復活の日
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復活の日の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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面白い。飛び抜けて面白い。約30年ぶりに郷愁で読んでみたが、全く古さを感じない。最後に光明があるところも、小松左京らしい。 | ||||
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若いころに読みましたが、引っ越しの時に処分していまいました。 この歳になってもう一度読みたくなり、購入しました。 名作は、いつ読んでも今読んでも面白いですね。 | ||||
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褒めすぎかもしれませんし、作品の様相はまったく異なりますが、オーウェルの「一九八四年」、ハクスリーの「素晴らしい新世界」に匹敵する未来予言小説です。日本が誇っていい作品のひとつに挙げて間違いないでしょう。 昨今の軽くて読みやすい小説とは異なり、文体も硬く、こうした小説にありがちな科学的知識の過剰さや、人類とは何者かという哲学的な思想についての叙述が多く、ともすると作者の思いや主張が過剰に作品に出過ぎていると感じられてしまう面は否めませんが、これらの叙述があるからこそ濃密で読み応えのある作品なのです。 小説として読んで面白いとか、ストーリー展開が起伏に富んでいる作品を期待している読者には期待はずれかもしれませんが、単純なパニック小説ではない高尚な小説なのでそんなことを求めるものではありません。 コロナ禍を60年前に予言したと言ってもいいこの作品。 その当時はまだウイルスと菌の違いなど一般人で知っている人はほとんどいなかったでしょうし、気にも留めていなかったでしょう。私もこの作品を読んでウイルスの特性を初めて知った気がします。 コロナもウイルスですが、どうして菌のように現代の医学で退治することができないのかもわかりました。 小松左京さんの先見性は素晴らしいのに、人類は60年経ってもウイルスを退治する方法を見出すことができず、何とかワクチンによって体内に抗体を作る方法しかありません。コロナワクチンに限らず、ワクチンの副作用で重篤な状態に陥る人が続出しても為すすべもないのが2024年のこの世界です。 私たちにできることは、こうした事実をきちんと学び、またいつか新たな感染症が誕生したときに、せめて心の準備と覚悟だけです、今のところ。 そのためにも多くの人にとって必読の書です。 そしてこの作品の素晴らしいところは、感染症だけではなく核戦争などの人類の愚かな武器開発、戦争を7止められない愚かさ、欲望と権力に塗れた政治等々、現代の人類が解決できていない諸問題についてもきちんと言及されていることです。 コロナ禍がようやく収まりつつある中で、ロシアとウクライナの終わらない戦争、イスラエルとハマスの終わらない殺戮合戦が続く今この時にこそ、「復活の日」は何らかの道しるべになる作品だと思います。 | ||||
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素晴らしい | ||||
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物語的に無理がある、特に最後の部分が非常に無理がありすぎる。 | ||||
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発想は素晴らしい。ここ席数年間に世界を恐慌に落とし入れた新型ウィルスのコロナ禍による甚大な被害と、人々の混乱と不安をまさに予見していたような深い洞察力を備えたストーリーである。 だが読み進めるには、ある種の覚悟が必要である。悲惨過ぎて切なくなる。SFというより、科学的根拠に基づいた思想書のような印象だ。難解な科学的解説が延々と詳細に述べられる箇所が多いが、正直に言えば私にはさっぱら分からなくて、斜め読みした。だが、つい最近に人類がパンデミックの脅威に直面した事実を考えると、作者の科学データによる想像力と予見能力には驚嘆するばかりだ。 小松左京が一貫して求めているテーマは、生物としての人間の善と悪の意識である。これを究極に追求すれば、必然的に破壊と復活、崩壊と再興の無限なループとなる。人間は過去の歴史を学ぶことはあっても、残念ながら真実に悟らない。悪意なく、あるいは正義と錯覚して、人間は古代から現代まで人間同士の殺戮を飽くことなく繰り返している。 本書では、人類を破滅させた新型ウィルスは、実は某国の細菌兵器だったと言及している。人間の意識による悪への傲慢な挑戦なのだ。SFという形式を借りて、作者が60年前に発した人間への警告である。 | ||||
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