果てしなき流れの果てに
- 砂時計 (8)
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果てしなき流れの果てにの総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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非常に難しい本だった。理解し追いつくのに精一杯で何とか読みは切ったが、特に気持ち的に入り込めなかったのが残念。 | ||||
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この小説は、小松左京氏のSF小説のうち、初期作品にして、早くも集大成とも呼べそうな力作です。400ページほどの長編なのですが、惜しげもなく色々なアイディアが詰め込まれていますので、シリーズものや連続テレビドラマなみのボリュームを感じさせます。 また、昨今のフィクション界では、タイムリープものが流行っているようですが、本作でも、そのテーマはすでに取り上げられており、「われわれ自身が、すでにそうやって、われわれの知らない、もう一つの世界の未来人によって、歴史をかえられた結果なのです」と言うセリフを見つけた時は、ちょっとゾワッとしました。(逆もしかり。われわれの生きている、この時間帯だって、今すぐにでも、誰かのタイムリープによって書き換えられて、消されてしまうのかも?) もっとも、本作は60年も昔に書かれた小説ですので、使用されている元ネタの中には、今の世代の人には馴染みの薄い話題も含まれているようでして、今後、新装版が出る予定がありましたら、細かい注釈付きの仕様にするのも良いかも知れません。 「剣竜はジュラ紀に活動した恐竜だが、一部のアジア産の剣竜は白亜紀まで生き延びていた」 「1963年に水戸街道で起きたと言われる自動車消失事件(藤代バイパス車両失踪事件)は、その実際の目撃者が判明しておらず、近年ではガセネタ(フェイクニュース)だったとも言われている」 などなど。 | ||||
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こっちの装丁が好きです。 | ||||
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若き日の小松左京の代表作。今もって、ヒストリカルベストに選ばれているという。40年ぶりに再読した。 「全ての時間、全ての空間を認識する」とはどういうものなのか、小松左京らしい壮大な誇大妄想に圧倒される。 ところどころに時間と空間にまつわる論理が記されているが、正直、意味不明である。「これ、書いた本人も意味わかってへんのとちゃうか」という失礼な考えも沸いてくる。物理学や数学の素養があれば、違うのかもしれないが。 全ての時間と全ての空間、これを表現するために、「歴史を根本から改変して、知的生命体をより速やかに高次のレベルに移行させようとする」集団と、それを阻止する側の追跡劇の程を成しているが、いわゆるタイムパトロール物ではない。 ここに記されているのは、「進化することも、淘汰されることも、いづれも突き詰めれば残酷な現象なのだ」という認識だ。 また、この「物語」の登場者は、誰一人として報われない。何かを成しえたとか、幸せを手に入れたとか、そういう世俗の求める展開は一切、ない。 そして、この追跡劇も、それを監視する存在も、更なる高次の存在に支配され、更にはその高次の存在もまた・・・という、無限の階層の連なりにさらされ、読者は途方に暮れることになる。 しかし、その壮大な舞台の幕を引くのは、結局は人の小さな情愛であることに、このテーマを取り扱うには人間がいかに小さな存在であるかを思い知らされる。 それだけではない。「全ての時間、全ての空間」を網羅する追跡劇を「時系列」として記載せざるをえないという矛盾が立ちはだかる。 「全ての時間、全ての空間」を監視できるなら、反乱者をどこで追い詰めたかは、既に「わかっているはず」だからだ。 その矛盾を孕んでなお、瞠目に値する作品なのだ。 | ||||
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小松左京の初期作品だが、今から60年近く前にこれほど壮大で濃密なSF小説が書かれていたとは驚異としか思えない。明晰な洞察力と緻密な分析。果てない想像力と哲学的な深い思考力。それにも増して、人間への切ないほどの愛着心を込めて書かれているので、単なる娯楽的なSF作品とは一線を画している。 最高の知的生物である人間の意識を最大限にレベルアップすることにより、時間と空間への挑戦と支配を試みる、ということが作品のテーマである。滅亡した地球から逃れ、宇宙に漂い生きる人間の苦悩と破滅。人間の限りのない欲望と傲慢による破壊と再建の繰り返し。ときに難解過ぎて混乱する箇所もあるが、ストーリーの発想と展開の面白さに引き込まれて、一気に読み終えた。多分、今後もまた読み返すだろう。 日本の戦中と戦後を生き抜いて、確かな洞察力で日本を直視してきた作者の渾身の思いが、現代を生きる者への伝言として感じられるからだ。 小松左京といえば「日本沈没」が代表作品だが、初期の作品にも傑作が多い。この作品が筆頭に挙げられると思う。 | ||||
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この本きっかけでズッポシ 小松左京のSFにハマりました。 言い回しがとても楽しい。 分かりやすく面白い。 面白いSF読みたいなら 絶対に小松左京読むべき! | ||||
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