〈日本ハードボイルド全集〉最終巻は、一作家一編で厳選したアンソロジー。

第二次世界大戦後、独自に発展した日本のハードボイルド/私立探偵小説。

「日本のクリスティ」と称された人気作家・仁木悦子はまた、優れたハードボイルドの書き手でもあった。

〈日本ハードボイルド全集〉第五巻の本書では、直木賞作家・結城昌治を特集する。

1958年、無名の青年が大学在学中に書いた作品が雑誌〈宝石〉に一挙掲載され、大反響を巻き起こす――大藪春彦の鮮烈な登場は、まぎれもなく日本ミステリ史上の事件であった。

〈日本ハードボイルド全集〉第三巻は河野典生の巻。

おれか?おれは何もかもうしなった私立探偵くずれの男だ。

おれか?おれは何もかもうしなった私立探偵くずれの男だ。

天才科学者・桔梗信輔が発明した奇抜な殺人方法を闇に葬れ! 息子の信治は父の死後、出羽の山中から東京へと向かった。

“私はこの事件の犯人であり、探偵であり、被害者…”一人三役というアクロバティックな設定が、主人公の手記を通して変奏されながら明らかになっていく華麗なる本格推理。

英国カンブリア州に点在するストーンサークルで次々と焼死体が発見された。

2011年末、マンチェスター大学の学生寮から、一人の女子学生が姿を消した。彼女の名はゾーイ。

昨日までの『きみ』はもう居ない。 恋人、友人、知人に否定された男の奇妙な自分探し の迷宮。

殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。消えた三つの他殺体を追う刑事。

猟奇連続殺人や入り組んだ構成、特殊設定ばかりがミステリーじゃないっ! 1960年代のニューヨーク。

壮絶な過去をもつ元スパイに託された仕事は、 腐敗した街をさらに腐敗させること――。

「われわれの契約は、これで終わりだ」探偵ホーソーンに、彼が主人公のミステリを書くのに耐えかねて、わたし、作家のホロヴィッツはこう告げた。

初老の介護士・三谷孝は、対人関係能力、調整力、空間認識力、記憶力に極めて秀でており、誰もが匙を投げた認知症患者の心を次々と開いてきた。

コンティネンタル探偵社支局員のおれは、小切手を同封した事件依頼の手紙を受けとって、ある鉱山町に出かけたが、入れちがいに依頼人が銃殺された。

三重の田舎町の郵便局に勤める二十歳の女性が、都会への憧れを胸に、大阪・心斎橋の高級喫茶店のウェイトレスとなる。

巨大アンソロジー第5巻、小説はイーリイやトゥーイ等の短編巧者、グリーンやフレムリンなど英国の大物に加え、謎解きミステリの分野で独自の輝きを放った作家――ケメルマン、ヤッフェ、ポーター、ギャレットの傑作など多彩な全12編を収録。

ノースカロライナ州の湿地で青年の遺体が見つかる。村の人々は「湿地の少女」カイアに疑いの目を向ける。

閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。 愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。

著者曰く「これがおそらくわが最後の作品集になるだろう」（編集者「信じていません！」）。

月のない夜、一台のタクシーが崖下に転落した。運転手は一命を取り留めたが、乗客の男は即死する。

中国に渡って十五年、破産した紅真吾は、危機から救った大手商社の支店長・沢井から、儲け話に誘われる。

帆村財閥の異端児・建夫が葉山に設立した私設宝石 博物館――収蔵品の剣・銃・斧を使い、長女・光枝 の三人の恋人候補が次々殺されていく。

ミステリー専門書店の店主マルコムのもとに、FBI捜査官が訪れる。

倒叙ミステリースタイルの人気推理ドラマといえば 「古畑任三郎」に「刑事コロンボ」 そして、鮎川哲也作品が元ネタなのが「チェックメイト78」 その原案短編ばかりを収めた本格推理の巨匠の傑作集!

その女は、小雨に洗われた京葉道路に横たわっ ていた──ひき逃げ現場に出くわしたチンピラ 四人と医者ひとり。

本格推理の巨匠がライフワークとして書き続けた 安楽椅子探偵の傑作シリーズ そのすべての短編を発表年代順に収録 大好評の鮎川哲也「三番館」全集、第３集！

幸福は泡のように消え去る。夏子は絶望感に包まれ ていた。

電機会社の資材課に勤める寿子にとって、女手ひとつで育ててくれた母親は、優しくて誰よりも仲良しの友だちだった。

紋章上絵師の章次は、元恋人の賢子から「着物に蔭桔梗の紋を入れてほしい」と、20年前と同じ依頼をされる。

売春宿で殺されたサミット関係者の男。テロを警戒する政府はポーに捜査を命じる。

動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。

天才建築家・藤堂俊作設計の神宮ドーム球場で、二 十九名の死傷者を出す火災が発生。

都筑作品でも人気の“近藤・土方シリーズ”が遂に復活。贋札作りをめぐり巻き起こる奇想天外アクション小説。