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復活の日
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【この小説が収録されている参考書籍】
復活の日の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全224件 1~20 1/12ページ
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若いころに読みましたが、引っ越しの時に処分していまいました。 この歳になってもう一度読みたくなり、購入しました。 名作は、いつ読んでも今読んでも面白いですね。 | ||||
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褒めすぎかもしれませんし、作品の様相はまったく異なりますが、オーウェルの「一九八四年」、ハクスリーの「素晴らしい新世界」に匹敵する未来予言小説です。日本が誇っていい作品のひとつに挙げて間違いないでしょう。 昨今の軽くて読みやすい小説とは異なり、文体も硬く、こうした小説にありがちな科学的知識の過剰さや、人類とは何者かという哲学的な思想についての叙述が多く、ともすると作者の思いや主張が過剰に作品に出過ぎていると感じられてしまう面は否めませんが、これらの叙述があるからこそ濃密で読み応えのある作品なのです。 小説として読んで面白いとか、ストーリー展開が起伏に富んでいる作品を期待している読者には期待はずれかもしれませんが、単純なパニック小説ではない高尚な小説なのでそんなことを求めるものではありません。 コロナ禍を60年前に予言したと言ってもいいこの作品。 その当時はまだウイルスと菌の違いなど一般人で知っている人はほとんどいなかったでしょうし、気にも留めていなかったでしょう。私もこの作品を読んでウイルスの特性を初めて知った気がします。 コロナもウイルスですが、どうして菌のように現代の医学で退治することができないのかもわかりました。 小松左京さんの先見性は素晴らしいのに、人類は60年経ってもウイルスを退治する方法を見出すことができず、何とかワクチンによって体内に抗体を作る方法しかありません。コロナワクチンに限らず、ワクチンの副作用で重篤な状態に陥る人が続出しても為すすべもないのが2024年のこの世界です。 私たちにできることは、こうした事実をきちんと学び、またいつか新たな感染症が誕生したときに、せめて心の準備と覚悟だけです、今のところ。 そのためにも多くの人にとって必読の書です。 そしてこの作品の素晴らしいところは、感染症だけではなく核戦争などの人類の愚かな武器開発、戦争を7止められない愚かさ、欲望と権力に塗れた政治等々、現代の人類が解決できていない諸問題についてもきちんと言及されていることです。 コロナ禍がようやく収まりつつある中で、ロシアとウクライナの終わらない戦争、イスラエルとハマスの終わらない殺戮合戦が続く今この時にこそ、「復活の日」は何らかの道しるべになる作品だと思います。 | ||||
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素晴らしい | ||||
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物語的に無理がある、特に最後の部分が非常に無理がありすぎる。 | ||||
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発想は素晴らしい。ここ席数年間に世界を恐慌に落とし入れた新型ウィルスのコロナ禍による甚大な被害と、人々の混乱と不安をまさに予見していたような深い洞察力を備えたストーリーである。 だが読み進めるには、ある種の覚悟が必要である。悲惨過ぎて切なくなる。SFというより、科学的根拠に基づいた思想書のような印象だ。難解な科学的解説が延々と詳細に述べられる箇所が多いが、正直に言えば私にはさっぱら分からなくて、斜め読みした。だが、つい最近に人類がパンデミックの脅威に直面した事実を考えると、作者の科学データによる想像力と予見能力には驚嘆するばかりだ。 小松左京が一貫して求めているテーマは、生物としての人間の善と悪の意識である。これを究極に追求すれば、必然的に破壊と復活、崩壊と再興の無限なループとなる。人間は過去の歴史を学ぶことはあっても、残念ながら真実に悟らない。悪意なく、あるいは正義と錯覚して、人間は古代から現代まで人間同士の殺戮を飽くことなく繰り返している。 本書では、人類を破滅させた新型ウィルスは、実は某国の細菌兵器だったと言及している。人間の意識による悪への傲慢な挑戦なのだ。SFという形式を借りて、作者が60年前に発した人間への警告である。 | ||||
