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酔いどれ探偵/二日酔い広場: 日本ハードボイルド全集6



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初公開日(参考)2021年07月
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酔いどれ探偵/二日酔い広場: 日本ハードボイルド全集6 (創元推理文庫 M ん 11-6)

2021年07月21日 酔いどれ探偵/二日酔い広場: 日本ハードボイルド全集6 (創元推理文庫 M ん 11-6)

おれか? おれはなにもかも失って、おちぶれはてた私立探偵だ。失うことの出来るものは、もうただひとつしか、残っていない。もうただひとつ、命しか――自らが翻訳を手がけた人気シリーズの贋作として出発した渾身の連作『酔いどれ探偵』と、元刑事の私立探偵・久米五郎を主人公に東京の片隅で起こる事件を描く『二日酔い広場』。ニューヨークと東京、東西の大都市を舞台にした都筑道夫を代表するハードボイルド二作を合本で贈る。(「BOOK」データベースより)




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都筑道夫のハードボイルド2本立て。

都筑道夫の「酔いどれ探偵」(全六話)、「二日酔い広場」(全七話)ハードボイルド2本立て。

 「酔いどれ探偵」は、87分署シリーズなどのエド・マクベイン(エヴァン・ハンター)が、パルプ雑誌(安っぽい大衆向けの雑誌)に書いていたシリーズを、翻訳を担当していた都筑道夫が書き継いだもの。なお、もとのシリーズは、本になったときに著者名が、主人公の探偵と同じカート・キャノン名義になったらしい。そして書き継がれたこちらの作品の主人公の名前は、雑誌掲載時はカート・キャノンだったが、本になったときにマクベイン側との取り決めでクォート・ギャロンに変更されている。ああ、ややっこしい!このあたり解説にくわしい。わたしは、カート・キャノンものは読んだことはないのですが、このギャロンのシリーズで、なんとなく雰囲気はわかったように思う。どの話も、主人公であるタフな探偵が暴力とセックスがからむ事件に巻き込まれるというもの。万事が劇画調(コミックブック的)で、出てくる女性は、たいていが裸になる。格闘の末に、気を失うというシーンも多い。これも、ハードボイルドの一形態なのかと思う。この手のハードボイルドの特徴を都筑道夫がパロディ的にデフォルメして書いているのではないかと思う(パロディと言ったら怒られるかもしれない。パスティーシュと言わないと・・・。)。そのあたりの遊び心を楽しむものなのかなとも思う。

 「二日酔い広場」は、うってかわって、西連寺剛シリーズを思わせるような、ハードボイルドもので、わたしには、こちらの方がより楽しめた。主人公は、警察を退職して私立探偵をやっている久米五郎。妻子を交通事故で亡くしており、西連寺よりもだいぶ年配という設定。解説から引用させてもらうと「西連寺は人を見つめる探偵で、久米は街を見つめる探偵」とある。なるほど、上野、浅草、新宿あたりの地名がしっかりと書きこまれていて、舞台となる昭和の街が浮かびあがってくるようである。わたしには、千束あたりの通り、飲食店、アパート、公園などの描写がリアルに感じられた(といっても、大昔の記憶の中にある街なのでリアルとは言えないか・・・)。

 「酔いどれ探偵」「二日酔い広場」が、本になったときに書かれた都筑道夫自身による各種の解説なども併録されている。久米五郎が解説書いていたりして、これ面白いです。香納よう一氏による「都筑先生」のこと という短文も付く。解説によると、西連寺シリーズも全話をまとめて出版予定があるようで、楽しみです!!本書は、「酔いどれ」「二日酔い」のタイトルから、マット・スカダーシリーズのようなアル中探偵が主人公なのかなと思っていたが、そういうわけでもないようだった。クォート・ギャロンの方は、その名のとおり、アルコールを浴びるように飲んでいるが。
酔いどれ探偵/二日酔い広場: 日本ハードボイルド全集6 (創元推理文庫 M ん 11-6)Amazon書評・レビュー:酔いどれ探偵/二日酔い広場: 日本ハードボイルド全集6 (創元推理文庫 M ん 11-6)より
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