ちょっとミステリアスで、あたたかくて、思わず涙する。ヤケな女流作家と謎の青年の不思議な出逢い。

六年間の記憶が一夜にして消えた。刑事である自分に一体何が起こったのか?昨日まで追っていた事件は解決済み。

二日酔いの頭を抱えたモーリーンが目の端でとらえた鮮やかな赤色。

二日酔いのところを電話で叩き起こされたトマス・セロン教授は、まだ夢ではないかと疑っていた。

結婚式を明後日に控えた小夜子は、独身時代最後の思い出にと友人達と羽目をはずして大騒ぎ。

おれか? おれはなにもかも失って、おちぶれはてた私立探偵だ。失うことの出来るものは、もうただひとつしか、残っていない。

時は2028年。第三次世界大戦により滅亡の危機に瀕した日本人。

美人だけど趣味も性格もどうにもオッサン臭い姉、利津。彼氏に振られた夜に赤提灯で一人酒。

二日酔いで目覚めた朝、寝室の床に見覚えのない女の死体があった。玄関には鍵がかかっている。

札幌の歓楽街ススキノで便利屋をなりわいにする「俺」は、いつものようにバーの扉をあけたが…今夜待っていたのは大学の後輩。