野獣死すべし
- 処女作 (383)
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今の世の中のようなコンプライアンスなど存在しない バイオレンス作品 | ||||
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大藪春彦は高校生の時に乱読したが、また再読してしまった。なんといっても表題作が素晴らしい。冷酷な殺人マシーンと文学青年の姿が同居しており、体内に若さによる生命力と感情がどろどろ蠢き、抑えようもなく放出される。余すことなく描写されるこれらは、ハードボイルドというより青春小説だ。当時の読者から「スカッとした」「気持ちよかった」というファンレターが殺到したと言うが、それも当然だろう。主人公伊達邦彦という鬱屈からの解放が、青少年にぴたりと寄り添っているのだ。 文章は叙事的で、淡々と事実のみが描かれる。だが最後の最後だけは違う。伊達邦彦が引き金を引くときに見せたわずかな人間味が、この小説にずしりとした重みを与えていた。 なお復讐編も収録されており、文量も多いが、ただのおまけである。 | ||||
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とにかく面白い。ハードボイルドの世界。 | ||||
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最近「日銀ダイヤ作戦」を再読したので、ついでに本書も久し振りに再読しました(私のは昭和58年の18版).大藪春彦さんの言わずと知れたデビュー作.作中にある伊達邦彦氏のプロフィールには、著者ご自身の生い立ちが色濃く反映されているようで、ピンピンに張り詰めた神経をそのまま荒々しく削り出したような文体には独特の迫力があります.私が初めて本書を読んだのは多分高校生ぐらいの時で、当時はその孤高の強さに憧れたものですが、今読むとかなり引いた視点から伊達邦彦氏を見つめる自分がいます.彼は他者の力に決して頼むことのない一匹狼の活動家リアリストですが、一方で既存の社会秩序を根底から覆したいと夢想する革命家ロマンチストでもあります.大衆を心の底から侮蔑する人物が大衆に支持されるわけがなく、また大衆の支持無しに革命が成就するようには私には思えません.所詮、巨大システムの中の小さなバグに過ぎないのではないかと思ってしまいます.すみません、ちょっと辛口が過ぎました.波長の合う人にとっては未だ魅力ある小説でしょうし、焼け跡世代の一つの精神的位相を示す貴重な証言でもあるのでしょう.大藪春彦さんを体験したい人には必携かと思います. (2022年1月29日追記)つい焼け跡世代という言葉を使ってしまいましたが、10歳前後で敗戦を迎えた人達はそれぞれ大変な苦労をされたはずで、語るに語れぬ屈辱に塗れたり、またそういう境遇を克服した自負とかも含め、言葉にできない思いが一人一人あったものと想像します.私の父もその一人でした. | ||||
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やはりこの作品は大藪春彦の原点と思います。拳銃に関する描写は細かいのと何か愛着を感じるハードボイルド小説として一級品!大藪春彦中毒のスタートとなる作品です。 | ||||
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