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先日NHKで放送された「アナザーストーリー」をきっかけに手にしてみました。 当時から抜きん出た才能で傑作を書き続けていた小松左京さんが、本著を執筆する上で、足繁く国立図書館に通い、手書きで資料をコピーしていたエピソードが印象に残りました。 それを、ご自身の研究、知識と想像力で作り上げていくSFの世界は、パンデミックを経験した今の人たちのほうが、よっぽど現実的に感じられるかもしれません。 単行本で379ページもあるので、映画で済ませようとする人たちがいますが、はっきりいって映画は脚本が酷いので、この作品をご存知ない方には是非、原作に目を通していただきたいです。 映画を見ましたが、深作欣二監督をはじめとするスタッフ5人の音声解説が収録されているのですが、当時の莫大な制作費を脚本に力を入れず、画を撮ることだけに執着していたのが伝わってきて、もっと脚本に磨きをかけるべきだったのではないかと、残念でなりません。 ネットで見かける映画レビューを読むと、冒頭で「原作未読」なんて書かれている文章は、ほとんどが低評価レビューです。 意外と映画は、原作で描かれたシーンをそのまま再現しようとする試みもなされてはいるのですが、世界中がパンデミックと化す群像劇なので、予備知識がないまま鑑賞しても、理解出来ないのは言うまでもありません。 世界がウイルスによって崩壊する第一部は、約300ページ、全体の4分の3にあたるのですが、映画ではその部分を前半1時間でまとめて、後半1時間30分に力を注いでいるように、私も後半の約80ページ、第二部にSFという娯楽性を覚えました。 一つは、近い将来、アラスカに起こるであろう巨大地震と、その影響で起動する、「ARS」という全自動報復装置、つまりミサイルが発射されてしまう問題。 もう一つは、南極に住む1万人の男と16人の女の生存の問題、つまりセックスをテーマにした問題です。 映画では、どういう訳か、ドレスを身にまとった美女たちが登場していました。 原作では、最年少が26歳、ほとんどが若干の高齢女性の設定なのが、とても現実的でした。 ホワイトハウスへARSのスイッチをオフにする任務に就いた主人公の住吉が、前日に充てがわれた金髪の高齢女性イルマとの一夜。 ワシントンでのARSのスイッチを切ることは出来ず、ミサイルは発射され、人類は二度死ぬことになるが、生き残った住吉は、北米から南米の南端にいる仲間たちのところに徒歩で帰還する。 住吉と共に任務についたカーターは、ミサイルが標的に到着する45分を前に拳銃で自らの頭を撃ち抜く。 そして、ミサイルの中性子照射をあびていたと思われる住吉は、帰還したとはいえ、もはや恢復の見込みはなかった。 それでも、残された一万人の南極民が、ウイルスを発見した博士の手記の中に書かれた「人間は永遠に手いたい試行錯誤によってしか、物事を知ることができないものだろうか? とはいえ、今この事を書き記しておくのは、はるかに遠い未来、ふたたび人類が、『大災厄以前』の反映を手に入れた時のためかもしれない」という、「復活の日」をめざして、「死者の国」という、北へむかって旅立つという、物語の結末に、2019年末に始まった、新型コロナウイルス感染症の世界的流行を、誰もが重ね合わせることが出来るだろうと思いました。 | ||||
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綺麗な商品でした。 | ||||
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高校生のころ読んだ記憶があり、映画化された時には少々ガッカリしたのを憶えています。コロナを契機に、読み返したいと思い購入しました。なんだかコロナ渦を予言したような内容です。日本沈没も読みましたが、小松左京さんは素晴らしい科学者ですね。 | ||||
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学生です。やっぱりこの手の小説は自分によく刺さりますね。最初から最後まで飽きずに読めます。 | ||||
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ウィルスや細菌の基礎知識が解りやすく説明されミクロ以下の世界からマクロの人類が崩壊する過程がよく書かれています。ただ、残念ながら解らないままイメージだけで読んだ気分になる方がちらほら。出版社の煽りなどもコロナ絡みで創られていましたが、本作を読めば「新型コロナって病気じゃないよね」と基礎知識レベルで理解できます。ある意味で偽パンデミックの啓発本……出版社すら「読んでない/理解できなかった」んでしょう。記述はとても解りやすいので「読めるか読めないか」は基礎知識の有無ではなく向き不向きの問題です。自分がハードSFに向いているかどうかテストできる作品なのではないでしょうか。 | ||||
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再度、読み直してみて、発行当時の医学水準はおろか現代にも通ずる内容に驚きました。医学部出身でないのにこれだけの内容を書けるとは驚きです。 | ||||
