餓狼の弾痕



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    初公開日(参考)1997年07月
    分類

    長編小説

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    餓狼の弾痕 (光文社文庫)

    2012年12月06日 餓狼の弾痕 (光文社文庫)

    あくどく裏金を貯め込む権力者たちから汚れた金を奪い取る秘密組織「オペレーション・ヴァルチュアー」。尋問及び処刑部のエース・世見月明は、目的のためには手段を選ばない冷酷非常な男だ。鍛え上げられた肉体を駆使し、今日も薄汚い欲にまみれた男たちを徹底的に嬲り、脅し、すべてを巻き上げてゆく。強欲に私腹を肥やす巨悪を狩る、痛快ハード・アクション。 (「BOOK」データベースより)




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    餓狼の弾痕の総合評価:3.45/10点レビュー 11件。Eランク


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    No.11:
    (1pt)

    らしくない

    数十ページおきに登場人物の名前だけが変わったほぼほぼ同じ描写が連続します。最後まで読まずに閉じた数少ない作品でした。
    餓狼の弾痕 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:餓狼の弾痕 (角川文庫)より
    4041362903
    No.10:
    (5pt)

    期待どうり

    特にありませんが、きれいな商品をきちんと送っていただきました。
    餓狼の弾痕 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:餓狼の弾痕 (角川文庫)より
    4041362903
    No.9:
    (1pt)

    餓狼の男根

    いやーこれは酷いね。ストーリーを簡単にまとめると「A→B→C→D→E」で一度ストーリーが終わり、また「A'→B'→C'→D'→E'」と続く。これが何度も繰り返されるのよ。
    大藪の3大悪癖は「結末部分の駆け足」「ご都合主義」「ループ」なんだけど、3つ目のループが一番ひどい形で出ているのが本作。こんな本なんで出したんだろ?それ以前になんで書いたんだろ?疑問はつきません!

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    餓狼の弾痕 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:餓狼の弾痕 (角川文庫)より
    4041362903
    No.8:
    (1pt)

    世見月は嘲笑った

    主人公・世見月明は反体制秘密組織に所属する屈強な戦士。彼らの目的は政財界に巣食う腐敗した大物たち
    を次々と襲撃し、隠された資産を全て奪い取ること。世見月たちはターゲットの大物の妾宅に侵入し、まずボディ
    ガードたちを皆殺しにし、寝室で愛人と情交中のターゲットを襲う。ターゲットの大物と愛人の体内にリモコン式の
    小型爆弾を埋め込み、隠し資産のありかを白状させ、このことを誰にもしゃべらぬように脅迫する。脅しがハッタリ
    でないことを示す為、愛人を袋詰めにして爆殺してみせる。次のターゲットを聞き出した上で世見月たちは立ち去る
    ・・・・とまあ、こんな内容。

    この『餓狼の弾痕』が異様なのは、こうした襲撃シーンがまるでルーティンワークのように延々と繰り返され、小説の
    基本であるはずの起承転結が全く無視されていること。ほぼ同じシーンが計27回繰り返され、特にオチもないまま
    に終了する。違っているのはターゲットの大物(小沢一郎、金丸信など実在の政治家のモジリ)・愛人・ボディガード
    の名前と、愛人との情交でのプレイ内容(ロリコン、SM、同性愛など)くらい。使用した武器とか隠し資産(なぜかほ
    ぼ全員「無記名式割引金融債権」)の内容とかを長々と説明するのも毎回同じ。終盤には作者の集中力が切れてきた
    らしく、描写が簡略化されていく。主人公の世見月も個性のない殺人マシーンみたいな男で、伊達邦彦・朝倉哲也・
    北野晶夫など、作者が過去に生み出してきたヒーローたちと比べると、魅力のないことおびただしい。「トンデモ本」の
    認定を受けるのもむべなるかな、という印象。この内容でよく雑誌連載され、単行本、文庫化されたなぁ、と思うが、ハ
    ードボイルド小説の巨匠の看板がそうさせたのだろう。

    この作品を「トンデモ本」として紹介したと学会会長の山本弘氏は、作者大藪氏の生前はこの作品を「トンデモ本」とし
    て紹介することはさすがに憚ったという。『トンデモ本の世界R』にて紹介されたのは大藪氏死後5年経った2001年の
    ことであった。反体制・反権威を売り物にしていた孤高の作家が、いつのまにか出版社や同業者に畏怖されるほどの
    権威となり、「裸の王様」になっていたという皮肉。
    餓狼の弾痕 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:餓狼の弾痕 (光文社文庫)より
    4334765076
    No.7:
    (1pt)

    この本はトンデモ本として高名。大藪春彦なら他の作品を読もう

    大藪春彦の作家暦の最後の頂点は、おそらく『黒豹の鎮魂歌』(1975年完結)で、『傭兵たちの挽歌』『戦士の挽歌』はやや下り坂、1980年代に入って、2度の膵炎発作に見舞われて体調を崩して以降、一気に筆力も落ちてしまった。
    ウェポン・ハンターシリーズや『アスファルトの虎』などは、長年のファンから見れば、もはや惰性で書かれたような、情けない出来になっている。
    出版社の用語規制が年々厳しくなる中で、大藪春彦は晩年、編集者が信じられなくなり、頭がおかしくなっていたのではあるまいか。
    実に『野獣死すべし』ですら、新潮社版と角川文庫版とを比較すれば、角川文庫版に用語規制がかかっていることは明らかだ。
    筒井康隆の断筆宣言の際、言葉狩りについてのアンケートを実施し特集を組んだ月刊誌『創』に、大藪春彦は「悲しいことが多すぎて、とても書ききれない」とだけ応えていた。
    旧作の文庫化の際にも必ず著者校を通し、編集者任せにしなかったと言われる“大藪春彦伝説”の真相は、言葉狩りへの抵抗であったと思う。

    『アスファルトの虎』でタイヤテストの場面を延々と繰り返し、同じような文章とセリフの繰り返しだけで新書版一冊を埋めてしまったり、この『餓狼の弾痕』でも絶筆『暴力租界』でも、延々と同じ描写が繰り返されるのは、編集者への不信感を募らせた、大藪春彦の怒りの表明であろう。
    もし編集者に、作家と共により良い作品を作ろうという意欲があるならば、締め切りだけを優先せず、このような作品なら原稿を突き返して、書き直しを求めるはずだ。
    だが編集者がサラリーマンに徹して、作家に締め切りを守らせ、雑誌を発行し、原稿がまとまったら書籍化するという作業をルーティンワークとして行うだけなら、このような作品でも、平然と刊行されてしまうのだ。
    (私見では、大藪春彦が決定的に編集者に不信を抱いたのは1986年の『地獄からの生還 ザ・サヴァイヴァル』刊行時点であったと思う。以降の作品は、まさにクズでしかなくなった)

    この『餓狼の弾痕』は、カドカワノベルズでの刊行当時から、トンデモ本として高名だった。
    大藪春彦の死後に出版された『トンデモ本の世界R』でも酷評されている。
    その作品が、いまだに文庫版として流通していることこそ、現在の出版界がいかにサラリーマン化し事なかれ主義に徹して、惰性で本を出しているかの証明であり、大藪春彦が最後に社会に対して残した、野獣派としての怒りの爪痕である。
    そう思いつつ、大藪春彦ファンがある種の感慨を持って読むべき本であって、一般の人は絶対に手出ししてはならない。
    読むだけ時間の無駄だ。
    餓狼の弾痕 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:餓狼の弾痕 (角川文庫)より
    4041362903



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