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復活の日
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【この小説が収録されている参考書籍】
復活の日の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全224件 201~220 11/12ページ
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この作品を読んでいる間中、私はこの中の登場人物のような気分でした。息を詰めて、この先どうなるのかとじっと見守り続け、気がついたら最後まで読破している…何度読み返しても、その気持ちは変わりません。人物も世界もどこまでもリアルに描かれていて、この本に途中でしおりを挟めるひとはいないんじゃないでしょうか。子供向けにわかりやすく書いてある作品ですが、大人こそ、今、改めて読むべきテーマだと思いました。 | ||||
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日本SF界の巨匠《小松左京》氏による、世界破滅テーマSFの傑作です。宇宙空間から採取された未知のウィルス《MM―88》が、軍事兵器として開発されることによって世界が破滅の危機に見舞われる、という内容の物語です。特に圧巻なのが、第1部「災厄の年」です。最初は軽いインフルエンザの流行から始まった《MM―88》ウィルスの繁殖が、やがて人類全体を破滅の危機にまで追い込んで行く過程が、社会科学的な視点から、実に緻密に、実にリアルに描かれています。また、第2部「復活の日」では、絶滅の危機にまで追い込まれた人類が、ある《事件》を切っ掛けにして、《復活の日》に至るまでの糸口をつかむ場面が描かれ、これもまた、大変感動的です。歴史的に見ても、アーノルド・トインビー博士の《挑戦と応答の相互作用の法則》にある通り、破滅的な危機を乗り越えた国家は、その危機に匹敵する繁栄を手に入れるものです。小松左京氏の、この傑作SFにも《ピンチこそがチャンスである》という作者からのメッセージが織り込まれているように思います。単なる娯楽作品としても、最高に面白いですが、それ以上の《何か》を訴えてかけてくる、大変、素晴らしい作品です。ここにもまた、20世紀・日本SFの凄さが隠されています。 | ||||
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生物化学兵器による破滅テーマ作品。 ネヴィル・シュートの「渚にて」に影響を受けていると思われますが、決して二番煎じなどではありません。 唯一難を逃れた南極の基地に駐留する各国の隊員たちはどうやって生き延びるのか。 そしてミサイル発射を阻止すべく、潜水艦でワシントンに向かった主人公たちの運命は。 「渚にて」に比べれば、将来への見通しがあるという点でだいぶ元気の出る作品ではあります。 南北アメリカ大陸を延々と一人で縦断するのは多少無理がありますが。 | ||||
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SF作品のイメージは『内容が難しくて、楽しめなさそう…』でした。 しかしこの作品は、そう思っていた私のイメージを覆しました! ジュニア版なので噛み砕いて書かれていますが、物語の内容はとても濃く、ぐいぐいストーリーに引き込まれてしまいます。 “悪魔風邪”によって人類が死滅してゆく過程は迫力があり、自分に置き換えたら…と、思わず想像してしまいました。 そして、“悪魔風邪”に立ち向かう人類の勇気や、残された人々の愛と絆も描いていて、人間にとって一番なにが大事なのかを深く考えさせられました。 この作品は大人も子供も楽しめる良質な物語だと思います。 いろんな方に読んでもらいたいと思いました! | ||||
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SF小説と聞いて皆さんはどういった印象を受けますか? 「なんだか難しそう」「専門用語だらけでめんどい」etc……。かくいう僕も、最初はそう思ってましたが、この本は一味違います。ジュニア版と銘を打たれているだけあって、子供でも分かりやすく書かれており、なおかつ必要以上に噛み砕いて書いているわけではないので大人でもスムーズに読めます。さらに凄いのはこの原作が1964年に発表されたものであり、今尚風化しない魅力を放っているところでしょう。これはひとえに原作者の小松左京先生、そして現代風にアレンジされた訳者の新井リュウジ先生の凄さでしょう。SF小説入門編としてオススメです! | ||||
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細菌兵器,核ミサイル,最新技術を駆使した殺人装置(自動報復システム), 空虚なスパイ合戦,金と裏切り等々, 人間の愚かさと悲惨が満載であるのに,作者の目は温かい. ラストは印象的. 人類は滅亡の淵に立ち,最後,南極に残ったわずかな人類が,偶然により, 復活のチャンスを得る.その時点で,物語の幕が下りる. 神の視点から見れば,人間の愚かさは児戯であろう. ただ「生きて命をつなぐ」こと,人類という「種」を残すことのみが人類に課せられた 業であり,ささやかな幸せなのだろう. そうしたことを感じさせてくれる作品.ハッピーエンドではないが,深い感動が得られる. (パニック小説とは一線を画する.この作品の読後は,巷にあふれる活劇や冒険物語では 満足できなくなるかも知れない) | ||||
