。しかも本読みには嬉しいことに、ハヤカワ・ポケットミステリーでの出版です。ポケミスの黄色いページ、2段組みの活字、少し曲げることで手になじみ読む速度があがるソフト表紙でなぜか内容も3割増しの面白さになることで、単行本や文庫よりもさらに濃く味わえました。ぜひ次回作もポケミスでお願いします。 | ||||
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