世界を売った男
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
世界を売った男の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
色々と面白いポイントがありますが、ストーリーのテンポがよくてあっという間に読んでしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
話題作「13・67」でもそうであったように、著者の陳浩基はともかく設定を徹底的に凝る作家のようだ。この一見 変わった題名の作品でも(題名と話の筋は殆ど関係がないと言って良い)、読者が混乱するほどに設定が複雑に されており、最後まで筋がなかなか読めない作品になっている。これは「島田荘司推理小説賞」を受賞した本格 推理小説であり、謎解きを大きな目的にした作品なのである。香港を舞台に、ある朝起きれば時が6年進んでいる という刑事の独白で始まる。彼が担当した6年前の夫婦惨殺事件を舞台に、担当刑事の記憶喪失、真犯人と 思われる人物の精神的な病などを駆使しながら、この殺人事件の謎解きに迫るわけだが、謎解きのための謎解きに なっているように、私には思える。ただ、いわゆる社会派ミステリーではなく本格推理小説の好きな人には、こういった 作品は待ちかねていたものに違いない。余り、本格推理小説を大好きだと言いかねる私には、とやかく批評できる 立場にはないかも知れないが、謎解きの要素に精神障害などを入れ込んで、人と他人が入れ替わるというトリックは 如何なものかという気はする。犯人が整形手術をして違う人間に入れ替わるという設定が、推理小説では禁じ手で あるように。これをやると筋を追う読者の方にも読後の爽快感が残らない。まあ、本格推理小説ファンの方々には お叱りを受けるかもしれないが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
香港の刑事もの。大胆だが、意外に無理ではない設定で、非常に面白かった。 本当にいろいろなタイプのミステリーを書ける作家だと感心した。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2年程前にYahoo!ニュースで紹介されており、気になって購入しました。再読して改めて感じましたが、一言で言うと、いやあすごいミステリ小説だ、と思います。特に後半の展開には驚きっぱなしでした。まるで映画を見ているかのよう。 刑事の許友一は朝起きるて、気づくとなぜか記憶がない。署に戻ると丁度自分に来客で、6年前にすでに解決したはずの事件について記者の盧沁宜が取材したいという。。。なぜ記憶がないのか、そしてそもそもその事件の真相とは・・・!?あとはご自身でご確認ください笑 今回の小説のテーマの一つが記憶、です。記憶というのはかなり重要なアイデンティティだと思います。名前や所属団体にアイデンティティを感じることも多いと思いますが、記憶は中でも最も重要なアイデンティティの一つだと思います。そのアイデンティティを失ったとしたらそのインパクトはどのようなものでしょうか。 また、思い込みとか勘違いというは我々の日常にままあることですが、事実と異なる記憶を本物として思いこんだとすると人はどうなるのか。 これだけで大分ネタを明かしてしまったようで申し訳ないのですが、この記憶の妙を上手に使ったのは本作の面白さだと感じました。 また本作は筆者が日本文化に結構通じていることを思わせる部分(古畑任三郎や青島刑事等)が散見され、日本人としては筆者にちょっと親近感がわいてしまうところです。また、筆者が香港人ということであり、香港の様子が細々と記述されています。香港に行ったことのあるかた、住まわれたことのある方は懐かしみと共に楽しめると思います。 ・・・ まとめますと、非常に面白い推理小説でした。展開も良し、記憶など人間のアイデンティティにかかわる深いテーマも仕掛けられており物語に深みを与えています。香港という土地柄の描写も旅情を誘います。そして最後に大事なこと。アジアの推理小説という新しい世界に出会うことができます。題名が世界を売った男ですが、私には新しい世界がひらけました、おかげで笑 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
香港を舞台にした驚くべき傑作ミステリー『13.67』で陳浩基を知り、さかのぼって本書を手に取った方は多いと思う。わたしの場合、本書のほうを先に購入していたのだが、読んだ順序としてはやはり『13.67』が先だった。つまり、買ったはいいもののずっと放置していたのだが、今あわてて読了し、不明を恥じているところだ。 『13.67』で炸裂する陳浩基の才能は、すでに本書にたっぷり詰まっている。読者は、ヘロヘロになるくらい鼻面を引き回されることになるだろう。灰色の脳細胞をしっかり駆使して、たっぷりご堪能いただきたい。本書は中国語で書かれた本格ミステリーに与えられる島田荘司推理小説賞を受賞しているが、さすが島田氏、名伯楽! 読み終えて、ふとこれは映画にしたら面白いんじゃないかなと思った。現在『13.67』の映画化が進んでいるそうだが、本書のほうが話としては映画化に向いているのではないか。もちろん叙述トリックの部分は映像化が難しいだろうけど、そこを捨てても面白い作品になりそうな気がする。力のあるスタッフとキャストで実現してほしい。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 9件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|