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「H1N1」の広がり方は まるで「MM-88」のようだ! というわけで この大型連休は 小松左京さんの不朽の名作 『復活の日』を読み返そう。 あえて今 この不朽の名作を読み返すことに意味がある。 不謹慎だが、なによりもスリル満点。 | ||||
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WHOが、史上初のフェーズ5を宣言しました。 ついに、現実が小説に追いついてしまったのかもしれません。 今でも充分通用する部分が、少なからずあると思うので、一読をおすすめします。 | ||||
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感染症によって人類が存亡の危機を迎えるという設定、少しずつ世界中で死に絶えていく臨場感ある描写は秀逸。 しかし、延々と続く専門的な病原菌の説明や登場人物による文明論など退屈な面も多々あり、ところどころで読み疲れした。 また、主人公と呼べる登場人物がおらず、場面がいろいろ飛ぶので誰に感情移入して良いかわからず、物語に入りこみにくい。 | ||||
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数年前の中国におけるSARSウィルスの蔓延とそれを水際(香港)で食い止めた義士達の活躍を描いた迫真のドキュメンタリー「史上最悪のウィルス」の刊行によって再評価を受けている作者の代表作。本作で描かれる、ウィルスが原因で人類滅亡の危機に陥るという設定は、まさしくSARSウィルス蔓延の過程と酷似していて、作者の先見性には脱帽する。それも、宇宙からやって来たウィルスMM(Marcial Murder)を細菌兵器として使用するつもりが、逆に自らを含む人類の滅亡を招くという構想に、作者の強烈な風刺性を感じる。ウィルス蔓延を阻むべき政府、機関が国家間の争いによってチャンスをフイにするという皮肉も効いている。全篇を通して、キリスト教的世界終末観、殉教精神が描かれているのも特徴。 ただし、物語の構成には工夫の要があろう。エピソードが過剰に挿入され過ぎていて、肝心の迫り来るウィルスに対する恐怖が読む者に伝わって来ない。焦点がボケているのだ。作者の生物学、物理学、軍事兵器等に関する衒学趣味も頂けない。また、登場人物が突然空虚な演説を延々と述べる場面が幾つかあるが、読む方はシラケるばかりである。 現代人が過信している自らが築いた社会・科学が如何に脆いものかを描くという姿勢が貫かれている点が好ましい。南極で生き残った人々に希望の光を見るラストは、作者自身が抱く僅かな希望そのものと捉えたい。 | ||||
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本作は世界各国(特にアメリカ・ソ連・イギリス)の軍関連の研究所で作り出された細菌兵器による人類滅亡の詳細経緯と、その後に残された人々の状況を描く。 核兵器ではなく細菌兵器での人類滅亡ということなのでとても興味を惹かれた。 さすが小松御大だけあって死に至る人々や廃墟と化した大都会の描写は非常にリアルティに溢れていて手に汗握った。 また、細菌製造にいたるまでの各国家の思惑や、急激な人口減による政治経済の混乱を描ききっているのも非常に良かった。 余談になるが、人類滅亡の関連作品としてネビル・シュート作の『渚にて-人類最後の日』を挙げておく。 | ||||
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舞台仕掛けが、今起こっているかもしれないと思わせる ものを選んでいるところに恐ろしさを感じます。 ブラックホールや日本沈没にはそれほどの現実感は ありませんが、さすがにこれはおっかない。 この作品が出てかなりたった今、生物兵器なんかなくても こうなる可能性はあるという現実を突きつけられていますから。 SFとしての仕掛けは言うまでもないのですが、 滅び行く人々、社会の描写があまりにもすごい。 「誰もいないの!」と熱にうかされながら電話に叫ぶ女性、 無駄とわかっていても病院の列に並ぶ人々、そこで倒れる医師。 あまりにもリアリティありすぎ、思わず自分が登場人物になった 気分になれます。 これを映像化するのは大変でしょう・・・・・ | ||||
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「たかがインフルエンザのためにか?」 ウィルスによる人類滅亡を描くSF小説。 最近も新聞をにぎわせている「鳥インフルエンザ」。たかが風邪、などと侮っていると、とんでもない。この小説を読めば、鳥インフルの恐怖を「死亡率50%」「かならず流行し、世界中に甚大な被害をもたらす」などとったWHOからの警告とともに、非常なリアリティをもって実感できる。 本書は、1960年代の冷戦構造の中で書かれた小説である。社会構造はそれから大きく変わり、核戦争の恐怖はいくぶん後退したが、本書で扱われているウィルスの恐怖のリアリティは全く色あせていない。今読んでも鳥肌のたつような戦慄を覚える。 ちょっとしたきっかけで滅びる人類のはかなさ。再度映画化される著者の『日本沈没』とともに、SFファン以外にも是非読んで欲しい作品。 | ||||
