人喰いの時代
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.67pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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昭和初期の小樽を舞台に、探偵コンビが活躍する短編集です。と思って読んでいたんですが、最終章で一気に印象が変わりました。帯で随分煽っているので、何か有るんだろうとは思いましたが、この展開は想像外でしたね。ラストは好き嫌いで言えば、あまり好きな方向では無い。各短編共それなりに良かったので、素直にそのままの方が面白かった気がしますけど、作者も初ミステリで気合入ってたんでしょうな。いずれにしても、全編を通して時代の暗い雰囲気に圧倒されました。 | ||||
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山田正紀作品初読了。最終章の仕掛けは感動的。それ以前の連作の中では、時代背景と動機が特に結びついている様に感じられた『人喰い谷』がベスト作品。『人喰い倉』は最終章の前と後ではイメージが変わってくるのが印象的だった。 | ||||
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最近書店での露出が多く、また文庫帯の大袈裟な煽り文句に乗せられ購入しました。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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★★★☆☆ | ||||
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1999年一刷発行。私が読んだのは2014年七刷。けっこう売れているんだ! それは大いにけっこうなんですが、本編でも解説でも誤植や脱字がそこかしこにあります。出版社は増刷の際に直さないのでしょうか。著者、解説者にメールで確認取るだけだと思うのですが…。 なお本書の単行本初刊は昭和も終わり近い1988年。5000円札一枚で買収されるアパートの管理人の金銭感覚に時代を感じさせられるのであります。 | ||||
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Reader Store版で再読。 盧溝橋事件前夜の小樽を舞台にした連作推理短編。ネタバレになるので具体的には書けませんが、 連作短編なりの仕掛けもちゃんと仕込んであります。 探偵小説的には各話はちょっと薄口かな。どちらかというと、探偵小説すら書けない時代へと なだれ込んでいく世相が主役になっているように見えます。 それにしても、山田正紀氏はこの「世相」を本当に何十年も倦まず弛まず描いていますね。 その熱さだけでも圧倒されるものがあります。 この世代の作家がいなくなる時、戦後は最終的に終わるのでしょう。 | ||||
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終章はとりあえず措いといて、 「人喰い雪まつり」が良かったのではないかと思う。 特高の逆説的な脅しと母親から毎晩昔話を きかされていた被害者の娘の行動が奇妙な死体発見現場を 生み、拷問の痕跡がない状況が謎として残り、霊太郎が 事件を解き明かす傑作であり、回想形式で何かしら哀感をも 漂わせている。 終章は現在と過去の事件を交錯させながら進行し、これまでの チャプターを一気にまとめあげる。 過去に関しては特高なる権力への反発もさることながら、 それ以上に、こすからい資本家に対する憎悪を感じさせる。 その象徴である藤子義三を射殺せんとする秀助をひきとめた 霊太郎はまったくのリベラリスト、本物の遊民なのだと 再認識させられる。 現在の事件で推理の誤りを霊太郎に指摘され、やさしく諭された 秀助はやっと過去の桎梏、権力や資本家に対する恨みから 解放されたようである。 | ||||
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昭和初期を舞台に、放浪する二人の若者が殺人事件に遭遇、または関与するストーリー。 時代を跨って描かれているため、短編をこま切れで読むとちょっと時代がわからなくなることがあった。 内容は絶賛するほどではないが、つまらなくもないといった印象。 | ||||
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