神狩り
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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何故か「神」という言葉に惹かれる。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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三体を読んだ後だったので、期待過多だったのかもしれない。とっかかりは面白かった。古代文字は、現生人類とは論理が異なる。まったく別の論理を持った存在によるものだ。そこから「神」の存在を追っていく。はずなのだが、全然追いかけてない。主人公が「よし、これから追いかけるぞ!」というところで物語は終わる。『三体』が宇宙の終焉まで描ききったのと比較すると、あまりにも…。『異常』とかの方がよっぽど面白いよ。 | ||||
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これが名作なの? 私にはSFはわからないですね。 | ||||
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1974年にSFマガジンに発表された著者のデビュー作だそうです。その後75年に加筆修正の上で単行本出版されました。 自分が持っているのはハルキ文庫版ですが、ここで上がってこないのでこちらに書いています。ハルキ文庫では大森望氏の詳しい解説があるので、作品の成立過程がよくわかるようになっています。また著者自身もあとがきを寄せています。 まず、すごく斬新なアイデアだと思います。天才的と称賛されている情報工学の研究者、島津は、ある石室の壁に描かれた古代文字らしいものを解析してもらえないかとたのまれます。人間には理解できないと思われる構造を持つ文字、そして「命が惜しければ文字のことは忘れろ」と言う言葉を残して石室から幻のように消えた男のことを考えあわせ、いわば”神”のような存在がいるのではないかと考え始めます。ある日突然彼は得体の知れない組織に拉致され、その文字を解読しろと監禁されてしまい・・という出だしです。 偶然最近、著者と恩田陸さんの対談を読んだのですが(「読書会」徳間文庫)、ここで披露されている「論理記号が2つしかなく、関係代名詞が13重以上に入り組んでいる言語を人間の脳は理解できない」という理論は思いついただけで実在する学説ではないそうです。それでもヴィトゲンシュタインとかそれらしい公式や聖書の話などで読者を雰囲気に巻き込んでしまうストーリー展開は説得力があると思いました。 自分は神も宗教も信じていませんが、実際ギリシャ神話の神などを見ていても、人類を守るとか導くとかとはほど遠く気まぐれで残酷ですし、ユダヤの神の”妬む”性質からも、たとえ神がいるとしても優しく偉大な存在とは思えません。そのあたりをこの作品はうまくついていると思います。 著者が23歳という若さで執筆し、しかも48年前の作品ですから古めかしさは否めません。70年代の学生運動などを背景にしたどこか荒廃した雰囲気、登場人物はウィスキーをがぶ飲みしタバコを吸いまくり、みんなが投げやりで何らかの怒りを抱えているようです。 あとがきで著者本人が書かれていますが「この作品を書いた時、自分を虫ケラのように感じていて、自分がこんな人間であるのを強いられていることをひどく不当なものに感じていた。(中略)何物とも知れないものに対する怒りをフツフツとたぎらせていた」 「作品が発表された後、まったく注文がこず、プラカードを持って中野ブロードウェイに立つというアルバイトをやり最低の食い扶持を稼いでいた」ということ、登場人物がみんないつも陰鬱で苛立っているようなのも、当時の著者の気持ちを反映しているのかもしれません。 古さと時代を考慮して読めば斬新な作品だと思います。続編「神狩り2、リッパー」が2005年に刊行されているので続けて読んでみます。 | ||||
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最後の部分が消化不良っぽく感じた。ストーリーよりもテーマ自体が面白かった。 | ||||
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導入から初段にかけての設定の披露や主人公が何事かに巻き込まれていく辺りは非常に面白く読めたが、中盤から冗長になり終盤、結末に至っては正直物語としての魅力を感じない。設定がしっかりしていて導入は魅力的なのだけど、物語をうまく膨らませることができないため尻すぼみになりがちな日本SFの典型のような作品と感じた。 | ||||
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