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ひとことでいえばカタストロフィもの。 BC兵器の事故による人類滅亡の危機を描くもの。 確かにラストに待ち受けているSFならではの感動を引き起こすにはある程度の長さ(タメ)は必要だろうが、 それにしては小説としてもうひとつ読みにくい。 半分くらいのボリュームにシェイプアップできるはずだが…。 終盤までの人類滅亡へのカウントダウンは『ブラッド・ミュージック』風なぶぶんもあるが、 あくまでも冷厳なところは趣を異にする。 ラストのある種のニヒリズム的な側面は、 悲劇によってテーマを訴える日本人ならではの手法で、 映画『世界大戦争』にも通じるものがある。 | ||||
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言わずと知れた小松左京の名作です。 冬…年中行事のように流行する風邪。しかし、その年の風邪はいつもと違ったのでした。 ただの風邪と思われたこの病気は、瞬く間に世界中に流行し、人々の命を奪っていったのです。やがて世界は滅亡の淵に。 しかし、唯一病原菌の蔓延を免れていた地域がありました…それは、南極大陸。 人類滅亡という未曾有の事態に直面した南極の人々に、追い討ちをかけるようにさらなる災難が降りかかります。 思いがけず人類の命運を担うことになった南極の人々の苦悩。子孫を残すための男女の葛藤。科学者と軍人の対立と協調。 古くて新しい問題が詰まってます。さすが小松左京の面目躍如! ぜひ若い人に読んでいただきたい。 | ||||
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テロリズムの最大の卑劣さはそれが民間人を標的としている点にある。 装備と訓錬を経た少数の兵隊達に対しての攻撃ならばいくらでも防御策はあるが、 無防備な一般市民がターゲットとあれば、そうはいかない。 テロに対抗するためには国家的な軍事力が不可欠だが、 兵器を開発し、軍を統治し、政治を動かすのは民主的或いは非民主的方法によって選ばれた少数の政治家である。 だが、彼らが自ら武器を取って戦地に赴き敵軍と戦うことがあるか?あるわけがない。 実際に戦うのは常に軍に所属する一般兵達であり犠牲になるのは常に無辜の市民である。 もちろん、現代民主主義の原理を根本から否定するような放言を吐きたいわけではない。 しかし、それら民衆の意向を汲み現代社会の頂点に立つべき者達が人類の未来に対して、 本作の極右大統領や左翼科学者たちのような 愚劣で狭窄な視野しか持たない人物であったらどうだろう。 たちまちテロリストの卑劣漢どもは民主主義社会を侵略し崩壊させてしまうだろう。 元来戦争の準備状態に過ぎないとも言われる「国家」というシステムが 様々なところで軋みながら悲鳴を上げ、大量殺戮を愉しむ悪鬼どもが世界に蔓延する現代。 その成立から40年を経た今もなお、小松左京の歴史的傑作は時代の頂点で輝き続けている。 | ||||
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1969年の東西冷戦下、人類を救うための医学が人類を滅亡させ、1973年、人類を滅亡させるための核兵器が人類を救う。この様な皮肉に満ちた内容の、初出が1964年の作品であるが、SFと言うより、感動的なシーンも盛り込んだ近未来小説の感が強い。人類の滅亡と言う現実離れした大惨事を扱いながらも、リアリティに満ちた作品である。東西冷戦構造が崩壊しても、遺伝子の組み換えが実際に行われている現在、この作品の内容はいまだに色褪せないどころか、かえって現実味を増したように思われる。壮大な構想と、緻密な理論的裏付けによって書き上げられた、すばらしい作品である。 | ||||
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母が買ってきたのをあっという間に読んでしまいました。 僕はスケールの大きい人類滅亡モノに慣れていたせいか、 こういったじわじわ進行する展開には背筋がゾクゾクさせられます。 新型インフルエンザの大流行が目の前で起こっている今、この作品が本当に怖く思えます。 人類を苦しめ死に至らせる災厄のあまりにも残酷な皮肉さ。 わずか一握りの人間を除いて誰もその知らぬままに人々が倒れていく様が、 ときおり用いられる生々しい描写に想像力をかきたてられて目に浮かびました。 SFと思っていましたが、まさか電車の中で読んでいて泣きそうになるとは予期していませんでした。 決して至高の存在ではない人類ではあっても、その歴史の積み重ねによって形成されてきた社会が、倒れ行く人々の骸と共に朽ちてゆく光景、とても悲しくて目に涙が浮かんでしまいます。この悲劇の結果、滅亡から復活をとげるという単純な結末でない何かが残るような、深い作品ではないでしょうか。 草刈さん主演の映画も是非みてみたいです。 | ||||
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昔、草刈正雄主演のあの緊張感のない駄作を見てがっかりした人も 多いのでは? 映画では南極ロケに金を使いすぎたんでしょうか、 肝心のウィルスが広がってゆく過程の描写が全く駄目でしたが、 原作では刻一刻と人類を破滅に追いやってゆくウィルスの脅威と それに戸惑う人々を見事に描ききっています。 過激な状況設定をしておいて、社会と人々の混乱を描く、 小松左京のSF小説の一つのパターンでは有るのですが、 その緻密さとうまさに思わず引き込まれてしまいます。 DVD を買っている暇があったら是非原作を読みましょう。 | ||||
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