(短編集)

13・67



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初公開日(参考)2017年09月
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短編集

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13・67 上 (文春文庫 チ 12-2)

2020年09月02日 13・67 上 (文春文庫 チ 12-2)

2013年から1967年にかけて名刑事クワンの警察人生を遡りながら香港社会の変化も辿っていく、珠玉の連作短編集。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点9.38pt

13・67の総合評価:8.84/10点レビュー 70件。Sランク


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全8件 1~8 1/1ページ
No.8:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

13・67の感想

横山秀夫D県警+柳広司ジョーカーゲーム÷2≒めちゃくちゃ面白かったです!

なぎすけ
G930FM25
No.7:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

13・67の感想

大袈裟じゃなく、読んでびっくりするくらいの面白さ。読んだらこんなスゲェ作家がおったんやって衝撃を受けるやろう。第一章の設定も面白いし、最後の章の衝撃も素晴らしい。

すえさだ
ZKC29U3R
No.6:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

初めての香港物

深みがあって面白かったです。

わたろう
0BCEGGR4
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

13・67の感想

香港発、そして香港を舞台とした警察小説です。
評判が高かったため手に取ったわけですが、初めての作家さん、少し苦手な海外モノ、しかも香港の?って事で半信半疑。
名前と地名にネックはありましたが、横山秀夫さん辺りの日本の警察小説だと言われてもそれ程違和感のない感じ。
これは面白かった。
リバース・クロノロジー形式の6つの中編からなります。
各章ともにラストに意外性があって、本格ミステリを体をなしています。
しかし、全体を通してみると、香港の歴史を辿れていて、どこか社会派ミステリを読んだ印象です。
第1章がとにかくカッ飛んでおり、恐らく読み手の心をがっしり掴むんじゃないかな。

梁山泊
MTNH2G0O
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

よく考えられた構成

どんでん返しを含むトリックも見事だが、何よりスピーディーなストーリー展開がいい。
現在から過去への逆進行の短編構成もよく練られている。

ジョニ黒
CU5PBIFL
No.3:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

色んな味がある傑作連作集

舞台は香港警察、名探偵と呼ばれるクワン上級警視を物語のキーパーソンとしつつ過去に遡る中編の連作です。社会派警察小説の要素と本格ものとが調和され、更にはスリル溢れるサスペンスなどの要素も混じっています。日本では水と油のような扱いとなっていた社会派と本格ですが融和も出来てすばらしいものが生まれるということを外国から知らされました!
またクワンやロー、ツォウといった警察官たちはそれぞれに魅力があり、また、他の登場人物たちも一癖二癖あってその上でキャラクターが輝いています。この小説を読むことで社会派と本格それぞれを食わず嫌いだった人も変わる、是非とも読んでほしいと思いました。
また、最後の「借りた時間に」は全体を通す仕掛けに騙されました。その上で第一話を読み返すとぐっとくるものがあります。香港という複雑な都市の約半世紀の歴史を感じさせられます。是非とも順番通り読んでいってください!

▼以下、ネタバレ感想

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十兵衛
RGUA4AIM
No.2:6人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

超傑作。こんな贅沢なミステリは久々でした。

凄く面白かった。というかクオリティが凄すぎた。満足でもっと読みたい。ミステリは壮大。人物も魅力的でもっとエピソードを読みたい。香港の歴史に触れられる。翻訳もよく読みやすい。海外ミステリという感覚がなかったです。
読書前は、海外ミステリだし、中国でより馴染みがないし、何か難しそう。そして警察小説で社会派で堅そう。なんてイメージで敬遠してましたが、多くの良い評判を耳にして手に取りました。いやーこれは凄い。ミステリ好きは読んで損はないですよ!先に書いた読書前の億劫な気持ちな人もいるかもしれないので払拭すべく紹介です。