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内容はぼんやりと知っていましたが、さすが小松左京だなと感心しました | ||||
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他にも数冊の本が同梱され箱もので配達されてきましたが、一番楽しみにしていた「復活の日」だけが濡れて生乾き状態できました。(本の上部端部分) 最初は気付かずにいましたが、クッションで入っていた紙が濡れているのに気付き、よくよく見てみると箱の角が濡れてくしゃくしゃになって生乾きになっていたので、中身の本もチェックしてみたところ、「復活の日」だけが濡れていました。逆にどうすれば同梱されている中の一冊だけが濡れるのか不思議です。 文庫で836円なので返品するのも面倒だし、特に今この「復活の日」は品薄で時間がかかるのでどうしようか思案中です。(早く読みたいから) | ||||
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1975年に刊行されたSF小説で、心筋梗塞を引き起こす菌による感染で、世界中の人々が殺戮されていく中で、アメリカとソ連(当時)の核兵器管理者が誤作動によっても核ミサイルが自動発射してしまう制度を開発、装備していたため、双方の核兵器が炸裂、人類が絶滅寸前の中、生き残った僅かの者たちによって人類の復活を目指していくという物語であるが、現在のコロナウィルスの発生による感染とウクライナへのロシア侵略の戦争による核兵器の使用の懸念で、この小説は単なるSFとは言えず、世界に警鐘を鳴らすようなものになっている。 | ||||
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50年以上前にコロナウイルスのようなパンデミックを予想した作家がいたとは、驚きです。小松左京さんは天才です。 | ||||
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私のメンタルの問題なのかもしれませんが…このコロナ時代に読むにはなんだか生々しくてある意味笑えないというか、リアルすぎるのかSFに触れる時に現実世界から離れるワクワク感を求める私にはちょっと向いていませんでした。ミステリーとも違うし…私にとって初めての小松左京作品だったので他のを読んでもこんな感想になってしまうんでしょうか。ミステリー小説は大好きなんですけどね。 | ||||
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今のコロナに照らし合わせ、面白かったです。 | ||||
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興味深く読んだ。 | ||||
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角川映画も傑作ですが、映画の方が此の原作小説より結末の事態を酷くされています。 ネタばれになるから具体的には記しませんが、生き残る人数が違います。 映画を観賞した後に読めば若干ですが救いとはなるでしょう。 | ||||
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本作がパンデミック小説の傑作であることは言を俟たない。 問題は本作を覆う女性観の古さと、それと対決するがごとき描写のせめぎあいである。20世紀半ばの社会はまだまだ男尊女卑であったが、本作でも滅亡寸前の世界において女性というジェンダーは大多数を占める男性の共有物となる展開が描かれる。女性は不特定多数の男性の子を孕み、育てるという役割を担うのだ。人類滅亡の危機にあっては女性の人権なんかあったものではないのである。一方で、個人の女性観、とりわけ主人公の女性観はあからさまな女性や母性への崇拝が見られる。この矛盾が最大限に膨れ上がるのが、物語の終盤において死地に向かう主人公に女性が充てがわれる局面である。 これは非常にグロテスクで、生々しいエピソードである。しかし主人公は彼女に母性(あるいは聖母性)を見出し、肉体関係を持たない。ここに小松左京がマザコンと言われる所以をみるが、自分はそうではないと思えた。作者は青年時代に太平洋戦争で同年代の若者が亡くなっていく中を「たまたま生き延びることができた」と考える人間である。愛する者をすべて失いながらも、「たまたま南極にいたからパンデミックを生き延びた」主人公が成すべきことは何か?を考えれば、おのずとこのような展開になるのだ。そこに作者の揺るぎない矜持を見る思いがした。 | ||||
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