リライト



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初公開日(参考)2012年04月
分類

長編小説

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リライト (ハヤカワ文庫JA)

2013年07月24日 リライト (ハヤカワ文庫JA)

過去は変わらないはずだった―1992年夏、未来から来たという保彦と出会った中学2年の美雪は、旧校舎崩壊事故から彼を救うため10年後へ跳んだ。2002年夏、作家となった美雪はその経験を元に小説を上梓する。彼と過ごした夏、時を超える薬、突然の別れ…しかしタイムリープ当日になっても10年前の自分は現れない。不審に思い調べるなかで、美雪は記憶と現実の違いに気づき…SF史上最悪のパラドックスを描く第1作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.17pt

リライトの総合評価:7.58/10点レビュー 40件。Aランク


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全6件 1~6 1/1ページ
No.6:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

面白いけど、ややこしや

法条遥という作家の作品を読むのはこれが2冊目です。「忘却のレーテ」という本を以前読んだことがあり、それは非常に面白いものでした。そこでこの作品を選んでみましたがいわゆるタイムトリップものまた別の言い方をすればタイムリープもの、 まあいわゆる時間を移動するということですね。こういう作品の特徴としては時系列が非常に複雑になって理解しづらいというのがあります。 この作品も発想がいいんですが、やはり一回読んだだけでこの内容を全部理解するというのはほぼ不可能。おそらく作者は手元に図を描いてその図を見ながら全体の構図を頭の中で描いたんだと思いますけども、やはり読者がこれを読んですぐに理解するというのは無理だと思います。とにかく突っ込みどころがたくさんあります。しかしそのツッコミどころを言っていたのでは完全にネタバレになってしまうので、ここでは書けません。そこが歯がゆいところではあります。とりあえず私のレビューの基本としてはネタバレはしないというのが信条としてありそこはもう我慢するしかないということでしょう。一応物語の発端だけ書いておきますと、1992年の夏に主人公である美雪のクラスに園田保彦というイケメンの少年が転校してきました。この少年は実は未来人だったのです。彼は300年後の世界からやってきた未来人で、その目的はちょうどこの時代に書かれたある本を探すためにタイムリープしてきたのです。彼は300年後の世界ではある研究をしている研究員でした。天才的な研究員で自らタイムリープする薬を発明しその薬によって1992年にタイムリープしてきたわけです。主人公の美雪はこの園田という少年に恋心を抱きます。この事は後になって重要な要素の一つともなるわけですが、ある日校舎が崩れて園田が生き埋めになるという事件が起こります。美雪は彼を助けるために彼からあらかじめもらっていたタイムリープの薬を飲み10年後の自分の部屋にタイムリープします。そこにあった携帯を手に元の現場に戻りその携帯を適当にいじっていると、生き埋めになった園田少年の持っていた機械が反応し園田少年は救出されます。この辺りにもかなり突っ込み所はあるのですがもうそこはいちいち気にはしていられないでしょう。
1992年の世界から10年後の2002年の世界に飛び携帯を持ち帰ったこのことによって、歴史の因果がある意味変わってしまったわけです。それを正すにはどうしたらいいか。それは2002年になるまで待ってその携帯を元の場所に置くということです。彼女は携帯を大事に保管して10年経つの待ちました。10年前の自分がその携帯を取りに来るのを。ところが10年前の自分は一向に現れません。携帯はそのままです。これはおかしい、もしかすると歴史がその後変わってしまっていたのかもしれない。 一体何が起こったのでしょうか。発端はこういう感じです。そしてその後彼女の周りには奇妙で不可思議な様々な事件が起こります。園田少年が未来の世界から探しに来たという本も、非常に重要なこの物語の要素となっていると思います。細かいことは言えませんが、とにかく時間が行ったり来たりしてなかなか理解できないです。全体的な印象としたら面白かったと思いますが、タイムリープものは非常に頭を使わされるので疲れます。白河三兎という作家の「もしもし還る」という作品もそうでした。あれもこんがらがってよくわけのわからない作品でした。お読みになっていない方がいらっしゃれば読んでみてもらいたいと思います。未だに私は理解できていません。このリライトという作品には後になって続編がいくつか書かれているようですが、今のところ私は全く読んでいませんもちろん。機会があれば読みたいと思います。全部読むことによってもしかするとこの最初のリライトという作品の内容をより理解できるかもしれない、そのような期待があるからです。

作品に関してはこれ以上語れないのですが、タイムリープというものに関して私はちょっと昔から疑問を持っております。というのはタイムリープ自体はもちろんまずありえないものだという風に思いますが、仮にあったと仮定してもなぜタイムリープをする人間は時空から切り離されているのでしょうか。これがよく分からないんですよね。タイムリープをして昔に帰れば自分も歳が若くなって生まれる前に戻って自分は消えてしまわないのか。そこが不思議でならないんですよ。タイムマシーンでスイッチを入れて過去に戻ったらスイッチを入れる前に戻らないんでしょうか。タイムマシーンの内部だけは時空から切り離されてしまっているのでしょうか。タイムスリップをする時にはなぜ裸ではないんでしょうか。着ている衣服まで一緒にタイムリープしてしまうのは一体どういうわけなのか、不思議でしょうがありません。衣服は身体に接触しているからということでしょうか。であるならば、靴の下にある地面も体に接触していますから土の塊も一緒にリープしてしまうのか、よく分かりませんね。この辺のところを分かっている方がいれば聞いてみたいものだと思っております。