6つの中編集であり、それぞれの作品の時代設定は2013年、2003年、1997年、……という具合に時代を遡る構成になっています。

最初の作品、2013年『黒と白のあいだの真実』は安楽椅子探偵もの。まず探偵の存在がぶっ飛んでます。
末期がんの為、人工呼吸器で繋がれて昏睡状態の老人。動く事も喋る事もできない名探偵。これはジェフリー・ディーヴァーの四肢麻痺のリンカーンライムを超えたかと存在に驚きました。昏睡状態のクワン警視は頭脳明晰、検挙率100%の実績があり、"謎解きの精密機械"、"天眼"の異名を持つ名探偵です。もう、この登場シーンだけで読書前の堅そうな作品イメージが払拭されていきました。ラノベではないですけど、キャラ物として面白そうと惹き込まれました。昏睡状態のクワン警視の病室に集められた事件の関係者達も寝たきりの老人をみて驚きます。どうやって事件を解決してもらえるのか?クワン警視の弟子にあたるロー警部が皆に告げた内容は、耳と脳は機能している、事件の概要を語りかけ、YESかNOか脳波を測定して名探偵の判断を仰ぐという事だった。って設定が凄い!2013年という時代設定は現代医学的な要素取り入れ、名探偵の末期から始まるのです。事件の真相は壮大であり、これで長編書けるのでは?というぐらい濃すぎる。
1作目から強烈な印象を読者に与えます。でもこれは本書の入口にすぎず、このクオリティがずっと続くよという挨拶でしたね。

2作目は2003年で10年遡り、まだ元気なクワンとローが関わった事件が描かれます。どんな話かは読んでのお楽しみです。
6つの物語は名探偵クワンを共通とした逆年代で進みます。各物語は本格ミステリとして非常に高密度。1作目が安楽椅子探偵もので、2作目、3作目と、各物語はミステリとして"○○もの"といった異なる趣向となっておりバラエティ豊か。そして各作品は大長編でも遜色がないぐらい壮大な仕掛けを施した本格ミステリであり贅沢三昧。中編に圧縮しているので、文章1つとっても無駄がない。事件の話以外にも香港の歴史、人物達の想い、ちょっとした会話のやりとりでどういう関係かが見えてくる面白さがあります。
年代を遡っていくので、人との出会いや、人生の教訓、人の変化がどこで起きたのか見えるのも面白い。ミステリだけではない物語が味わえる為、各エピソードが非常に心に残りました。

読み終わった人は、もう一度最初から読みたくなると思います。
これはトリックがあったという意味ではなく、逆年代構成で歴史を遡って読んだ事により、時代や人の想いの起点に触れた為、その後の人や時代の未来にもう一度触れてみたくなる為です。再読の1作目はクワンやローの回想や想いがより感じられる読書でした。

著者のあとがきより、作品構成の巧さを感じました。書きたい内容は、「ある人物とこの都市とその時代の物語」。「本格派」と「社会派」ひとつの小説で結合するとどちらかの味が強くなる為、6つの独立した「本格派」推理小説を描き、6つの物語をつなげると社会の縮図が見えてくる試みをしたそうです。いやはや、、、そうなってます。凄い。。個人的に苦手で敬遠しがちな社会派・警察小説・歴史物を意識することなく、名探偵の本格推理小説を楽しんでたら、いつの間にか社会派を味わって香港の歴史に触れていた。という感覚なのです。
あと、短編集というとハズレ作品が混ざっている心構えが起きるのですが、本書はハズレなしでどれも凄く、当り作品を6つ読んだ気分で大興奮でした。

なので本書のあらすじで、堅そうだな。難しそうだな。と敬遠していたら勿体ないです。好みは人それぞれですが、こういう作品は中々出会えません。非常にオススメです。

egut
T4OQ1KM0
No.1:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

13・67の感想

久し振りに、傑作中の傑作に出会えました…。

全エピソードが、驚愕の真相を隠し持つ名作ミステリ。
しかもそれぞれが、巧妙な張られた伏線で繋がってるなんて…。

これを読んでしまったら、もう普通のミステリには満足できないかも…?

間違いなく伝説に名を残すミステリ作品です。

青鳥の如き囀るもの
QV33BIU3
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