屍人の時代
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呪師霊太郎シリーズの三作目。 前2作よりもミステリとしての多様性が増し、作者の自由奔放な側面が発揮されているように思えた。 語り口に趣向を凝らした「神獣の時代」、連城三紀彦氏の抒情的ミステリを思わせる「零戦の時代」、映画と啄木という組み合わせの妙の「啄木の時代」、義賊の行動が感動を呼ぶ「少年の時代」。 以上4編、なかなか楽しめました。 | ||||
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四編が収められ、それぞれの題にある海獣、零戦、啄木、少年が狂言回し的に物語は進む。 モチーフや背景となっているのは 北洋漁業、アイヌ、だったり、 太平洋戦争、化学兵器、だったり、 日活映画、撮影所、だったり、 宮澤賢治、探偵小説、だったり。 そして、それらから想起されるのは、自然や争いや夢と現実や憧れや諦念や博愛や・・・。 いろいろ思い浮かぶ。 どんな小説?と問われても、ミステリー、幻想小説、ノスタルジー、探偵モノなど、読む人によって印象は違うと思う。 わたしが何となく感じたのは、ある時期の風俗を通じて、日本や日本人の特性についてが書いてあるのかな、ということ。 なんでそんなことを感じたのだろうと考えさせる、不思議な短編集。 | ||||
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アマゾンの「この本を見ている人はこの本を見ている」というOne-To-Oneマーケティング機能で出てくる本をナナメ読みをしていて、この本に出会い、レビューから面白いかなと思って読んでみた。内容は「自分」はまったく面白くなかった。恐らく期待していたものが、時代の闇に葬り去られてしまい、ノン・フィクションでは書けないような内容を期待していたからかもしれない。超自然的な心霊探偵が謎を解決するにしては、物語の範疇が狭いのだ。もっと言えばみみっちい。もっと広げれば良かったのになぁ。最初の「神獣の時代」などは、結局一頭のアザラシの物語だし。アザラシがどうした!と言いたい。「零戦の時代」も結局個人の保身の話で、話に広がりがないし。もっとこう、歴史をひっくり返してしまうような血沸き肉躍る物語を期待していただけに残念である。例えばアザラシは遠い昔のアイヌの王「阿弖流為」の生まれ変わりで、そのアイヌの王は、初代征夷大将軍「坂上田村麿」と本来なら差し違えることができたところを、自分のツレを人質に取られて降伏して、首を取られ、その恨みを果たすために1000年復活を待っているとかあれば良かったが。。この本を読むなら、星新一の本を繰り返し読んだほうがマシである。 | ||||
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呪師霊太郎シリーズの三作目。戦前の時代の独立した4作品。ただ、時代設定が同じであることと、北海道から東北が舞台の中心であり、それぞれが微妙につながっている。 第2話の「零戦の時代」は、読んでいて、スローなテンポでありながら深遠な事実を探り当てる、これはミニ「ファイルオペラ」だと思った。特に今回の呪師霊太郎には驚かされた。飄々とした、とぼけた若者というところを残しながらも、黙忌一郎ばりの神格さをもつ、いつの間にこんなに成長というより化けたのか。黙忌一朗シリーズを書くパワーはもう無いだろうが、短編シリーズを舞台とする呪師霊太郎は、これからの山田正紀作品の名探偵としての位置を確立したのでは無いだろうか。次作が楽しみである。 | ||||
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本来発売されることのなかった物語が何故か発売された。どうして?と読み進むと実在の組織や人物が登場した。 例えば某国営放送とか超々大物銀幕スター(昭和生まれの人なら100%知っている)I・Y、K・A、A・K、S・J 達が実名で登場する。しかも現在存命中のスターも含んでいるから、これいったいいいんですか?とびっくりする 普通、文庫本を発売する場合必ずと言っていいほど後書きとか解説が付されているのだが、この書籍には一切ない。 執筆者(著者ではなく)に対する出版社の配慮であろうか? 作品は第一話「神獣の時代」、第二話「零戦の時代」、第三話「啄木の時代」、第四話「少年の時代」からなる。 結果を推論しても全て裏切られる。特に第四話の「少年の時代」では、終盤に差し掛かったところで目が点になる。 暫くそこから動けなくなった。唯残念なのは全能の様な探偵を登場させ推論を語らせている点である。物的証拠も ないのでしょうがないと言えばしょうがないか。 | ||||
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