もう一つ付け加えるとタイムリープをした場合リープをした先の状況がどうなのかということですよね。もしリープをしたその先が海底だったらどうなんでしょうか。あるいは地面の中だったらどうなんでしょうか。リープをした瞬間にその人は死んでしまいますよね。それを防ぐにはどうしたらいいのかと言うと例えばロボットを先に行かせるとか、そういうのがあるでしょう。非常にめんどくさいなという感じはします。タイムリープ先がどんなところかそれを事前に確かめないと生命の安全は保障されないと思います。例えば10年後の同じ場所に何か別の建物が建っていたとしてその壁の中に現れたとしたらその壁に押しつぶされてすぐ死んでしまいますよね。その辺の疑問を分かっている方に解説していただきたいなという気がします。

タイムリープというのはパラドックスというものを非常にはらんでいるものですから、いくらでも小説が書けてしまいます。ただそれには相当な実力というものが必要になると思います。これまでも、数多くのタイムリープものが書かれてまいりましたが、初期のものは非常に単純でわかりやすかったのでそれなりに面白かったのですが、今書かれているようなタイムリープものは複雑さが増しており、なかなか理解しづらい楽しみづらいものになっています。そこをもっとわかりやすく説明することがこれからのタイムリープものの作者に求められることではないでしょうか。書いてる本人が分かっているだけではだめです。読者が簡単に理解できるようなものを期待したいと思います。

いわし雲
78XRDN1A
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

リライトの感想

大好物でした。ロジカルなタイムトラベルものです。
「ニワトリが先かタマゴが先か」的なものに興味を惹かれる方にはお薦めします。
若干、路線は違いますが「タイムリープ ~あしたはきのう~」を面白く読めた方は一読してみて下さい。

SFミステリーとして読めれば問題ないですが、苦手な人には嫌悪感(ネタバレで)を示す部分がないこともないです。

▼以下、ネタバレ感想

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mkaw11
HAAP6CBX
No.4:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

リライトの感想

筒井康隆の「時をかける少女」のオマージュですが、雰囲気が大好きな作品です。
過去と現在とが交互に語られますが、毎回ごとに違和感が膨らんで行き、怒涛のように繰り返してきます。展開が早く、なんだ、なんだ、なんだ。。。と圧倒的な迫力でストーリーが進んで行き、ラストにぶっ飛ぶような展開がまっています。
こっ。。これはつかれるわ・・・。なお、ラストのオチも一品でした。

フレディ
3M4Y9ZHL
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

リライトの感想

「史上最悪のパラドックス。完璧にして無慈悲な収束」の帯に釣られて読了。序盤から既に違和感だらけで、身構えてラストに挑んだが、予想の遥か上を行く理不尽でどうしようもない結末。来るはずのものが来ない矛盾。SFにおける原因と結果の因果関係の最悪の使い方、大好きです

ほっと
2XKXV6EI
No.2:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

リライトの感想

読み終わって、何だこれは・・・。と、放心。
あらすじにて最悪と銘打っていましたし、こんな事も起きるだろうなと思いつつも、読まされるとなかなかの衝撃です。

タイムトラベルもので、過去が変わってしまった所から始まり、同級生も謎の死を遂げていき、何が起きたのか?と、この手の本が好きな人にとっては見慣れた設定です。
ラベンダーの香りがする錠剤で時間を移動する設定など、筒井康隆『時をかける少女』を筆頭に、時間移動を扱う、いくつかの本を感じますが、それらとは違う独特の味がありました。

章区切りで、1992年、2002年、1992年、2002年…と時代を交差させて話が進みます。
小説で最後に収束するよくある構成と感じるのですが、本書の面白い所は冒頭より過去が変わってしまった謎を活かし、前後の話の辻褄が合わさっていないと感じる所です。読み進めても自分が理解していた設定と異なっている気がして、なんだか嫌な感じで混乱します。過去が変わっていく不安感を読者へ巧く体験させていると思いました。

伏線回収の良い点とは逆に、タイムパラドックスについて細かな設定や矛盾を感じる粗さがあります。
それを覆い隠すかのように勢いよく話を展開して力技で押し切られた気持ちもありますが、読了まで良い意味で呆然とさせられ記憶に残る作品となりました。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

リライトの感想

何故、歴史は変わってしまったのか…何故、同級生が殺されているのか…物語で覚える違和感…それらの謎の交差し、衝撃のラストへ

とまあ、なんか宣伝してみましたが、とりあえず僕好みの話でした。

アンコウ
BKBVHN0W
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